ポコノが地元のセイジ・カラムが2番手タイムをマーク! チップ・ガナッシがワンツー Photo:INDYCAR (Bret Kelley) |
ポコノのレース・ウィークエンドが始まった。 天候は快晴だが、気温は21℃程度という涼しさだった。 ルーキーたちが先ず走り、その後に全員でのプラクティス1が行われた。ルーキーたちには30分間のセッションが与えられ、その後にさらに90分間という長いプラクティスが開催されたのだ。
この、たった1回のプラクティスを走っただけで、次はもう予選だ。このようなスケジュールの場合、走り出しのセッティングの重要性が極めて高い。
セイジ・カラムが堂々の2番手タイムでチップ・ガナッシ若手がワンツー
このセッションで最速ラップ=平均時速221.373mphをマークしたのは、2013年のレースで2位フィニッシュしているチャーリー・キンボール(チップ・ガナッシ・レーシング)だった。52周を走ったうちの43周目だった。
2番手はルーキーのセイジ・カラム=220.788mph。チップ・ガナッシ・レーシングの1-2となった。カラムはルーキー・セッションも走行しているので、こなしたラップ数は83周に達した。ベストが記録されたのは、そのうちの58周目だった。
カラムにとってポコノは地元コースだ。自宅からでも通えない距離ではない、ペンシルベニア州ナザレスの出身なのだ。
3番手はシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)の220.629mphで、4番手には昨年度ウィナーのファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)が来た。彼のベストは220.316mphだった。パジェノーは47周、モントーヤは43周を走行。ペンスキー軍団の半分がガナッシの若手2人の後ろに並んだカタチだ。残る2人のペンスキー・ドライバーたち、ウィル・パワーは7番手、エリオ・カストロネヴェスは12番手だった。
5番手タイムの佐藤琢磨「いいスタートが切れました」
佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は5番手につけた。彼のベストの220.213mphは、セッションの大半でトップにあった。それをカラムが抜き、モントーヤが2位につけ、キンボールがトップを奪い、パジェノーが3番目に滑り込んだ。
琢磨は走り出しからマシンの状態が良く、セッションの序盤にして予選トリムでの走行を実施。その後にレース・セッティングをトライし、セッションの最後にもう一度予選トリムを施しての走行を行なった。ここではダウンフォースを少なくし過ぎて219mph台を出すにとどまったが、過去2年のレースで好パフォーマンスを見せて来ているポコノで、今年も14号車のセッティングは上々の様子だ。
「いいスタートが切れました。エアロ・キット装着となったマシンのため、最初にターン1のバンプに対応したライドハイトを決めるための走行を繰り返しましたが、昨年までと同様に足回りのセッティングは良好です。予選ではトップ4入りを目指します」と琢磨は語っていた。彼の予選アタック順は8番手だ。走行順によって運・不運があるだろうか??
タイトルを狙うレイホール、11番手のタイム
チャンピオンシップ・コンテンダーのグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、11番手につける219.167mphがベストだった。そしてもう1人、ポイント3位につけているスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)は、218.291mphのベストで16番手とスロー・スタートを切っている。1、2位を占めた若手に加え、トニー・カナーンも219.967mphで8番手につけており、チームメイトたちによって予選用セッティングのデータは十分に得られている模様だ。今回、彼は予選アタックで最後の順番を引き当てている。
ポコノ地元のマルコ・アンドレッティはAA勢最上位の7位
ポコノを地元とするドライバーといえは、マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)だ。彼はプラクティス1で7番手につけた。まずまずの出足だ。220.196mphのベストはアンドレッティ勢4人の中でのトップだった。カルロス・ムニョスが9番手m、ライアン・ハンター-レイが13番手、ジャスティン・ウィルソンは15番手だった。
今回不調と映っているのはCFHレーシング。ジョセフ・ニューガーデンが217.906mphで18番手。エド・カーペンターに至っては215.815mphのベストしか出せず、最下位の24番手だった。
シュミット・ピーターソン・モータースポーツも苦戦を強いられている。ライアン・ブリスコーが20番手で、ジェイムズ・ジェイクスは23番手だった。
以上
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