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| Photo:INDYCAR (John Cote) クリックして拡大 |
Jack Amano（以下――：予選向けのセッティングをどうするかではかなり悩みましたか？
佐藤琢磨：そんなに大きく悩んではいませんでしたが、確かに2回のプラクティスからベストを持って来るのは簡単ではなかったですね。昨日のデータに関しては2台のものを非常に有効に使えたんですが、今日に関して言えばジャック（・ホウクスワース）の方がちょっとペースが上がらなかったので、予選に関しては自分たちのクルマで得られたデータだけでやりました。でも、ここまでの成績が出せたのは、やっぱり2台いたことが大きかったですね。自分たちのそれぞれのセッティングに良い部分と悪い部分があるのはわかってたんですけど、両方の良いところを取るっていうのはできないんで、差を縮めるような努力をして、実際にマシンとラップ・タイム、両方をベストに持って行けたんじゃないかと思っています。
「レッド・タイヤ装着ではマシンは予想どおりのリアクション」
――予選はプラクティス時よりも路面がちょっと熱くなっていました。新エアロキットを装着してレッド・タイヤで走るのは今回が初だったと思いますが、パフォーマンスの推測が非常に難しかったのではないですか？
佐藤琢磨：そうですね。昨日の雨もあって、ラバーが流れ落ちちゃったのと、あと風が強かったのでコンディション的にはそんなにすごく速い状況ではなかったと思います。それでも1分を切ろうかってところまで行きました。やっぱり去年までよりは全然速くなってますし、僕らのクルマのレッド・タイヤ装着でのリアクションとしては、予想どおりのパフォーマンス・ゲインになっていたと思います。
「ラバーが乗っていないセグメント１グループ1でトップになれたのは大きな自信」
――予選のセグメント1、グループ1でトップでした。セグメント2もスムーズにクリアしてましたね？
佐藤琢磨：自分としてはとにかく全力を出し切ってたので、その状況の中での常にベスト・ラップというのは実現できていたと思います。Q1（第1セグメント）に関してはグループ1だったので路面コンディションがあまり良くなかったんです。それでも、そのグループでトップになれたので大きな自信に繋がりました。Q2では路面コンディションも向上していて自分のベスト・タイム更新ができました。
――そしてファイナル・ステージですが、どうでしたか？
佐藤琢磨：最後のステージはやっぱりフレッシュ・ラバーじゃなかったので、あそこから更にゲインさせる余力っていうのはマシンになかったですね。自分としては全力でのアタックをしましたけども、ペンスキー勢には届かなかったです。
――惜しくも目標にしていたグリッド2列目でなく、3列目となりましたけれども、予選5位はシーズンのスタートとしては良いものではないでしょうか？
佐藤琢磨：そうですね、特にエンジニアリングも含めて、チーム全体のこの週末の中でのパフォーマンスの上がり方というのはとても調子良く来ているので、明日に向けてそれは非常に好材料です。あとはウォーム・アップ・セッションですよね？ そこをフル・タンクで走ります。正直なところ、まだフル・タンクでは走ってないですから、フル・タンクと、それに対するコンビネーションをうまく合わせ込んで行きたいです。
「ホンダエンジンは非常に力強くなっています！」
――決勝にはこれまでとまたアプローチの異なるセッティングが必要でしょうか？
佐藤琢磨：基本はもうこれまで進めて来たものに近いものになります。決勝に向けてはタイヤをもう少し労るようなセッティングになると思います。今のものからそんなに大きくは変えないと思います。逆に、今年のマシンはダウンフォースが増えていますから、その分タイヤの性能ダウンに関しては抑え込めると思います。セント・ピーターズバーグのコースではレッド・タイヤにグレーニングが結構出たり、レッド・タイヤのグリップのドロップ・オフも大きいので、それをどこまで食い止められるかっていうのが見るポイントになると思いますね。ブラックはすごいコンシスタントに走れると思いますが……。
――判定が難しいとも思いますが、今季初の予選を戦ってみて、ホンダ・エンジンのパフォーマンスはどうでしたか？
佐藤琢磨：エンジンのパフォーマンスは良かったと思いますね。非常に力強くなっているし、スピード・トラップを見ても、多分僕が一番速いぐらいじゃないかな？ そこは問題ないと思います。
以上
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