2015 INDYCARレポート 第99回インディー500 Day7 5月17日 予選前プラクティス：最速はウィル・パワー＝初のインディ500PPなるか？

Photo:INDYCAR(Jim Haines)

天候：曇り　一時　晴れ
気温：24～25℃

決勝用エアロ、決勝用ブーストでの予選のため30分のプラクティス

　朝のプラクティスでエド・カーペンターがクラッシュ（！）　ドライバー及びファンの安全に不安発生……ということでインディーカーは「エアロ・パッケージは決勝用にして、ターボのブーストも下げての予選にします」という大胆な決断を下した。「スピードは下がるけど、安全最優先てことで……」という予選が行われることになったのだ。　
その準備として、2グループに30分ずつのプラクティス・タイムがもう一度与えられた。幸い、天気は今日1日持ちそうな雰囲気が漂って来ていた。


　このセッションで最速だったのはウィル・パワー（チーム・ペンスキー）。トウなしで走るよう心がけながら、セッションの前半にマシンを確認している状況で
227.377mphを記録した。このラップはトウありだった。トウなしでのベストが226.151mphだったパワーだが、このセッション中に二度の予選シミュレーション・ランを行ない、平均スピードが226mphに届きそうなを4ラップを見せていた。

2番手に付けたのはホウクスワース！

　2番手にはジャック・ホウクスワース（AJ・フォイト・エンタープライゼス）が来た。こちらもトウありで、4周連続でのスピードで程度の速さとなっていたのかは不明。
　3番手はシモン・パジェノー（チーム・ペンスキー）の226.863mphで、4番手はジェイムズ・ジェイクス（シュミット・ピーターソン・モータースポーツ）の226.784mphだった。パジェノーのシミュレーションは225mph台半ばのアべレージだったようだ。ジェイクスは不明。
　5番手以下にはエリオ・カストロネヴェス（チーム・ペンスキー）、ジャスティン・ウィルソン（アンドレッティ・オートスポート）、JR・ヒルデブランド（
CFHレーシング）、シモーナ・デ・シルヴェストロ（アンドレッティ・オートスポート）、コナー・デイリー（シュミット・ピーターソン・モータースポーツ）、スコット・ディクソン（チップ・ガナッシ・レーシング）が続いた。

佐藤琢磨、4ラップ平均224mph半ばの予選シミュレーション

　佐藤琢磨（AJ・フォイト・エンタープライゼス）は225.429mphのベストで22番手だった。琢磨の予選シミュレーションは1回目が4ラップ平均244.8mph、2回目が224.5mph辺りと見えていた。ディクソンも１ラップでは遅かったかもしれないが、４ラップ平均は225mph後半の226mphに近い数字を実現できていたようだ。
　逆に一番遅かったのはバディ・ラジア（ラジア・パートナーズ・レーシング）。218.398mphのべストは33番手だったステファノ・コレッティ（
KVレーシング・テクノロジー）の223.607mphより5.2mph（！）も遅かった。決勝に出場できないのは1996年インディ500ウィナーのラジアで決まりか？？
以上