Photo:INDYCAR (Bret Kelley) |
Jack Amano(以下――):NOLAモータースポーツ・パークでの最初のプラクティスが1時間半行われましたが、ベストは22番手。苦戦していますね?
佐藤琢磨:ここにはテストに一度来てるんだけど、それはエアロ・キットを装着したマシンのシェイクダウンでした。その時と今ではクルマに対する理解度が全然違ってます。バーバー・モータースポーツ・パークというロードコースも走ったし、セブリングでのテストもしました。それで今回は、かなり良いと思ったパッケージで来たんだけれど、それが全然ダメで、とにかく扱いづらいんですね。特にハイ・スピードになった時のクルマがスナップ・オーバーステアというか、安定感が全然なくて、中速から低速に落ちて来ると今度はものすごいアンダーステアでクルマが曲がんない。低速コーナーと高速コーナーでのマシンの安定度のレヴェルか大きく違ってる中、色々とマシンのセットアップを振ってみて、多少は良くなって、だますようにしてバランスは良くなって来てたんだけど、なんかレベルが低過ぎて、ラップ・タイムはもう全然でしたね。
――テストと今日ではコンディションも全然違ってるんですか?
佐藤琢磨:もちろん、今回の方が全然暑いし、路面温度も気温も断然今日の方が高くなってます。
――1コーナーがテスト時から少し改修がされたという話でしたが、それも影響がありますか?
佐藤琢磨:改修っていうか、外側の縁石がフラットなので、テストではみんながそこを突き抜けて戻って来るような走りをしていました。それが、タイヤふたつはコースに残っていなければならない。片側の2輪は白線の内側になければいけないってルールなので、それを取り締まるのに、最初はタイヤ・バリアを置こうって話だったけど、それじゃあまりにも危ないので、タイミング・ループを入れて、そこのビーコンを通るとコース外を走っていると判断されて、ラップ・タイムが無効になるんです。今、走っている状態だと警告だけで、コースから出たと判定されたら、それがすぐにチームにも伝えられて、そのラップはナシになります。みんな結構ギリギリのところをトライしてましたね。でも、ウォールがない分だけ、コーナーに入ってから、どこまでオッケーなのかっていうジャッジが難しいですよね。ただ、みんな条件は一緒です。僕らの場合は、そういうトリッキーなところで苦戦していたんじゃなくて、もっと根本的なクルマのバランスを取り直さなきゃいけないって状況でしたね。
――NOLAモータースポーツ・パークという新コース、その特徴や印象などを聞かせてください。
佐藤琢磨:とにかく起伏がない。幾つかハイ・スピードのコーナーがあって、速く走れれば楽しいコースだと思います。最後のセクションはものすごく細かく回るので難しいですね。
――今日は非常に蒸し暑く、ドライバーは大変だと思いますが?
佐藤琢磨:でも、暑いのは今日だけで、明日、明後日は雨だっていう予報もありますよね? 天気はどうなるかわからない。でも、ドライである程度クルマのセッティ
ングができてないと、イキナリ雨って言ったってね……。そのあたり、次のセッションまであまり時間がないので、エンジニアとデータを色々見たいと思います。
――わかりました。では、プラクティス2も頑張ってください。
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