セッション終盤、ディクソンとパワーが激しいアタック合戦を展開 Photo:INDYCAR (Chris Owens) |
ペンスキーとガナッシのシボレー2強が仕上がりの良さを見せつける
いよいよプロモーターズ・テスト(今年からオープン・テストって呼ばなくなってるんでしたね)も最終プラクティスが迎えられた。天候は相変わらず快晴。気温は午後2時のセッション開始時で27℃もあった。3時から5時はさらに1℃高い28℃が保たれた。少し動けば汗ばむぐらいの陽気だ。セッション終了時でも気温は27℃もあった。路面は午後5時に比べると4℃低い33℃になっていたけれど……。
最終セッションは最後の最後でタイム・アタック合戦になった。昨日以上に激しい戦いと映っていた。
ウィル・パワーが1分7秒4984でトップに立っていたが、それをディクソンが1分7秒3996を叩き出して逆転したのだ。しかし、このタイムはテスト全体で見ると2番手にランクされるもの。今日の朝10時に始まったプラクティス3でパワーは1分7秒3118を記録していたからだ。ディクソンはそれを知っていたのだろう。ベストを出した後もさらに2ラップのアタックを敢行。タイヤのパフォーマンスが下がっている状況でも1分7秒7605を出してみせていた。
4セッション総合でのトップはパワー。2位はディクソン、3位はルーキーのステファノ・コレッティ(KVレーシング・テクノロジー)となった。
コレッティの大奮闘もあったが、テスト全体を通してみると、やはりペンスキーとガナッシ、シボレーの二強チームが強さを見せつけた印象だ。中でもペンスキーは4人全員が総合でのトップ10入りを果たし、1台増やした体制を見事に機能させていることを見せつけた。4人のうちの3人が総合のトップ5入りを果たしたのだ。
ホンダ勢トップは総合7位のレイホール。佐藤琢磨はトータルで10番手
しかし、タイム的にはシボレーとの差はわずか!
対するホンダ勢は、4セッションの総合だとトップは7番手にランクされるレイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)が最速で、その次が10番手につけた佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)だった。ホンダ勢の方がマシン・セッティングのスゥイート・スポットを発見するのに時間がかかり、熟成をさらに進めるのに時間を費やしていたように見えた。最終的にレイホールのベストはトップだったパワーと0.2秒ほどの差しかなかった。この差をホンダが今後いかにして埋めて行くのか、楽しみだ。シボレー勢の速さの原因はエアロキットにあるのか? エンジンなのか? ユーザー・チームの開発能力か? これから徐々に明らかになって行くだろう。開幕戦セント・ピーターズバーグはストリート・レースのため、今回のテストとは勢力図に違いが出て来る可能性もあるが……。
以上
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