2015年5月12日火曜日

2015 INDYCARレポート 第99回インディー500 5月11日 プラクティス1:最速はセイジ・カラム! ガナッシ勢が1-2-3

セイジ・カラム、インディー500初日プラクティスでトップタイムをマーク Phito:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大

インディー500、初日走行したのは30台

 アンジーズ・リスト・グラン・プリ・オブ・インディアナポリスが終わり、たった1日のインターヴァルを挟んでインディー500のプラクティスが始まった。
正午からルーキー・オリエンテーション・プログラム(ROP)が1時間で、午後2時から全員のプラクティスが午後7時までというスケジュールだったが、ROPの後に雨が降り出してプラクティス開始は4時16分までズレ込んだ。それでも、通常より1時間遅い午後7時終了という予定になっていたので、プラクティスは2時間45分間ほど行うことができた。
 今日走ったのは30台で、その中からセイジ・カラム(チップ・ガナッシ・レーシング)が平均時速225.802mphのベスト・ラップをセッション終了間際に記録して今日の最速となった。

カラム以下、チップ・ガナッシがこの日3位までを独占。シボレーのシンプルな形状のエアロに注目
Photo:INDYCAR(Chris Jones) クリックして拡大
「まだ1日目だし、今日速くても意味はないよ。大事なのは今から2週間後の日曜日だから。もちろん、最速であると聞けば気分はいいよ。インディーでセッション・トップになるのは初めてだしね」とカラムはコメントしていた。彼はま、「まだマシンは全然仕上がっていない。予選に向けてはもちろんのこと、レース用セッティングだってまだまだだ。新しいエアロ・パッケージになっている今年、やることは山ほどある」とも話した。
 今日2番目に速かったのはトニー・カナーンで、3番手はスコット・ディクソンだった。チップ・ガナッシ・レーシングのがトップ3を占めたのだ。カナーンは225.293mphm、ディクソンは225.217mphがベストだった。

ホンダ勢最速は4番手につけたマルコ・アンドレッティ!佐藤琢磨は9番手
 ガナッシの1-2-3ということは、シボレーがトップ3を占めたという意味でもある。ホンダはマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)の4番手=225.184mphがトップだった。

マルコ・アンドレッティ、インディー500ウィークを順調にスタート Photo:INDYCAR(Chris Owens)
5番手はJR・ヒルデブランド、6番手は過去2年連続でポールポジションを獲得しているエド・カーペンター(ともにCFHレーシング)で、7、8番手にホンダ勢2、3番手としてカルロス・ムニョスとジャスティン・ウィルソン(ともにアンドレッィ・オートスポート)がつけ、佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)が9番手だった。佐藤のベストは224.239mph。10番手はジョセフ・ニューガーデン(CFHレーシング)。
 ガナッシ、CFH、アンドレッティ、フォイトがトップ10に入った。琢磨のチームメイトはジャック・ホウクスワースがエンジンを新品に交換するために走らず、アレックス・タグリアーニもマシンの準備を行っていた走行しなかった。
 ペンスキー勢は、今日はまともに走らなかった。31周と一番多くのラップをこなしたシモン・パジェノーが222.885mphのベストで19番手。ファン・パブロ・モントーヤは3周、エリオ・カストロネヴェスとウィル・パワーは1周しか走らなかった。

「テスト項目をしっかりこなすことができました」と琢磨
 今日は風が強く、湿度も高いコンディションだった。
初日の走行を行う琢磨。ホンダのエアロキットの外観に注目 Photo:INDYCAR(Chris Jones) クリックして拡大
5月3日の合同テスト同様に今日もトップ10に入るスピードを記録した琢磨は、「今日も良いテストができました。今年の1基目のエンジンのマイルを終らせるのが今日のも目標でしたが、テスト項目もしっかり決めて、それをこなすことができました。それにしても、まだ走り出して2日目なのにとても速いですよね。今日は風も強かった」とコメントしていた。「明日までにクルーがエンジンを載せ換えてくれます。明日はもうちょっと穏やかなコンディションで走りたいところですね」。
  今日一番走ったのはグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)で77周。カラムは41周、カナーンは27周、ディクソンは26周で、琢磨は45周だった。
以上

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