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良いタイムが出たので救われました
Jack Amano(以下――):朝のプラクティスでは狙い通りの前進をセッティングで果たせませんでしたが、予選にはどのようなマシン作りで臨み、実際のマシンはどうだったのでしょうか?
佐藤琢磨:簡単に振り返ると、“もうちょっとクルマを曲げたいな”と昨日のマシンに関しては感じていたので、今日の朝、そうなるようにと違うセッティングを試したんですけど、うまく行かなかったですね。マシンがチグハグな動きをして暴れ出してしまったんです。それで昨日の状態に一度戻してから、でも昨日から今日に向けて実現したかたった“マシンを曲げたい”という部分を別の方向でやって、それが予選ではある程度まとまっていたという感じでした。そういう意味では、それなりに攻めがいのあるよい予選になっていたと思います。でも、もうちょっとスピードが欲しかったですよね。
――セグメント1はグループ1に組み入れられましたが、どちらかというとメンバーが厳しい組でした。それでもブラック・タイヤで非常に好いタイムを出していましたね?
佐藤琢磨:ユーズドのブラックかフレッシュのブラックか、ちょっと迷ってたんですけど、ここは予選がすごく大事ですし、レッド・タイヤに少しでも近いもので感触を確かめた方がよいと考え、フレッシュ・ラバーを使うことにしました。そして、アタックした3ラップである程度良いタイムが出ました。それで救われたというか、助かりましたね。
――確かに、あの時点までをユーズド・ブラックで走っていたら、第1セグメントで終了となってしまっていたでしょう。その上、1台がクラッシュしてレッドを全然使っていないに近い状況でセグメント2への進出ができましたね?
佐藤琢磨:全然使ってなくはなかったんですよ。レッドでアタックを始めたところで赤旗になったので。それでも、セグメント2は通常の通りにブラックで最初に走ってレッドに換えるというやり方で行こうと考えてたんですが、今日はポール・ポジションは難しいし、それでもトップ6には残りたいという気持ちが強かったので、レッド2セットをセグメント2で使いました。セグメント1で少し使ったタイヤで先ずアタックして、その後にブランニューのレッドでアタックしたんです。
(その2に続く)
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