2015年6月15日月曜日

2015 INDYCARレポート R10 ホンダ・インディー・トロント Race Day 決勝:ジョセフ・ニューガーデンがキャリア2勝目!佐藤琢磨は10位フィニッシュ

ニューガーデンとフィリッピがトップを快走!CFHレーシングが1-2フィニッシュ! Photo:INDYCAR (Shawn Gritzmacher)
絶妙なピットタイミングと安定したスピードで予選11位からの優勝
ロード&ストリート専用ドライバーのフィリッピ初表彰台でCFH1-2達成


 ジョセフ・ニューガーデン(CFHレーシング)が予選11位から優勝した。10台抜きを可能としたのは絶妙なピット・タイミングだった。ジェイムズ・ジェイクス(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)がクラッシュした直後、ピット入口が閉鎖される前にピット・ロードへと滑り込んだ判断の良さで、一気に2番手に浮上したのだ。そこからの彼は、金曜からのプラクティスで見せていたスピードを安定して発揮し、ゴールまで走り切った。

 ルカ・フィリッピ(CFHレーシング)が素晴らしいレースを戦い抜いて2位フィニッシュを果たした。ロード&ストリート専用ドライバーとして20号車を任されている彼は、キャリア初の表彰台に上った。
 エド・カーペンター・レーシングとサラ・フィッシャー・ハートマン・レーシングが合併してできたCFHレーシングは、一緒に戦う最初のシーズンにして2勝目を、初の1-2フィニッシュで記録した。

「チームは最高の仕事をしてくれている」と喜ぶニューガーデン

 今シーズン2勝目を挙げたドライバーは、ファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)に続く3人目だ。昨年度チャンピオンのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は、トロントで今シーズン5回目のポール・ポジションを獲得しながら、まだ1勝しか挙げることができていないというのに……。

サラ・フィッシャーと喜びを分かち合う Photo:INDYCAR
  「優勝できるなんて本当に幸せだ。それも僕らのチームの1-2フィニッシュだなんてうれし過ぎる。チームが最高の仕事をしてくれている。だからこそ1-2フィニッシュは可能となった」とニューガーデンは喜んでいた。
 フィリッピは、「レース前にチームとして立てた表彰台という目標を、2台揃って達成できたことはうれしい。チームが完璧な仕事をしてくたから1-2フィニッシュができた」と語った。

 3位はエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)。序盤にはアチコチでぶつかってポジションを落としたが、ピット・タイミングなどの作戦力で上位へと挽回。表彰台にまたしても上るしぶとさを見せた。
 4位はパワー。序盤にしか彼はトップを走れなかった。
 ペンスキーの2人を従えての1-2フィニッシュは、エド・カーペンター、サラ・フィッシャー、ウィンク・ハートマンの3人の共同オーナーたちにとって、おおいに満足の行く結果となったことだろう。
 5位は予選6位だったセバスチャン・ブルデイ(KVSHレーシング)。6位は予選9位だったトニー・カナーン(チップ・ガナッシ・レーシング)のものとなった。

佐藤琢磨、悔しい10位フィニッシュ

 ウェットからドライへとコンディションの変わったレースだったが、それほど大きな、あるいは驚くような順位変動はなかった。予選でトップ6に入っていながらシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)が11位フィニッシュに甘んじ、佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は予選8位から10位でゴール。今季3回目のトップ10入りだが、優勝、あるいはトップ3を狙っていたレースだけに、残念な結果となった。
 「最後のピットで燃料がフルに入らなかった。それでゴール前は燃費セーブをしていた。レイホールを逆転しようと頑張っていたけれど届かなかった」と琢磨は話した。
 ポイント・リーダーのファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)は予選3位から7位でのゴール。ポイント2位につけるパワーとの差は 35点から25点に縮まった。

以上

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