NOLAモータースポーツ・パークのテストに新エアロキットを装着して登場した琢磨。エアロキットをいかにセットアップするかが今シーズンのカギだ Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大 |
「ホンダのエアロキットはとても良い印象」
――ホンダのエアロ・キットについて
佐藤琢磨:ホンダのエアロ・キットで一番気に入っている点は、とても速いところ。コースの特性やコンディションによって求められるダウンフォース・レベルは異なって来るけれど、それらに対応するに充分な数の、とても多くの組み合わせが可能になっています。性能を最大限に引き出すことは簡単ではありませんが、それを実現できればホンダのパッケージはとても競争力が高いと思います。ホンダのエアロ・キットはルックスがアグレッシブで、とても良い印象です。
――チームメイトの存在について
佐藤琢磨:これで集められるデータが倍になります。その助けは非常に大きなものになるでしょう。同じコース・コンディションで異なるプログラムを同時にこなすこ
とも可能になりますから、クォリティの高いデータを収集し、反復テストを行なうことでデータを解析できます。セットアップに関する仕事をこれまでより速く前
進されることができるようになるでしょう。
「今年もフロント・ロウから開幕戦をスタートしたい」
――セント・ピーターズバーグの予選で成功する秘訣とは?
佐藤琢磨:私はセント・ピーターズバーグのコースが好きなんです。2013年は、その前の年とタイヤの特性が大きく変わりましたが、そのタイヤでマシンをバランスさせるセットアップを素早く発見できました。それがスピードに繋がっていたと思います。去年は難しいコース・コンディションでの戦いでした。雨によって湿っている状態だった路面が、予選が進むに連れて乾いて行ったんです。そんな状況でも私たちは敢行したすべてのアタック・ラップを思い切り走ることができました。それだけにポール・ポジションを獲得できた時には感激しました。また今年もフロント・ロウから決勝のスタートを切りたいですね。
――7ヵ月という長いオフシーズンの後に行われるレースで気をつけることとは?
佐藤琢磨:開幕戦とは、いつでも予測が難しいものです。しかし、同時にとてもエキサイティングな瞬間でもあります。何が起こってもおかしくないので、いつも以上に注意深くいる必要がありますが、またレースができることは大きな喜びです。私とっては今年最初のレースが待ち遠しくてたまりません。
「今シーズンを本当に楽しみにしている」
――新しいシーズンを迎えるにあたって
佐藤琢磨:新しいシーズン、新しいマシン、新しいドライバー・ラインナップ、エキサイトする要素がたくさんあります。二種類のエアロ・パッケージを使った今シーズンのレースはどんなものになるのかはまだはわかっていません。しかし、オープン・テストを見る限り、競争の激しさはすさまじいものとなりそうですから、おおいに楽しめそうです。今年の私たちは2カー・チームです。ABCサプライ・チームはオフの間の準備でも素晴らしい仕事をしてくれていました。活躍するのは大変ですが、今の自分たちは去年と比べて明らかに良い状況にあると感じています。私は本当に今シーズンを楽しみにしています。
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