2015年4月18日土曜日

2015 INDYCARレポート R3 トヨタ・グランプリ・オブ・ロング・ビーチ Day1 プラクティス1:スコットディクソン、トニー・カナーンで1-2

出遅れたチップガナッシだが、ロング・ビーチではプラクティス1トップタイムと仕上がりをアピール Photo:INDYCAR (John Cote)
開幕戦時の後れを取り戻したガナッシ勢
 ニュー・オリンズとは違い、雨の心配ゼロでロング・ビーチの週末は始った。金曜のプラクティスは2回で、最初のものは12時半にスタート。気温23℃はセッションを通じて変わらなかった。路面は44℃で始まり、最後は47℃まで上がっていた。日差しは強いものの、海風が吹くと少し肌寒い、そんなコンディションだった。
 セッション最速はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)の1分8秒6458。去年の最初のセッションはジェイムズ・ヒンチクリフの1分9秒8110がトップだった。コンディションは去年の方が涼しく、どちらかというとタイムを出し易いものだった。エアロ・キットの登場で今年はイキナリ速い、という印象だ。


 セッション2番手はトニー・カナーン(チップ・ガナッシ・レーシング)の1分8秒8076。なんとガナッシが1-2(!) 開幕戦とは隔世の感アリだ。ガナッシが開幕時の差を縮めて来ている。それは間違いない。
 3番手はライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)。去年のポール・シッターだ。RHRはこのコースが大の得意。ペンスキー軍団はシモン・パジェノーの4番手がベストで、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は5番手。トップのディクシーとパワーの間には0.2105秒と意外に大きなタイム差があった。
 6番手はセバスチャン・ブルデイ(KVSHレーシング)。チャンプカー時代からシーバスもこのコースは得意。ここまでがトップから0.3秒以内だった。
 7番手はファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)で、8番手は去年ここで3位フィニッシュしているカルロス・ムニョス(アンドレッティ・オートスポート)。エリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)は9番手で、ペンスキー勢は全員がトップ10入り。10番手はジャック・ホウクスワース(AJ・フォイト・エンタープライゼス)だった。

ホウクスワースは10番手だが佐藤琢磨は18番手にとどまる

 ベテラン2名が最速に君臨したチップ・ガナッシ・レーシングだが、チャーリー・キンボールは19番手と大きく出遅れた。今回がガナッシで走る最初のレースとなるセバスチャン・サーヴェドラは、17番手とまずまずのスタートを切った。オープン・テストも走ってないのだから上出来だ。
 ロング・ビーチのコース・レコードはチャンプカー最後のレース(2008年)の予選でジャスティン・ウィルソンが記録した1分6秒902。インディーカーにエアロ・キットが登場し、ついにレコードに迫り、破ることとなるのだろうか? 去年の最速は予選でハンター-レイが記録した1分7秒8219で、一昨年は同じく予選でマイク・コンウェイの出した1分7秒1937がベストだったが……。
 ホウクスワースが10番手だったのに対し、先輩チームメイトの佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は1分9秒6206がベストで18番手と苦戦。「2台で違うプログラムを今回はやっている」と琢磨は話していたので、ホウクスワースのトライした方がおそらくベターだったということ。午後に大きく挽回をしたいところだ。
 意外やCFHレーシングが苦戦している。ジョセフ・ニューガーデンは昨年ここでトップを奔った。このコースを得意としてるはずだが……20番手。ルカ・フィリッピもセッション終了間際に壁にヒット。彼は21番手だった。
 エアロ・キット登場以来、スピードを見せて来ている感のあるグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)も、最初のセッションで13番手と今ひとつの出足だった。

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