昨年同様にプラクティス2でディクソンがトップに立つ Photo:INDYCAR(Chris Owens) |
汗がジワッと吹き出す暑さの下で行われたプラクティス2は1時間40分という長さのセッションだった。
プラクティス1ではセバスチャン・ブルデイ(KVSHレーシング)が1分10秒9378でトップだったが、プラクティス2ではスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)が1分10秒6971をマークしてタイム・シート最上段にその名を掲げた。まだ去年の最速ラップ(ディクソン)=1分10秒5150には届いていない。
奇遇だが、プラクティス1回目でブルデイが一番時計、2回目はディクソンが最速で総合でもトップという結果は去年とまったく同じだ。
ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)はプラクティス2でも2番手。彼のベストは1分10秒8118だった。
ペンスキー勢全車がトップ6入り!シボレーはトップ6をスウィープ
3番手にはファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)が1分10秒8560で来て、4番手はブルデイの1分10秒8839だった。ブルデイも好調を維持している。そして、ルーキー・チームメイトのステファノ・コレッティも、プラクティス1では20番手だったが、プラクティス2では最後の最後で惜しくもトップ10入りを逃したが、11番手まで順位を大きく上げて来ている。
5番手はエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)で、6番手はシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)。ペンスキー勢は4人全員がトップ6入りした。そして、プラクティス1ではトップ5独占だったボウタイ軍団が、プラクティス2ではトップ6を占拠した。気を吐くレイホールと琢磨!しかしAA勢は初日から苦境に
ホンダ勢トップとなる7番手に来たのはグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)。タイムは1分11秒1422。そして、惜しくも2セッション続けてのホンダ勢トップの座を取り逃し、佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)が8番手につけた。琢磨のベストは1分11秒1859だった。
今日の2セッションを総合すると、トップ6はプラクティス2と同じ。7番手はセバスチャン・サーヴェドラ(チップ・ガナッシ・レーシング)のものとなり、8番手は琢磨でホンダ勢トップ。9番手がレイホールで、10番手はチャーリー・キンボール(チップ・ガナッシ・レーシング)だった。
ペンスキーは4人全員がこの宙に含まれ、ガナッシは4台中3台が入った。トップ10の残る3席にKVSH、フォイト、レイホールが1台ずつを食い込ませたのだ。ここにアンドレッティ・オートスポートがゼロ・・・というのがホンダの苦しんでいる要因のひとつだ。4台をエントリーしている彼らの今日のベストはライアン・ハンター-レイによる15番手で、シュミット・ピーターソン・モータースポーツのジェイムズ・ヒンチクリフのひとつ後方だった。マルコ・アンドレッティに至っては、プラクティス1では25台中の24番手で、プラクティス2でも23番手と苦悶している。
「マシンがポジティブに変化して速くなった」と手ごたえを感じる琢磨
走行初日最速となったディクソンは、「インディーのコースはいつものことながら走っていて楽しい。それはオーヴァルでもロードコースでも変わらない。空力を思い切りトリムする点で、ここのコースは他とは完全に異なる。完璧な1ラップを思うように完成させられずにイライラすることもあるけれど、それができた時のご褒美も大きい。ほとんどのドライバーたちが今日はラインの限界にトライしてコース・オフしたと思う。今年のコースはとても滑り易い。舗装が去年より古くなっているためだと思う」と語った。
2連続トップ10入りで2セッション通算でホンダ勢最速の8番手となった琢磨は、「セッティングのセオリーどおりの変更に対して、マシンがちゃんとポジティブに変化し、速くなった。でもまだ上位陣が速い」と語った。「走っていて楽しいし、ホーム・ストレッチに帰って来る度にスコアリング・パイロンで自分の順位をチェックし、上の方にあるとやっぱり気分がいい」とマシンが今週は順調に仕上がって来ている様子を語っていた。
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