Photo:INDYCAR (Chris Jones) |
インディーカーのレースは午後4時前のスタートが予定されていた。それを20分ほど早めてレースは始められたが、サポート・レースを行なっていた午後2時頃から雨が強く降り、インディーカーは全車ウェット・タイヤ装着でスタートを切った。ウェット・スタートとなったレースは最長2時間とされた。
6周目にジェイクス、カナーン、レイホールがクラッシュ レイホールはダメージが大きくここでレースを終える Photo:INDYCAR (Bret Kelley) |
デブリ対応でイエロー・コーション頻発
この後も小さな接触でマシンの破片がコース上に飛ぶ度にイエローが出された。今日のレースでインディカーは神経質に"デブリ対応”していた。観客エリアへの飛散は絶対にさせたくないという意向が伺えた。今月に入ってから、開幕戦セント・ピーターズバーグで飛んで来たパーツが頭に当たってしまったファンがプロモーターとインディーカーなどを告訴。インディー500で予選中の急なルール変更も、今回も対応もそれが影響してのことだと考えると納得が行く。
マルコ・アンドレッティ、いち早くスリックに交換しトップに浮上
路面がどんどんと乾いて行ったレース序盤、マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)は8位という決して悪くないポジションを捨ててスリックへのスイッチを行なうためにピットへと飛び込んだ。キンボールのクラッシュで出たイエローでトップ・グループがピット。これで先頭に躍り出たのがマルコだった。
アンドレッティ・オートスポートの判断力の良さは、この時に履いたスリックでできる限り長く走る作戦に出たところにも現れた。マルコは燃料が底をついて40周目にピットに向ったが、トップ・グループと同じ15周目にピットしたカルロス・ムニョス(アンドレッティ・オートスポート)は、スリックで走り続けたことによってマルコの後ろの2番手へと浮上し、マルコがピットしたことでトップに躍り出た。
ムニョス、スリックタイヤでハード・プッシュ!
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マルコは悔しい2位。3位はペンスキー勢で一番遅かったシモン・パジェノーが手に入れた。その遅さ故にピットは作戦に最も力を入れ、それが功を奏した。キャリア初勝利を飾ったコースで、パジェノーはペンスキー入りしてから初の表彰台フィニッシュを飾った。
4位はウィル・パワー(チーム・ペンスキー)で、5位はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)。6位はエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)と二強は勝てないレースでもしぶとさでリザルトを拾っていた。
ポイント・リーダーのファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)は10位で、佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は11位だった。
以上
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