Photo:INDYCAR (Walter Kuhn) |
自分たちのシミュレーションでした」
Jack Amano(以下――):朝のプラクティスから予選にはセッティングを変更する考えでしたか?
佐藤琢磨:ほとんど変えなかったです。朝のプラクティスで1回予選シミュレーションをやりました。僕らがクジ引きで引いたアタック順は結構早かったので、すぐにクルマの準備を整える必要がありました。テックも通さなければいけないし、細かい用意もありますから。例えば、カウルとカウルの隙間をテープを貼る作業とかです。空気の流れを良くするために行うものです。
――予選でどれぐらのスピードが出したいと考えていましたか?
佐藤琢磨:プラクティスで230.9mphを出した時は少しのトウがあって引っ張ってもらってました。その後のラップは230.6mph、230.3mphという風にスピードが落ちて行ってたので、そのちょうど真ん中ぐらいですかね? 230.5mphを単独走行でも出して、4周目まで230mph台を維持するというのが目標というか、自分たちのシミュレーションでした。
――予選が明日の1日だけになってしまうと、戦い方は変わって来ますか?
佐藤琢磨:今日走ったところから、もう少しクルマを速くすることができるんじゃないかって考えています。明日のプラクティスでもう一度試せますからね。
「予選は一発勝負で番狂わせがあるような状況になるほうがおもしろい」
――トップ9に入ればもう一度アタックのチャンスが産まれますが、トップ9に入れなかった場合で、遅い方からの4台に入っていない場合は、予選が1回だけのアタックになります。一発勝負となることの影響はありますか?
佐藤琢磨:ファスト9に入れなければ、それで順位は確定になります。
――1回目が満足の行かないアタックでも、もう1回チャンスがあるっていうケースと、明日のようにチャンスは基本的に1回だけっていう場合ではメンタル面もかなり違うのでは?
佐藤琢磨:そうですけど、チームの方針によっても違うと思います。ウチは元々、1回走ってシッカリと決勝出場組に入れてれば、それでもうリスクは負わずにオシマイっていう過去の例がありますから、何度も何度もアタックするというよりも一発で終らせてしまいたい。そうなると、コンディションが変わって、番狂わせがあるような状況になる方がおもしろいですね。僕らは今朝、コンディションへのクルマの合わせ込みが非常にうまく行っていた。230mphを単独で初めて出せていて、相対的にも非常に好いポジションを保てたっていうのは、傾向的に良かったと思います。
――では、1回だけのチャンスに向けてフォーカスをして行く、1回だけのアタックになる明日の予選方式は佐藤選手向きですね?
佐藤琢磨:わからない。今日に関して言えばそうだったかもしれない。でも、また明日プラクティスがあるので、みんながまた最適化のチャンスを得るでしょう? そういう意味では、みんながコンディションに合わせ込んで来ると思います。あとはもうやってみなければわからない。僕らとしてはファスト9に入ること、ホンダ勢のベストになることを狙って行きたいです。
以上
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