テネシー出身24歳 インディーカーキャリア4シーズン目、55戦目にしての初優勝 Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大 |
予選5位からスタート・ダッシュで一気に2番手に浮上したジョセフ・ニューガーデン(CFHレーシング)は、チームの選んだ正攻法の3ストップ作戦も正解でキャリア初優勝へと突っ走った。ニューガーデンのペースは誰よりも速く、終盤に2位へと浮上したスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)に6秒以上の差をつけていた。そして、その差をコントロールする余裕の走りでゴール・ラインを横切った。
グレアム・レイホール、アラバマを沸かせる激しい追い上げ
ニューガーデンの後ろの2位でゴールしたのは、ディクソンではなかった。最終ラップにグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)がロング・ビーチ・ウィナーをパスしたのだ。予選8位だったレイホールはレース終盤に最速の存在となっていた。80周目にライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)をバトルの末に下して4位に浮上。その2周後にはポール・スタートだったエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)をパスした。
レイホール、ブラックタイヤで快走し、終盤怒涛の追い上げを見せる Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大 |
しかし、残り2周となったところでディクソンのテールに食らいついたレイホールが勢いで優っていた。ディクソンにはプッシュ・トゥ・パスがあと1回のこっており、レイホールにはもう残されていなかった。スピードで優るレイホールが仕掛けると、ディクソンは最後のプッシュ・トゥ・パスでその攻撃を封じ込めた。ディクソンがベテランならではの技でレイホールを抑え切ったかに見えたが、ファイナル・ラップにレイホールはディクソンをパス。サーキットに大歓声が巻き起こった。
ニューガーデンの初勝利。レイホールの激しい走り。2人の若いアメリカ人ドライバーの活躍で第6回ホンダ・インディー・グラン・プリ・オブ・アラバマはおおいに盛り上がった。
4位はウィル・パワー(チーム・ペンスキー)。序盤のピット・アウト時に佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)を弾き飛ばしてピット・ロードをドライブ・スルーするペナルティを受けながらの上位フィニッシュはいったいどう評価すればいいのか……。
光明見えたホンダ勢、トップ10に5台が入る
5位は予選18位だったハンター-レイ。今日のレース中のファステスト・ラップは彼が記録した。アンドレッティ・オートスポートは決勝用セッティングでようやくホンダのエアロ・キットの性能を引き出すことに成功したようで、カルロス・ムニョスが予選22位から6位フィニッシュし、マルコ・アンドレッティも予選13位から10位に入った。
ホンダドライバーの次戦からの活躍に期待! Photo:INDYCAR (Shawn Gritzmacher) クリックして拡大 |
パワーにヒットされた琢磨は順位を落とした上、壊れたフロント・ウィングを交換する必要が産まれて更に後退、17位でのゴールとなった。
以上
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