僚友パジェノーとの激しい争いを制してパワーがトップタイムに Photo:INDYCAR (Richard Dowdy) クリックして拡大 |
最初のセッションでトップ2ポジションをチップ・ガナッシ・レーシングにさらわれ、チーム・ペンスキーの闘争心に火がついた? プラクティス2ではウィル・パワーがトップで、2番手はシモン・パジェノー。そして、3番手にエリオ・カストロネヴェスがつけ、1-2-3とした。路面コンディションの向上したセッション2の方がラップ・タイムが速かったため、走行初日はペンスキー勢によるトップ3ポジション独占という結果となった。
ロング・ビーチでの金曜のプラクティスは2回とも45分間。2回目はセッションのほぼ真ん中で今回が初インディーカー・レースの超ルーキー=ロッキー・モランJr.(デイル・コイン・レーシング)がカルロス・ムニョス(アンドレッティ・オートスポート)にヒットしてコース上にストップ。赤旗となった。
この時点でトップにいたのはスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)。タイムは1分7秒台に突入していた。グリーン・フラッグが降られたのは残り時間が17分弱となった時点で、この後はエキサイティングなタイム・アタック合戦になった。それも、ペンスキー・ドライバーたちの間だけでトップが競い合われた。
「明日の予選も厳しい接戦になるだろう」とトップのパワー
パジェノーがディクソンからトップの座を奪い、パワーがこれを逆転。ふたりはプライドを賭けて戦い、チーム・ペンスキーでは先輩格のパワーがこのセッション、そして今日のトップとなった。
パジェノーも好調 Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大 |
2人は最終的に3番手となった大先輩チームメイト、カストロネヴェスにコンマ3秒の差をつけていた。
「いい1日にできた。路面のグリップがどんどん上がって行ったが、エアロ・キットのせいでグリップは更に高まっているからコーナーが速いし、ブレーキングも短い距離で済んでいる。明日の予選はどんな戦いになるか? それはもちろん、いつも通りに非常に厳しい接戦になるだろうね。ここではいつもそうだ。上位のタイム差が非常に小さくなる」とトップ・タイムでもパワーは気持ちを引き締めていた。
4番手はディクソン。5番手はファン・パブロ・モントーヤ。ペンスキー軍団は全員がトップ5だった。そして、ジョセフ・ニューガーデン(CFHレーシング)による6番手までがシボレー勢に占められた。
ホンダ勢最速は7番手のレイホール
ホンダ最速はグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)の7番手。プラクティス1ではメカニカル・トラブルがあってフルに実力を発揮できていなかったが、2回目にはマシンを路面にもマッチさせていた。エアロ・キット登場以来、彼はコンスタントに速さをみせて来ている。
レイホールは「プラクティス2回目で自分たちの速さを確認できた。ほぼ想定した通りのデキだが、まだペンスキー勢には差をつけられている。最速になるはずのラップでミスを冒した。コンマ1.5秒は速かったから、マシンには大きなポテンシャルがあると感じている」と語った。
佐藤琢磨は21番手と午前の順位更新ならず
佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は21番手と不本意だったプラクティス1を下回る結果しか得られなかった。マシンのハンドリングが悪く、「グリップはフロントもリヤもない状況」と顔をしかめていた。チームメイトのホークスワースはセッションの最後にフレッシュ・タイヤで11番手にジャンプ・アップしたが、琢磨は1分8秒台にこそ入ったものの順位は上がらなかった。
以上
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