Photo:INDYCAR(Chris Jones) クリックして拡大 |
Jack Amano(以下――):予選仕様での1日、結構走れた1日でもありました。
佐藤琢磨:ウーン、どうだろうな? 今日はコンディションがこれまでの数日とは大きく変わってましたね。風向きも180度違い、暖かい空気が入って来て、湿度も上がってました。で、全然気温も路面温度も違うので、もうトラック自体のグリップが大きく下がりましたね。それでなおかつ予選トリムでロー・ダウンフォースにしなくちゃいけないので、みんな相当苦労をしていたみたいです。
今日は走行が始まったばかりの頃が一番涼しかったんじゃないですか? その時に良いタイムを出していた人たちも、午後3時とかの結構暖かい時には1周アタックしただけで戻って来ちゃうとか、そういう感じだったと思います。同じように僕らも相当苦労して、今日は大幅にセットアップを換えて新しいものを色々と探しました。チームメイトの2台とは違うコトをトライしたんです。今日の最後、まだピットに出て来た時は暖かかったので、そこでは色々な動作確認をやって、夕方になって気温が下がって来てから少しずつスピードも上がって来て、1日が終了となりました。データをシッカリと取れたところは良かったと思いますけど、ここからどれを組み合わせて行くかっていうのはまだ決まってないです。
「シャヴェスのスピードまでは僕らも行けるはずなので、明日はそこを目指します」
――スピード的には満足してますか?
佐藤琢磨:いや、あんまり満足してないです。だって19番手でしたからね、トウなしのラップでは。
――かなり終盤にスピードを上げて行ってるように見えてましたが?
佐藤琢磨:でも、19番手ですからね。かなり混戦ではありますけどね。今日、ギャビー・シャヴェスがホンダの中では一番のスピードをトウなしで出してました。でも、あれは裏(バック・ストレッチ)でトウを使ったのかもしれない。ピットに入るクルマのトウを使ったパターンです。そのあたりがちょっとわかってないんですよ。あのスピードを何周か連続で出していたのかは不明。2周以上そういうスピードを出せてたんだったら、それは本当のスピードだけど。まぁ、いずれにしてもシャヴェスのスピードは速いですよね。そして、そのスピードが僕らも可能だっていうのはわかってるので、明日はそれを目指して行きます。ただ、現状でどこまで行けるかっていうのはわからない。
「なんとかメカニカルグリップを上げてプラットフォールを安定させたい」
――予選仕様のマシン、リヤの両サイドのウィングを取っ払ったマシンのフィーリングってどんなですか?
Photo:INDYCAR(Walter Kuhn) |
――タイヤの摩耗が少し早いという症状に関しては?
佐藤琢磨:タイヤのデグラデーションは結構大きいです。左サイドのタイヤが去年よりソフト傾向になっているので、その辺りの影響もあるんだと思います。全体的に、スライドしちゃったらアタックの4周で持たないですから。そのあたり、ダウンフォースも明日は時間帯と気温でうまくバランスを取らないとならないですね。
ウィングを寝かせれば速いってものではない。ウィングつけた方が滑らないから速い、という場合も出て来ます。バランスとドラッグの関係もあるので、そこら辺をうまく調整して行くのがすごく難しいでしょう。
「今、チームで僕のクルマだけ方向性がう状態になっています
他の2台の良いとこどりで行けるよう、デイブリーフで考えたいです」
――今日得たデータから、明日は今日とは違ったパターンのセッティングで予選に臨む、そういう
可能性もあるワケですよね?
佐藤琢磨:そうですね。セッティングの見直しをします。でも、大きくは変えないかもしれない。今、僕のクルマだけセッティングの方向性が違うって状態になっていると思います。
整備中のAJフォイト・レーシングのガレージ。ギアボックスが外されてエンジンと排気管がはっきりと見える Photo:INDYCAR(Chris Owens) クリックして拡大 |
――明日の目標をズバリ!
佐藤琢磨:目標はもちろんファスト9に入ることです。
――はい、では期待しています!
以上
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