カナーン、プラクティス1でトップタイムをマーク Photo:INDYCAR (Bret Kelley) |
ルイジアナ州ニュー・オリンズ郊外にあるNOLAモータースポーツ・パーク(全長2.74マイル)で開催される新イベント=インディー・グランプリ・オブ・ルイジアナ。金曜日の今日はプラクティスが2回スケジュールされ、その最初のものが午後12時15分から1時間半に渡って行なわれた。天候は晴れ。気温は走行開始時で28℃もあり、セッションが終った時には30℃まで上がっていた。湿度が異様に高いコンディションでのセッションとなっていた。
チップ・ガナッシ勢がマシンを大幅にインプルーブ
コース・オフするドライバー続出でレッド・フラッグが多く出されたセッション、最速ラップとなる1分18秒8753をマークしたのはトニー・カナーン(チップ・ガナッシ・レーシング)だった。タイヤは2セットを投入した模様で、カナーンは26周をしたうちの24周目に最速ラップを記録していたが、1セット目でもトップに立つラップ・タイムをマークしており、マシンの仕上がり具合は開幕戦セント・ピーターズバーグと比べると遥かに良いようだ。
開幕戦で3位フィニッシュしたカナーン。しかし、予選までのガナッシ勢は苦戦していた。カナーンが7位でスコット・ディクソンは9位。チャーリー・キンボールは12位で、ルーキーのセイジ・カラムは18位。4人とも予選ファイナルに進めなかった。
そんな彼らが今回速い(ディクシーは3番手だった)のは、バーバー・モータースポーツ・パークでの合同テストの後、開幕直前のテストを行うコースにセブリングではなく、ニュー・オリンズを選んだことも大きく影響しているはずだ。カラムは7番手、キンボールは11番手と若手も好位置につけた。
シボレー軍団がトップ7を独占
ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は最後の最後で1分18秒9292を出して2番手に割り込み、ガナッシの1-2を阻止した。
4番手はセバスチャン・ブルデイ(KVSHレーシング)。開幕戦で予選、決勝とも6位と良好なスタート・ダッシュを見せた彼らはニュー・オリンズでも好調を維持している。
5番手はシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)。ペンスキーのベテラン2人は、ファン・パブロ・モントーヤが10番手、エリオ・カストロネヴェスが14番手だった。
6番手はジョセフ・ニューガーデン(CFHレーシング)。ここまでがトップからコンマ5秒の中に収まっていた。7番手は前述の通りカラムで、シボレー軍団がトップ7を占めた。
ホンダ勢最速はヒンチクリフ
ホンダ最速はジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)。タイムは1分19秒4764で、カナーンとの差は0.6011秒あった。ルーキーのギャビー・シャヴェス(BHA/BBM・ウィズ・カーブ・アガジェニアン)が9番手と奮闘を見せている。
ホンダのリーディング・チームであるアンドレッティ・オートスポートは、カルロス・ムニョスによる12番手が最速。ライアン・ハンター-レイが15番手、マルコ・アンドレッティが18番手、シモーナ・デ・シルヴェストロが21番手だった。イベント・プロモーターでもある彼らとしては納得の行かないパフォーマンスだろう。
佐藤琢磨はマシン・セッティングに苦しみ22番手に
佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は1分21秒2206のベストで24台中の22番手だった。チームメイトのジャック・ホウクスワースは1分21秒3900がベストで、ひとつ後方の23番手。2人揃って苦しい状況なのは、空力のベース・セッティングがコースにマッチしていなかったからのようだ。20周を走った間に琢磨陣営はサスペンションを何度も調整していたが、その最終ラップに記録したベスト、それもフレッシュ・タイヤを使ってのものがトップと比べて2.3453秒も遅いのだから、セッティングを根本から大きく変えないとタイム向上は見込めなさそうな雰囲気だ。
しかし、夕方4時15分から予定されているプラクティス2は、雨になる可能性が高い。今週末は雨模様となり、決勝がウェット・レースになるとの見方も強くされている。
以上
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