2015年5月19日火曜日

2015 INDYCARレポート 第99回インディー500 Day8 5月18日 プラクティス:2セッションのプラクティス、セイジ・カラムが227.831mphで最速!佐藤琢磨は224.483mphで12番手!! 

一夜明け、予選通過ドライバーが記念撮影 
Photo:INDYCAR(Jim Haines) クリックして拡大
ジェイムズ・ヒンチクリフがクラッシュで決勝出場の危機
 
 午後12時半にプラクティス開始。ところが、まだ走行開始から1時間も経っていない午後1時20分過ぎにジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)が右フロント・サスペンションのプッシュ・ロッド破損というトラブルによりターン3で単独クラッシュ(!) マシンを大破させ、彼自身も病院へと運び込まれた。ターン3のフェンスにもダメージがあったために長時間のイエロー・フラッグが出され、そのままセッションにチェッカード・フラッグが振り下ろされた。

Photo:INDYCAR (Forrest Mellott)
この時点までではトップは予選3位だったシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)の225.260mphで、2番手は予選6位だったジャスティン・ウィルソン(アンドレッティ・オートスポート)の225.556mph。3番手は予選2位のウィル・パワー(チーム・ペンスキー)=225.196mphで、4番手はアレックス・タグリアーニ(AJ・フォイト・エンタープライゼス)の224.375mphだった。ポール・ポジション・ウィナーのスコット・ディクソンやトニー・カナーン(ともにチップ・ガナッシ・レーシング)はまだ走っていなかった。ここまでだと24台しかコースに出ていなかったのだ。
 ヒンチクリフはインディーカーの発表によると左大腿部を損傷しており、すでに手術を二度受けているという。大腿骨などに亀裂骨折があった模様で、決勝出場が難しくなった。
 インディー・ライツのプラクティスが挟まれたのは、ヒンチクリフのアクシデントで壊れたパーツが、他のチームでも使われているため、当該パーツの安全確認を全チームに要請したためだったようだ。そして、インディ500用のプラクティスは午後4時15分に再開され、6時まで行われた。


チップ・ガナッシが1-2位、シボレーがトップ3を独占
ホンダ最上位は4番手となった初登場のデイヴィソン!


このセッショントップに立ったカラム Photo:INDYCAR (Joe Skibinski)

夕方のセッションは、風はソコソコ吹いていたが、気温が28℃、路面温度は39℃程度という良好なコンディションとなり、セイジ・カラム(チップ・ガナッシ・レーシング)が227.831mphという昨日のポール・ポジション以上のスピードをトウ利用で記録した。
 2番手はディクソンの226.542mphでガナッシの1−2。3番手にはJR・ヒルデブランド(CFHレーシング)が続いた。今日はシヴォレーが1−2−3。


ヴォーティエの仕上げたマシンを受けついたデイヴィソンがホンダ最速タイム!
 Photo:INDYCAR(Jim Haines)
4番手につける226.109mphを出し、今日のホンダ最速となったのはジェイムズ・デイヴィソン(デイル・コイン・レーシング)だった。  昨日の予選ではトゥリスタン・ヴォーティエが搭乗して予選を通過させた19号車だが、決勝にはデイヴィソンが乗って出ることが最初から決まっている。ヴォーティエは予選専用に雇われたドライバーで、決勝の週末には母国フランスでレースに出場することとなっている(今年のインディー500用マシンでの走行をかなり重ねている彼だが、ヒンチの代役を務めるのも難しい状況かもしれない)。   ドライバー交代が申請されれば、彼らのグリッドは最後尾に下げられれ(21番手だったが)、予選22~33位だったドライバーたちはひとつずつグリッドが繰り上がる。ヒンチクリフもドライヴァー交代となると、彼は予選24位だったので、彼より後方グリッドだったドライバーたちは更にもうひとつグリッドが繰り上がる。
 5番手以下は、カナーン、パジェノー、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)、マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)、エリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)、ジャック・ホウクスワース(AJ・フォイト・エンタープライゼス)。今日もシボレー勢が優勢。トップ10はシボレー7台、ホンダ3台だった。また、10番手だったホウクスワースは今日積んだばかりのエンジンがトラブルを出したようだった。
 
佐藤琢磨、入念にトラフィックテスト

 佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は12番手だった。44周を走り、ベストは5周目の224.483mph。ベストを出した後はトラフィック内でのハンドリングやタイヤの消耗、搭載燃料の変化によるバランスの変化などをチェックした。
 「待望のトラフィック・テストをたっぷりやれました。とても収穫の多い1日でした。昨日の予選は失敗でしたが、そこから完全に立ち直って、決勝に向けた良い準備ができたと思います。ここまで来て急な路線変更とかも必要はなく、いい感じで来れていると思います」と琢磨は充実感を手にしている表情で語った。
 今日は32台が走行。走らなかったのは18号車だけだった。

以上

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