AJ・フォイト・エンタープライゼスのプレス・リリースより
インディーカーの中で最もフィジカル的に厳しいバーバー
――バーバー・モータースポーツ・パークのドライビングの肉体的な大変さについて
佐藤琢磨:バーバーはインディーカーのカレンダーの中で最もフィジカル的に厳しいコースのひとつです。単純にハイ・スピードのコースであり、長いGフォースが大きくかかるコーナーが他に比べてたくさんあります。体力面への要求度の高いレースになるでしょう。
新しいエアロ・キットの登場によってダウンフォースは増えており、これまでにレースを行って来たどのコースでもスピードは高くなっています。そのため、今回のバーバーでのレースはかなり体力的にハードな戦いになることでしょう。
――パスが可能な場所は?
佐藤琢磨:おそらく、これまでと大きく変わりはしないでしょう。ダウンフォースが増えていますが、前を行くマシンにピッタリついて行くのは必ずしも簡単ではありません。実際、全部のウィング、そしてボディワークの空力性能が上がっているのですから、どんな乱気流であっても自分のマシンに対する空気の流れを荒らしてしまいます。それはダウンフォースが減ることを意味します。しかし、ホンダのボディワークはダウンフォースが誰かの後ろを走ることで減るのを最小限に抑える
ように設計されています。トラフィックでも我々は戦闘力があるということになるのを願いましょう。
「メカニカルグリップを犠牲にすることなく
空力を高いバランスに仕上げたい」
――バーバーで一番楽しいのは?
佐藤琢磨:ハイ・スピードのコーナー群と、コースの高低差の大きさのコンビネーション。ここは本当に美しいサーキットで、ダイナミックで、速く走ることを楽しんでいます。それから、ミュージアムに行くのを忘れないで。アメリカにあるクルマとバイクのミュージアムのベストのひとつですから。本当にすごいミュージアムで、個人の所有であることを考えると尚更です。
――マシン・セッティングのフォーカスはエアロに? それともメカニカル・グリップに?
佐藤琢磨:良いメカニカル・グリップを得る事は常に大事ですが、バーバーでは空力の重要度が高いですね。コースは路面がスムーズで、スピードは全体的に高い。これらの理由から空力がより大事になっています。バーバーは空力効率の良いマシンが速く走れるタイプのコースなのです。
――バーバーでの成功の鍵は?
佐藤琢磨:今言ったように、メカニカル・グリップを大きく犠牲にすることなく、空力を高いバランスに仕上げたい。それから、予選でのいい走りも大切。オーバーテイクの難しいコースなのでね。
以上
0 件のコメント:
コメントを投稿