2015年7月31日金曜日

2015 INDYCAR ニュース 7月30日:デリック・ウォーカーが辞職

デリック・ウォーカー、唐突な辞職発表 Photo:INDYCAR (Walter Kurn)
シーズン終了を待って社長を退くと発表

 ミッド・オハイオでのシリーズ第14戦を目前にしてインディーカーから発表があった。そのタイトルは、「マイルズがインディーカーの社長=デリック・ウォーカーの辞職を発表」というもの。
 競技&オペレーション担当社長のウォーカーは2015年シーズンが終了するや、その職を離れることと決まったということだ。
 インディーカーのリリースによると、シーズン終了まで社長のポストに残る(あと1ヵ月と少し)のは、ウォーカーの気遣いによるもののようだ。また、退職の理由はウォーカーが違う職に就くためとなっている。インディーカーはウォーカーの後任探しを始めたという。
 ウォーカーはインディーカーの社長として働き、シリーズに幾つかの重要な貢献をもたらした。それらは、2016年シーズンからのボストンでのイベント開催に漕ぎ着けたこと、2014年からインディアナポリス・モーター・スピードウェイのロードコースを使ったイヴェントを発足させたこと、レース・コントロールの技術的な向上を実現したこと、エアロ・キットの導入を行なったこと……などだ。

はっきりしないウォーカーの退職理由、そして気になる後任人事

 インディーカーの親会社であるハルマン&カンパニーのCEO=マーク・マイルズは、「デリックのレース界での豊富な経験、休みない努力とインディーカーに向けられた情熱はインディーカーに多くをもたらしてくれた。退職は残念だ」というコメントを発表している。そしてウォーカーは、「チーム・オーナーたち、ドライバーたち、そしてインディーカーに出場するチームと密接に仕事をするチャンスを得られことに感謝する。2シーズン半を過ごした。新しいことに挑戦するいい時期と感じた」と語っている。
 果たしてウォーカーはマイルズら経営陣に反目してクビになったのか、そりが合わずに出て行っちゃうコトとしたのかは現時点では不明。「もういい加減疲れた……」というコトなのかもしれない。チーム・オーナーたちのわがままさにアキレた……とかだって考えられる。
 気になるのは後任だ。数々の酷い決断を下した実績を持つブライアン・バーンハートをもう一度社長の座に引き上げるコトだけは、何としてでも避けて欲しいのだが……。

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