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| Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大 |
手応えとしては良かったと思います
Jack Amano（以下――）：45分のセッションでしたが……佐藤琢磨：45℃ぐらいあったんじゃない？
――体感温度は43℃になってたってコトです。
佐藤琢磨：すごい湿度だからね。
――気温は34°Cだったんですけど。路面も54°Cと数字は意外に高過ぎて驚くってほどでもないんです。
佐藤琢磨：34°Cでそんなに高く感じるんだ。
――この暑さだとマシン・セッティングも大変なのでは？
佐藤琢磨：暑さは勿論あったんだけど、レースは夜なので、暑さはそんなに気にしていないで。コンディションとしては、今は結構厳しいものになっていました。走り出しはバランス出しをしました。いくらミルウォーキーでこのパッケージで走ったとはいえ、バンクが入って来ると大分違うので、最初はアウト＆インを繰り返してハンドリングのバランスを詰めて行きました。そして、最後には10周ぐらいのちょっとしたロング・ランもできて、手応えとしては良かったと思います。でも、結構滑るのでね、ダウンフォースはマキシマムに近い状態ですね。
「バンプは強烈ですが、今年はマシンが抑え付けられてます」
――コースのバンピーさとかは、去年までと変わってたりしますか？ 今年はハイ・ダウンフォース・マシンでもありますが？
佐藤琢磨：そんなに変わらないですけど、1～2ターン、特にターン2のバンプは強烈ですね。でも、クルマは去年、一昨年よりダウンフォースが出てるので、久しぶりにクッとマシンが抑え着けられる感じがあって良かったですね。
――今日はプラクティスが2セッションあります。レースが夜なのに対して、今日はこういう暑さになってもいますが、今日やるべきことはレース向けのマシンの煮詰めってコトでしょうか？
佐藤琢磨：そうですね。そこをまず完成させて、本当なら今のセッションで最後にウィングを削って予選シミュレーションをやりたかったんだけど、そこまで手が回らなかった。だから、次のセッションの最後になるか……クォリファイ・シミュをやりたいと考えてます。
――予選はミルウォーキーと同じく決勝日に、日中に行われます。今日と同じ天気だったら、すごい暑さの中でのアタックになりますが？
佐藤琢磨：今日走った感じだと、このコース、ちょっと抜けないですよ。追いついて行っても、ターン2のボトム・レーンがすごいバンピーで、アソコを通る時はかなりアクセルを抜かないと曲がり切れないんですね。追いついて行こうと思って2レーン目を走ると、速度自体は乗るんだけど、真後ろにつくとダウンフォースがなくなっちゃう。3レーン目はまだ走れる状態になってません。だから、今はホントに抜けない。前のクルマがよっぽどバランスが崩れて来て、アクセルのリフトが大きかったりじゃないと、難しい。ていうことで、予選は結構大事になります。
――今のセッションでのタイヤの減り具合はどうでしたか？
佐藤琢磨：悪くなかったですね。最後の方に18秒7ぐらいを連発できていたので。状況を考えれば……。僕は少ししか走ってないから（トータルで34周。最多はルーキーのステファノ・コレッティの63周）、フレッシュ目のタイヤだったと思うけど、結構いいペースで走れてましたね、セッションの最後に。トップ・スピードだけを比べるとトップにコンマ5～6秒ぐらい足りないけど（実際にはトップから0.6089秒差）、僕はそこをそんなに気にしてないです。
――タイヤがタレて来てオーバーテイクが可能になる……って展開はあまりなさそうですか？
佐藤琢磨：こんだけダウンフォースが着いているとタイヤのタレ具合も少ないでしょう。レースは夜だし、それらがタイヤにどんな影響を与えるか……。もうちょっと走ってみないとわからない。今のセッションでも、誰かのトウに入ったと言っても、集団じゃなくて1台とかだけだったので。
――では、次のセッションも頑張ってください。
佐藤琢磨：はい。
以上
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