2015 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R7・8 シボレー・デュアル・イン・デトロイトDay2 Race1：「僕らの最後のピットストップは作戦的には良かったですが、大した雨でもないのに赤旗になって残念」

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「雨に助けられ、雨に足下をすくわれたレースでした」
Jack Amano（以下――）：ウェット・スタートになってしまったレースでしたが？
佐藤琢磨：しまった……というか、それは良かったんですけど、雨に助けられ、雨に足下をすくわれたレースになってしまいましたね。ウェット・スタートでしたけど、雨はもう止んでました。それでも路面はまだ十分にウェットで自分としては好いスタートが切れました。
――あっという間にトップに立ちましたね？　ペンスキー勢を3人抜いて……。
佐藤琢磨：ヘアピンでファン・パブロ・モントーヤをパスして、バックストレート・エンドでエリオ・カストロネヴェスを抜きました。そして、ウィル・パワーは次のラップのターン1ででした。
「リードを広げてピットに入ろうとしたんですが
悪いタイミングでイエローが入ってしまった」
――そしてリードを広げました。
佐藤琢磨：そうだったんですが、リードを広げてピットに入ろうとしたタイミングでイエローが出ちゃいましたね。リードを5〜6秒に広げたところでピットに入ってドライ・タイヤに換えようと思ってたのに。悪いタイミングでイエローが入っちゃった。
――それでイエロー中のピットストップでブラック・タイヤにスイッチしました。
佐藤琢磨：はい。クルーが非常に素晴らしいピットストップをしてくれたのでペンスキー勢の前にピットアウトできました。あの時点ですでに7〜8台がタイヤ交換をしていて、自分たちの前にいたから、そこから再スタートって感じでした。
――ジョセフ・ニューガーデンとの接触は、どのようにして起こったんでしょう？
佐藤琢磨：バック・ストレート・エンドで並びかけてて、彼の方がちょっとリードしている感じでしたけど、スクィーズっていうか……・ターン7の内側に押し寄せられてしまって、僕は縁石の真上に乗って、底を打ってカジが効かなくて2台が接触しました。
「最後まで走り切りたかったので雨を待っていました」
――今日のレースは、ウェット・タイヤでスタートすることこそ明らかになってましたが、レース中にコンディションがどうなるかという読みが難しかったと思います。
佐藤琢磨：どっかで雨が来るっていうのはレース前からわかっていました。優勝したカルロス・ムニョスは、序盤に１回入ってドライ・タイヤにして、その後にドライのまま走り続けたことでポジションを上げて行った。ライアン・ハンター-レイも同じ感じだったけど、彼は最後にもう一度ウェットに換えるためにピットしたことで順位が後ろに行っちゃってた。今回は半分は運でしたね。僕らの最後のピット・ストップは作戦的に好かったと思った。だけど、大した雨じゃないのにレースが赤旗になっちゃったところは残念です。
――ルカ・フィリッピがクラッシュして、マシンの除去に時間がかかりそうだって事情はありましたが、もうちょっとレースを続けられそうなコンディションでしたね。雨は降るとの予測が立っていた。しかし、どの程度のウェット・コンディションで、どれだけ長いこと走らなくてはならないのか、ドライで走る周回数はどれぐらいになるのか、そのあたりはどのような考えで、どんなマシンでレースに臨んだんですか？
佐藤琢磨：ドライになることがわかってたから、ドライ・セットで行きました。ウェット・セッティングってあんまありないんですよね。もちろん、スプリング・パッケージを柔らかくしたり、キャンバーを起こしたりってことはやりますけど、結局、その状態でドライ・タイヤを着けても走れないので、車高さえ上がっていれば、ドライ・セッティングでもウェット・タイヤで走れる。あとはエアロ・バランスを変更したり……。それぐらいで、足回りは基本的にドライでした。
――最後のピット・ストップはタイヤが消耗していたためですか？
佐藤琢磨：そうです。あと、雨を待ってました。最後まで走り切りたかったので。
――あの後にライバルたちもピットして、また上位に行けるとの読みだったんですね？
佐藤琢磨：おそらく、あの後にみんながもう一度ピットしたら、3〜4台しか僕らの前にいなかったでしょうね。数台を抜けば……という感じだったと思います。
――レース短縮は残念でしたね。
佐藤琢磨：しょうがないです。
――明日はまた予選からありますが？
佐藤琢磨：前進あるのみです。こうなったら、予選ももう雨を願った方がいいかな？　ニュー・オリンズでの僕らは雨の中でマシンがおかしかったけど、今回は悪かったところがないから。
以上