ファイナル・プラクティスでトップタイムをマークしたムニョス Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大 |
第2戦ニュー・オリンズ、第7、8戦のダブルヘダーだったデトロイト、どちらの週末も雨に見舞われ、ホンダ勢が活躍した。ニュー・オリンズでは優勝&3位。デトロイトでは1-2フィニッシュと2&3位入賞と、3レースで2勝したばかりか、9ポディウム・スポットのうちの6つをホンダ・ドライバーたちがゲットした。
トロントでのシリーズ第10戦も、週末になってから急変した天候によって決勝レースに雨が影響を与えそうな状況となって来た。金曜の夕方までは土曜&日曜の予選、決勝ともにドライと見られたというのに……。
今朝のファイナル・プラクティス前に雨が降り、それがかなり乾いた状態での走行となった。しかし、午後3時40分過ぎに予定されていた決勝スタートはファイナル・プラクティスが始まる前に「3時8分に繰り上げ」と発表がなされた。夕方遅くになるほど雨の確率が高まるというのがインディーカーとプロモーターの読み、ということなのだろう。
ホンダ勢が1-2-3!
曇り空の下、時折小雨も落ちて来るコンディションで行なわれた30分間のファイナル・プラクティス、最速ラップをマークしたのはカルロス・ムニョス(アンドレッティ・オートスポート)だった。昨日の予選での自身のベストを大きく上回る1分00秒2119というラップ・タイムを彼は記録した。
2番手はグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)の1分00秒2759で、3番手にはレッド・タイヤで走ったルーキーのコナー・デイリー(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)が1分00秒3259で来た。ホンダの1-2-3だ。
4、5、6位にはシボレー・チームのチップ・ガナッシ・レーシングがトニー・カナーン、スコット・ディクソン、チャーリー・キンボールの3人を並べ(セバスチャン・サーヴェドラは17番手)、7番手は予選2位だったシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)、8番手はルーキーのステファノ・コレッティ(KVレーシング・テクノロジー)、9番手はジェイムズ・ジェイクス(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)で、10番手はジョセフ・ニューガーデン(CFHレーシング)だった。
ポール・シッターのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は1分00秒8758のベストで16番手。予選3位だったポイント・リーダーのファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)は1分00秒7816で14番手だった。
佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は13番手。チームメイトのジャック・ホウクスワースは19番手だった。
「色々試しました。でも、レースはどんなコンディションになるか不明なので……」とマシンを降りた琢磨は話していた。雨のレースは歓迎という琢磨だが、果たして天候はこの後どうなり、誰に有利と働くことになるのか。今年のトレンドは「雨ならホンダ勢有利」……だが??
ファイナル・プラクティスは濡れた路面が走行ラインから短時間で乾いて行く展開となっていたが、このコンディションでシボレー軍団は大半のマシンがサイド・ポッド上の“アッパー・フリック”を装着=ダウンフォース増=して来ていた。
*今週末のアッパー・フリック装着状況。
プラクティス1=フィリッピ、パジェノー=あり。他はなし。
プラクティス2=ディクソンのみ走行=なし。
プラクティス3=フィリッピ、パジェノー=あり。他はなし。
予選:パジェノー=あり。他はなし。
ファイナル・プラクティス:コレッティ、カナーン、ブルデイ=なし。他はあり。
決勝はファイナル・プラクティスと同じになるか、と……。
以上
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