2015年7月18日土曜日

2015 INDYCARレポート R13 アイオワ・コーン300 Day1 プラクティス1:酷暑の中でのプラクティス1、最速はトニー・カナーン

このセッショントップタイムヲマークしたカナーン。カストロネヴェスは8番手タイム Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
体感温度43℃!今シーズン1番の暑さとなったアイオワ
チップ・ガナッシが1-2

 気温は33~34°Cと表示されていたが、直射日光が照りつけ、湿度も強烈な高さ。体感温度は43°Cで、インディカーが走るコンディションとして、間違いなく今シーズン一番の暑さとなった。
 セッションの序盤にトニー・カナーン(チップ・ガナッシ・レーシング)が出した17秒9580=平均時速179.218mphが最速。2番手はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)の179.113mphだった。ガナッシ勢はチャーリー・キンボールも4番手につけており、イニシャル・セッティングのレベルが高かった。ルーキーのセイジ・カラムだけは12番手と少し離れた順位となっていたが……。

ハンター‐レイ、僅差の3位でホンダ勢最上位
 3番手は昨年度アイオワ・ウィナーのライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)。タイムは18秒0313とTKとは0.0733秒という僅差だった。

 アンドレッティ・オートスポートはミルウォーキーの前にアイオワに来てファイアストンのタイヤ・テストを1日行っており、それを活かせているということだ。ただ、そのテストを担当したマルコ・アンドレッティは、今日の最初のプラクティスで17番手のタイムしか出せていない。カルロス・ムニョスは11番手と今年のこれまでのコース全般と比べて悪くないスタートを切っているが……。ミルウォーキーから参戦を再開したジャスティン・ウィルソンも、24台エントリー中の20番手と目立つポジションではなかった。
昨年アイオワで2位のニューガーデンも好調

 5番手は先週のミルウォーキーでオーバル初ポール・ポジションを獲得したばかりのジョセフ・ニューガーデン(CFHレーシング)。彼はここで去年2位フィニッシュしており、今シーズン中の3勝目を最初に挙げるドライバーとなる可能性を感じさせた。ニューガーデンのチーム・オーナーでありチームメイトでもあるエド・カーペンターは、ミルウォーキーではとうとう最後までハイ・レベルのラップ・タイムを出せことができずに苦戦し通したが、今回はファイアストンのタイヤ・テストで1日走っていることが助けになっているのか、9番手とまずまずの位置につけて最初のセッションを終えた。

ペンスキー最上位は6位のモントーヤ
パワーは14番手と精彩を欠く

Photo:INDYCAR (Chris Jones)


 6番手はポイント・リーダーのファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)。他のペンスキー勢は、先週のミルウォーキーで最後尾スタートから2位フィニッシュしたエリオ・カストロネヴェスが8番手につけ、シモン・パジェノーは10番手。ウィル・パワーは14番手だった。ミルウォキーでランキングが5番手まで落ちたパワーは、このままタイトル争いに復活できないまま今シーズンを終えるのだろうか?? 今日もチーム内トップはモントーヤと、流れは完全に彼の下にある印象だ。
 7番手はミルウォーキーで優勝したばかりのセバスチャン・ブルデイ(KVSHレーシング)。

佐藤琢磨、最初のセッションは13番手
「ベースセッティングの印象は良好」


 佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は13番手だった。走行開始から車高、前後ウィングのウィッカー(ガーニー・フラップ)などなど、細かな調整を重ねてマシンを仕上げて行き、34周を走行。ベストは9周目に記録した18秒5669=平均時速173.341mphだった。



Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
 「走っていても暑いけれど、ピットに戻って来て止まるともっと暑い」と琢磨は過酷な走行コンディションについて語った。「今の最初のプラクティスではセッティングの基本的な部分をチェックしました。このコンフィギュレーションで一度ミルウォーキーは走っています。しかし、アイオワはバンクもキツいし、全然条件が違いますから」と琢磨。「やるつもりにしていた予選シミュレーションまではできませんでしたが、走ってみてのベースのセッティングの印象は良いと思います」。

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