Photo:INDYCAR (Chris Jones) |
気温:26〜28°C
予選の前に雨が降り、コンディションが一変!
ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)がロード&ストリートコースでの速さ、特に予選での速さをデトロイトであらためて見せつけた。
朝のプラクティスではチップ・ガナッシ・レーシングがトニー・カナーン、セイジ・カラムの順で1-2。パワーは3番手につけていたが、予選になって彼はスピード・アップしてみせた。
インディーカーの予選の前に雨が降り、路面のコンディションは一転。それでもパワーはセグメント1のグループ1で1分17秒2483を出し、トップでセグメント2に進出した。
パワー、セグメント2にユーズド・レッドで出走し
ファスト6にフレッシュ・レッドを温存
セグメント2でトップを取ったのはファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)。タイムは1分16秒6895まで縮められていた。ここでパワーは1分16秒8325を出し、4番手でファイナルへと進出した。しかし、この時点で実は予選の勝負はついていた。パワーはセグメント2にユーズドのレッド・タイヤを投入していたのだ。ジェイムズ・ジェイクス(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)も同じくユーズド投入だったが、12人中の10番手で彼はファイナル進出を逃した。
ファイアストン・ファスト6に進んだ6人のうち、パワーだけがフレッシュ・レッドを1セット残していた。他の5人は3〜4周を走ったタイヤでファイナルを戦わねばならなかった。
パワーはファイナル・セグメントが始まっても悠々とピットで待機。ゆっくりとコース・インして2ラップ目に1分16秒0941をマーク。コースレコード樹立でポール獲得を決めた。今シーズン早くも3個目のPPだ。
「満足だ。去年の予選ではかなり苦しんだのでね。セグメント2をユーズド・レッドで戦うのは大きなギャンブルだったが、10分の1秒の差で成功させることができた。あれでファスト6でポールを狙い易い環境が整った。今日の予選でレッドがパフォーマンスをフルに発揮するのは2周目ぐらいまでだった」とパワーは語った。
不気味な自信を見せるインディー500ウィナー
予選2位は1分16秒1200がベストだったエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)。去年のデトロイトで優勝したコンビがフロント・ロウを分け合った。
予選3位はモントーヤ=1分16秒4428。「バンピーさに文句を言ってる人が多いようだが、コースごとにバンプは違う。それがキャラクターなんだ。いいバンプってものも幾つかあるんだよ。それらによって走りが難しくされているけれど、そこがいいんだ」と自信ありげなコメントを残した。
「レース用セッティングも良い」と手ごたえを感じる琢磨
シボレー勢が地元デトロイトの、自ら冠スポンサーを務めるイベントで予選1−2−3を達成。
ホンダ勢トップは予選4位となった佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)。プラクティスで9番手につけていた琢磨はセグメント1を3番手、セグメント2を5番手でクリアし、今年2度目のファイアストン・ファスト6となり、ペンスキー4人の一角を崩して4位に着けた。開幕戦セント・ピーターズバーグではペンスキー勢4人の真後ろの5位だった。
新規定によりフロントウイング両サイドのウイングレットを取り去ったホンダ・エアロキット しかし、ここまでは走りへの影響を感じさせないをセットアップを実現している Photo:INDYCAR(Bret Kelley) クリックして拡大 |
プラクティス1トップのカナーンは第1セグメント敗退
5位はシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)、6位はセバスチャン・ブルデイ(KVSHレーシング)と3列目はフレンチ・コンビ。7位以下はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)、ステファノ・コレッティ(KVレーシング・テクノロジー)、マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)、ジェイムズ・ジェイクス(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)と続く。
プラクティスでトップだったカナーンはセグメント1で敗退して予選15位。カラムはセグメント2までで予選12位だった。
ホンダ勢トップのフィニッシュを3戦続けて来ているグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は予選13位となった。
以上
0 件のコメント:
コメントを投稿