2015年2月18日水曜日

2015 INDYCARレポート 2月17日:ジェイムズ・ジェイクスがレギュラーに復活

NOLAモータースポーツ・パークでのテストで2年ぶりのレギュラー・シートを得たジェイクス Photo:INDYCAR (Chris Owens)
多くのドライバーをテストした結果、ジェイクス2年がぶりレギュラー復帰!
 シュミット・ピーターソン・モータースポーツ(SPM)の2台目。2014年にはロシア人ドライバーのミカイル・アレシンが搭乗していたが、アメリカなどによる経済制裁の影響もあってか、母国の銀行がメイン・スポンサーだった彼はSPMで2シーズン目を戦うことにならなかった。ナンバー・ワンだったシモン・パジェノーがチーム・ペンスキーへ移籍すると、その空席にはすぐさまジェイムズ・ヒンチクリフがアンドレッティ・オートスポートから移って来て収まった。SPMは2台目に誰を乗せるのか? 彼らはオフの間に多くのドライバーを走らせ、オーディションを行った。そして、この引く手数多のシートを掴んだのは、最も最近のテスト(@アラバマの新コース)で走ったジェイムズ・ジェイクスだ。





NOLAを走るジェイクス Photo:INDYCAR (Chris Owens) 
 「目覚ましい成長を遂げているチームで走るのが楽しみ」と語るジェイクス

 イギリス出身の27歳。デイル・コイン・レーシングとレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングでインディーカー・シリーズを3シーズン戦った経験アリ。キャリア・ベスト・リザルトは2013年のデトロイト・レース#2での2位。2014年はライドのなかったJJだが、アラバマでのテストでのパフォーマンスがチームに認められ、レギュラー・シートを再獲得を果たした。
 「ここ数年間で目覚しい成長を遂げて来ているチームで走るのが楽しみだ。自分が加わっても実力アップがさらに進めて行けるよう頑張る」とジェイクスは語り、チームの創始者で現共同オーナーのサム・シュミットは、「ジェイムズはインディーカーに16ヵ月乗っていなかったが、走り出してすぐからペースはよく、チームのテストに貢献した。過去3シーズンと同様、優勝し、チャンピオン争いに加われるよう全力を注ぐ」と語った。
 JJにドライバーが決定し、コナー・デイリーのインディーカー・レギュラー・シート獲得はまたもならなかった。SPMでオーディションを受けたGP2ドライバーたちの中では、モナコ出身のステファノ・コレッティがKVレーシング・テクノロジーにシートを確保できるか否か……という状況にある。

いよいよ開幕まであと1ヵ月!残るシートの動向は?

 もう2015年シーズン開幕まで1ヵ月半。いよいよ空席が埋まって来た。
 残っているシートで最も注目が高いのは、アンドレッティ・オートスポートの4台目。ここにジャスティン・ウィルソン起用はあるのか? チームにも、エンジン&エアロ・キット・サプライヤーのホンダにとってもメリットの大きい話と思うが。シモーナ・デ・シルヴェストロのアンドレッティ入りというのも実現したらおもしろそうだ。
 チップ・ガナッシ・レーシングの4台目も現状では空席となっているが、そこには契約ドライバーの若手、セイジ・カラムが収まると見ていいだろう。
 KVレーシング・テクノロジーが2台目を走らせない可能性はあるんだろうか? インディー500にはブライアン・クロウソンに1台を委ねることが決まっている彼らでもあるし……。2015年の彼らはゲイリー・ピーターソンのAFSレーシングとのジョイントでセバスチャン・サーヴェドラを走らせていたが、ピーターソンはKVのマネジメントに不信感を持ち、チームを離れた。彼はKV以外のパートナーが見つかれば、2015年も参戦の意志があるようだが……(その場合のドライバーはアメリカのファンに評判の良くないサーヴェドラという話)。

 2カー体制の予定ながら、まだ1人のドライバーも発表していないチームもある。デイル・コイン・レーシングだ。エアロ・キット導入もある今年、そんな体制では活躍は期待しにくい。ジャスティン・ウィルソンとの撚りを戻すなら、それが一番ダメージは小さいように見えるが……。
以上

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