佐藤琢磨、得意のミルウォーキー初日、ホンダ勢最上位の好発進! Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大 |
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今年のミルウォーキー戦の1日目はプラクティス1回のみ
薄曇りの空の下でプラクティスは始まった.時折ポツッと小さな雨粒が落ちて来たが、それよってフルコース・コーションが出されることはなかった。
伝統のショート・オーバル、ザ・ミルウォーキー・マイル(ウィスコンシン州)でのシリーズ第12戦は、今年はとてもユニークなスケジュールが敷かれている。走行初日となる土曜日は1時間15分のプラクティス1が夕方に行われるだけ。明日、走行2日目にプラクティス、予選、決勝が短いインターバルで開催されるのだ。
ニューガーデン、昨年のPPタイムを早くも上回る169.626mph!
走行初日の唯一のセッション、プラクティス1で最も速かったのは、今シーズンにキャリア初勝利と2勝目を記録して来ているジョセフ・ニューガーデン(CFHレーシング)だった。セッション終了を間近に控えて、最速ラップ21秒5415をマークしてトップに立ったのだ。平均時速は169.626mphで、これは去年のポールポジション(ウィル・パワー)=2週平均169.262mphより速かった。ニューガーデンはプラクティス1で64周を走行し、ベストは63周目に記録された。
セッション終盤にニューガーデンがトップタイムをマーク Photo:INDYCAR (Chris Owens) |
2番時計はシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)の21秒5692=169.408mph。前戦のフォンタナでオーバル初ポールポジションを獲得したばかりのパジェノーは、2レース連続のPP、そしてチーム・ペンスキー移籍後の初勝利を狙っている。こちらの走行周回数は60周で、ベストは58周目だった。
「セッション終盤にニュー・タイヤを入れた。レース中にニュー・タイヤを履いた時のシミュレーションだ。僕らのマシンはとても良い状態に仕上がっている。とてもレベルの高いベースラインを作ることができていると思う。ハッピーだ。PPを獲るには、これから細部に至る部分までを煮詰める必要がある。新しいエアロ・キット装着の場合、出来る限りクリーン・エアが当たる状況で走った方が良いようだ」とパジェノーは語った。
佐藤琢磨、ホンダ勢トップタイムに好感触
「セッティング変更でマシンをよくして行くことができました」
ミルウォーキーが大好きな佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は、ホンダ勢トップとなる3番手につけた。セッション終盤、マシンのセッティングがまとまったところでフレッシュ・タイヤを投入。21秒6706を出してトップに立ち、さらにそれを21秒6499にまで縮めると、走行時間を3分ほど残してマシンを降りた。こなした周回数は45周。ベストは44周目だった。ニューガーデンとパジェノーが琢磨のタイムを破ったのは、琢磨がコクピットを離れた後だった。
ドン・ハリディと意気投合してマシンセットアップも順調に進んだ。 Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大 |
昨年のウィナー、パワーは初日10番手
ハンター-レイ以外のアンドレッティ勢も苦戦
4番手に来たのは、前戦フォンタナでオーバル初優勝となるキャリア2勝目を挙げたばかりのグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)だった。
5、6番手はチップ・ガナッシ・レーシングのトニー・カナーンとスコット・ディクソン。7番手はライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)で、8番手はエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)だった。そして、9番手はジェイムズ・ジェイクス(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)。昨年ミルウォーキーでポール・トゥ・フィニッシュを飾ったウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は10番時計だった。
今週はジャスティン・ウィルソンがアンドレッティ・オートスポートの4台目=25号車で出場しているため、エントリーはいつもより1台多い24台。しかし、アンドレッティ勢は苦戦を強いられている。ハンター-レイは7番手と決して悪くないポジションにつけたが、今年デトロイトでキャリア1勝目を挙げているカルロス・ムニョスは14番手、ウィルソンは16番手で、マルコ・アンドレッティは23番手のブービー賞だった。
オーバル・スペシャリストのエド・カーペンター(CFHレーシング)も、チームメイトがトップだったというのに、22番手と意外な低迷ぶりとなっている。そして、琢磨のチームメイトのジャック・ホウクスワース(AJ・フォイト・エンタープライゼス)も、先輩チームメイトが3番手だったのに対し、ジャック自身は20番手と順位が後方だった。
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