ポジション表示用のLEDインジケーターを装着 Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大 |
Jack Amano(以下――):好天下で始まりました。コースなど新しいところはありますか?
佐藤琢磨:いや、コースはいつもと変わらない。ミッド・オハイオらしく最初は全然グリップしなかった。今日もスタートした時は7秒落ちぐらいだったでしょ? それがセッションの間にどんどん良くなって行って、4秒ぐらいインプルーブした。ここのコースではいつもそうなんですよね。
路面が古くて、アスファルトの表面にギザギザがなくなっちゃってるんですよね。だからラバーが食いつかずに滑ってしまう。それが、ラップを重ねて行くと、一応まだ残っているギザギザの部分にラバーが積み重なって行って速くなるっていうメカニズムなんですよ。だから今日も最初は酷かったですよ。だけど、僕らは15分ぐらい待ったのかな? 路面がある程度良くなってから走り出しました。
――エアロ・キット装着でのミッド・オハイオですが?
佐藤琢磨:そのエアロ・キットもデトロイトからフロント・ウィングのデザインが変更になりましたよね。でも、あれから1回もロードコースを走っていない。それで僕らは幾つかのことをここへ来る前に勉強して来ていて、今の最初のプラクティスではそれらの比較テストというかをやってました。それで、どっちが良いのかっていうのが少しずつわかって来た感じでした。最終的にはラップ・タイムも上がって来たし、クルマのバランスも良い方向に行ってます。今年はロードコース用のタイヤにウチらはちょっと手こずってましたけど、チームメイトと共に、今のセッションでは2人ともトップ5だった。良い状態にあると思います。ジャックはニュー・タイヤを最後に使ったけど、僕はタイヤを替えずに最後にラップ・タイムを向上させることができた。
――アレはニュー・タイヤ投入じゃなかったんですか?
佐藤琢磨:違うんですよ。すごいでしょ? 今回はマシン、結構いいと思いますよ。フレッシュ・ラバーをつければ、ミッド・オハイオでも速くなる。ただ、バランスがすごく重要。今日の場合は、マシンのバランスがセッションの最後の辺りですごく良くなっていたので、22周を走ったワケだけど、その中では非常に好いタイムが出せていたと思います。ただ、今までにもプラクティスで3番手とかにいたのに予選の成績が悪かったというコトはあったので、今日はどうして速くなったのか、どこが良くなったのかっていうのはちゃんと見たいですね。
――今週は金曜日からプラクティスがもう1セッションあります。楽しみですね。
佐藤琢磨:そうですね。多分、他のチームもどんどん速くなって来ると思うので、まだまだ全然楽観はできないですけど、少なくともスタートとしては先ずは良いセッションにできていたと思います。
――毎レース、これぐらいの走行時間はやっぱり欲しいですよね。
佐藤琢磨:はい。そうするとメカニックたちも落ち着いて働けますから、事故も減ると思うんですよね。ただ、タイヤがね、いつもより今週は1セット少ないので。今日はプロモーターズ・デイと呼ばれる日で、インディーカーの通常の、レース・イベントの週末に開催されるオフィシャル・プラクティスではないんです。だから、ルーキーやトップ10アウトサイダーに1セット多く……というのがないんですよ。走る時間はいつもより1時間近く長いのに1セット少ない。うまく計算をしないとならないんです。そういう意味でも、今のセッションで2セット目を投入したくなかったし、使わなくてよかったと思います。
以上
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