シボレー・ワークスのコルベットに搭乗
今年からチーム・ペンスキー入りするシモン・パジェノーが、シボレー・ワークスからGTLMカテゴリーのコルベットC7.Rに乗り、デイトナ24時間、そしてセブリング12時間(ともにIMSAチュードル・ユナイテッド・スポーツカー・チャンピオンシップの公式戦)に出場を果たすこととなりました。また、ライアン・ブリスコーは、2年連続でシボレーのドライバーに選ばれ、上記の耐久2イベントで同じくコルベットのGTマシンに乗ることと発表されました。
ホンダ系のシュミット・ハミルトン・モータースポーツでインディーカー・シリーズに3年間出場して来たパジェノーですが、2015年からはチーム・ペンスキーの契約となりました。シボレー・ドライバーとなった彼は、早速シボレー・マシンでスポーツカー・レースへの復帰を果たすこととなったのです。ホンダ時代の彼は、ツーリングカーやパイクスピークなど、多くのレースにホンダ系チームから喜んで参戦してましたから、それをシボレー・ドライバーになっても続けようってコトですね。シボレーはアメリカン・スポーツカーのトップ・カテゴリーであるプロトタイプ・マシン群にもエンジン供給をしてるんですが、今回はソチラではなく、GTマシンのコルベットC7.Rと、よりワークス色の強いものに乗ることと決まりました。ペンスキー・ドライバーですから、こっちの方が合ってる印象ですな。
インターナショナルな陣容が物語るシボレーの本気
パジェノーはオリヴァー・ギャヴィンとトミー・ミルナーとのトリオで4号車に搭乗。ブリスコーはヤン・マグヌッセン(F1のマグヌッセンのお父さんで、F1とインディーカー、両方への出場経験アリ)とアントニオ・ガルシアと共に3号車に乗ります。あ、どっちかって言うとコチラがエースですかね。故デイル・アーンハートの乗った3号車って意味からも……。因みにマグヌッセンはヨーロピアンですけど、シボレーのNASCARプログラムでロードコース用マシンのテスト・ドライバーを務めてたりもしたんですよ)。
シボレーの本気ぶり、ドライバー・ライン・アップに如実に現れてますねぇ。アメリカ人ドライバーはミルナー一人だけ(!)ですから。パジェノーは御存知の通りフレンチで、ブリスコーはオーストラリアン。マグヌッセンはデイニッシュで、ギャヴィンはブリトン。そして、ガルシアはスパニッシュですから。いやはや、実に以前のシボレーとは隔世の感があるインターナショナルぶりです。
「コルベットの存在感は抜群!ヤル気満々です」
「コルベットといえばアメリカン・レーシングを代表するアメリカ製スポーツカー。以前に他のメーカーからスポーツカー・レースに参戦していた時にも、コルベットの存在感と多くのシボレー・ファンが彼らをサポートしていることを感じてました。彼らのチーム運営が素晴らしいことは外から見ていても明らかで、ドライバーの陣容もチーム体制もファンタスティックと映っていました。高い実力を備えているのは結果が証明しているとおり。プロトタイプとは大きく異なるGTマシンですが、そんなGTマシンに関しても僕は経験がないワケじゃありません。今からコルベットでレースに出場するのが楽しみです。ハイテク満載の美しいマシンですからね。インディーカーと違うシリーズに出場し、そこで勝つチャンスを持てるのはとても嬉しいこと。ヤル気満々です。デイトナは本当に勝ちたいと考えて来ているレースでもありますからね」とパジェノーは語っています。
以上
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