Photo:INDYCAR (John Cote) |
Jack Amano(以下――):ステファノ・コレッティのアクシデントで不完全燃焼の予選になってしまいましたね。
佐藤琢磨:全然アタックせずに終っちゃいましたね。
――ブラック・タイヤで走って、レッド・タイヤにスイッチしてコースに戻った……というところで赤旗でした。
佐藤琢磨:ホント、そうでした。ブラックでクルマ全体のウォーミング・アップをして、路面状況を確認しました。自分たちはプラクティス3から予選に向けてマシンのセッティングを変えたので、その確認もありました。あとはレッド・タイヤを履いていつも通りにアタックをしたかったんだけど、レッドで出て行ってすぐ、1周目に赤旗になりました。
――チャレンジしたかった、色々と感じ取りたかった、というところじゃないですか?
佐藤琢磨:そうなんですよ。色々やりたかった。順位が結果的に悪いものになったのも残念なんだけど、明日のファイナル・プラクティスに向けて何か大きなヒントを得たかった。それができなかったのがすごい残念ですね。
――プラクティス3回目でのデータから予選はセッティングをまた変えて行ってたんですよね?
佐藤琢磨:変えました。プラクティス2からプラクティス3で先ず大きく変えてましたよね。そこに調整を加えていたので、それがどうなのかの確認ができなかったのが残念ですね。
――変更はチームメイトのジャック・ホウクスワースがトライしてた方向に振って……ということもあったんですか?
佐藤琢磨:いや、今、2台のセッティングはまっぷたつに別れているので。
――では、自分のやって来た方向性の延長で……という変更だったんですね。尚更走りたかった状況だったんですね。
佐藤琢磨:はい。走れていたらチームにとって良いデータになったと思うんです。それができなかったのは本当に残念。
――久々ですね、誰かのアクシデントで大勢がこのような影響を受けてしまうのは。
佐藤琢磨:ニュー・オリンズと2戦連続で赤旗で予選を走れなかったのは残念です。
「レッドがレースでのメインタイヤになると思います」
――レッド・タイヤに対する評価もできなかった。
佐藤琢磨:できてません。
――他のドライバーたちの走りを見て、ブラックとレッドの差は小さい、あるいは大きい、どんな印象でしょうか?
佐藤琢磨:1秒の差がありましたから、差は結構大きいと思います。
――耐久性は?
佐藤琢磨:ブラックに比べれば、もちろん低いと思います。ただ、全体的なパフォーマンスはレッドが高そうですよね。基本的にダウンフォースが増えれば増えるほどタイヤの性能劣化っていうのは小さくなって行くので、今、これだけレッドのパフォーマンスが高いということは、例年のロング・ビーチに比べてレッドが良いんじゃないかと思いますね。明らかに、レッドがレースでのメイン・タイヤになると思います。
――では、レッドが2セット以上、ほぼ3セット新品を持っているのを、レースでアドヴァンテージに使いたいですね。
佐藤琢磨:そうですね。でも、もしかしたら明日、ファイナル・プラクティスで久しぶりにレッド・タイヤを試すかもしれない。
――なるほど。では、明日も頑張ってください。
佐藤琢磨:はい。ありがとうございます。
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