予選ウォームアップ・ラップ最速は予選3位のカストロネヴェスPhoto:INDYCAR (Chris Owens) |
テキサスでの予選は2ラップの連続走行で合計タイム(平均スピード)を競う方式。ピット・ロードの出口側、みんな同じ場所から発進して、コース上でコントロール・ラインを1回通過してからウォーム・アップ・ラップを1周。セカンド・タイム・バイ(コントロール・ラインを2回目に通過する時)でグリーン・フラッグ=計測開始となる。
「タイヤのデグラデーションが激しい」との見解に達していたドライバーたちの予選アタックにおけるウォーム・アップ・ラップに注目してみた。
*ドライバー名 ウォーム・アップ・ラップ平均速度(その速さの順位)予選結果ウィル・パワー 214.472mph(6番)1位
エド・カーペンター 208.698mph(21番)15位
ステファノ・コレッティ 208.313mph(23番)23位
ファン・パブロ・モントーヤ 215.102mph(4番)5位
チャーリー・キンボール 216.127mph(2番)9位
トニー・カナーン 213.854mph(8番)8位
ジョセフ・ニューガーデン 212.979mph(13番)14位
エリオ・カストロネヴェス 216.302mph(1番)3位
ピッパ・マン 212.870mph(12番)22位
グレアム・レイホール 211.882mph(17番)6位
ライアン・ブリスコー 209.814mph(18番)19位
ライアン・ハンター-レイ 209.676mph(19番)21位
ギャビー・シャヴェス 211.515mph(14番)20位
佐藤琢磨 215.242mph(3番)13位
マルコ・アンドレッティ 213.001mph(10番)11位
セイジ・カラム 209.212mph(20番)10位
シモン・パジェノー 211.734mph(16番)2位
トゥリスタン・ヴォーティエ 212.668mph(11番)16位
セバスチャン・ブルデイ 211.524mph(15番)18位
ジャック・ホウクスワース 213.640mph(9番)17位
ジェイムズ・ジェイクス 214.165mph(7番)12位
スコット・ディクソン 208.609mph(22番)7位
カルロス・ムニョス 214.666mph(5番)4位
パワーとモントーヤが意外と遅め!
ウォーム・アップの速い・遅いと予選順位は見事にシンクロ……とはでは行ってなかったが、適度にマッチしていた……と結論していいかもしれない。ウォーム・アップの速度トップ10のうち、8人がグリッドもトップ10に確保してたので。タイヤを労る意識は大事としても、あまり遅いのはダメということ。
PPゲットしたパワーは6番手と意外にスピード控え目だった。予選2位となったパジェノーは、16番手とウォーム・アップが遅かった。もう少し速く走ってたら計測1周目をもう少し速くでき、2ラップ目でのダウンはあったとしてものPP獲得がなっていたかもしれない。
2ラップ目のスピード・ダウンは避けたい。しかし、1ラップ目のスピードをできるだけ引き上げて置くこともポイントとなっていたような……。
両方の順位がまったく同じになったのはカナーン(8番/8位)と、コレッティ(どちらも最後尾の23位)のふたり。ルーキーのコレッティはスーパー・ハイ・バンクのテキサスに少々戸惑い気味か?
ブリスコーも遅過ぎた。久々のオーバル・アタックで慎重にアプローチし過ぎたか。そのせいで2ラップ目の方が1ラップ目より速い唯一のドライバーとなっていた。ま、それも仕方ない。予選も練習もナシでインディー500に突如として出場したのが2週間前。その翌週はフランスに遠征してGTカーのコルベットでル・マンのプラクティスを行い、すぐまたアメリカに戻って来てテキサスでハイ・バンク・オーバルでの予選&ナイト・レース。さらに来週は24時間レースのル・マン決勝……とすごい1ヶ月をブリスコーは過ごしているので。
以上
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