2015年12月22日火曜日

2015 INDYCARレポート 12月21日:2016年向けのルール変更点


 インディーカーは2016年用に改訂されたルールブックを12月19日、チーム及びサプライヤーたちに配布した。メディアを通じての世間への通達は12月21日に行われた。ここに2日のタイム・ラグが生じるのはなぜ? ……という疑問は今度渡米した時に聞いてみることとしたい。改訂がなされた中で、インディーカーが注目点として自らピック・アップ、リリースで紹介した点をここに紹介する。

エアロ・キット 

インディーカーは2016年シーズンにレースの行われる5つのオーバル・コースについて、それぞれで使用可能なボディワークに関する数値を決定した。

2015年12月17日木曜日

2015 INDYCAR ニュース 12月16日:佐藤琢磨の2016年参戦体制が発表に

2カー体制で2年目を迎える琢磨とホウクスワース Photo:Foyt Racing
琢磨、AJ・フォイト・エンタープライゼス4シーズン目!
昨シーズン同様、ホウクスワースとの2台体制に 

 2015年12月16日、AJ・フォイト・エンタープライゼスが2016年参戦体制を発表した。来るシーズンも彼らは佐藤琢磨とジャック・ホウクスワース(イギリス)の2人のドライバー・ライン・アップで、ABCサプライをメイン・スポンサーとするホンダ・エンジン搭載マシン、14号車と41号車を全16レースで走らせる。
 また、チーム・ディレクターのポジションにジョージ・クロッツが新たに起用され、2015年シーズンまで佐藤琢磨のレース・エンジニアも務めていたドン・ハリディはテクニカル・ディレクターとしてチームのエンジニアリング全般を統括することになった。

2015年12月16日水曜日

2015 INDYCAR ニュース 12月14日:2016年にミカイル・アレシンが帰って来る

ロシアン・ドライバー2年ぶりのフルシーズン参戦へ Photo:INDYCAR (Shawn Gritzmacher)
古巣シュミット・ピーターソン・モータースポーツからフル・エントリー
 2014年シーズンのインディーカー・シリーズにシュミット・ピーターソン・モータースポーツ(SPM)からフル参戦したロシアのミカイル・アレシンが、2016年に再びSPMからアメリカのトップ・オープンホイール・チャンピオンシップ全戦に出場することが決まった。
 2015年に2シーズン続けての参戦がかなわなかったアレシンだが、最終戦のソノマにはエントリーし、事前テスト1回だけで新エアロ・キット装着マシンを乗りこなし、10位フィニッシュ。高い能力を保っていることを証明した。2016年、彼は二度目のフル・シーズン出場を行い、ロシア人ドライバー初のインディーカー優勝を目指す。


2015年12月14日月曜日

2015 INDYCAR ニュース 12月13日:デイル・コイン・レーシングからコナー・デイリーがシーズン・フル参戦

ついにレギュラー・シートを獲得したコナー・デイリー Photo:INDYCAR (Shawn Gritzmacher)
メインスポンサーはレストラン・チェーン

 デイル・コイン・レーシングは2016年シーズンにはジョナサン・バーズというレストラン・チェーンをスポンサーに迎え、ふたりのアメリカ人ドライバーを走らせる。
 フル・シーズンを戦うドライバーとしてはコナー・デイリーを起用して18号車に乗せる。そして、インディー500では88号車をフル・サポートし、スプリント&ミジェット・カーからインディーへのステップ・アップを果たしたブライアン・クロウソンを搭乗させる。決勝進出が決まれば、クロウソンにとってインディー500出場は3回目となる。なお、2016年の第100回目を迎えるインディー500でのデイリーのマシンはジョナサン・バーズ以外のスポンサー・カラーを纏うこととなるようだ。そちらに関する発表は未だない。

2015年11月26日木曜日

2015 INDYCAR ニュース 11月25日:ライアン・ブリスコーはフォードのスポーツカー・チームへ

来シーズンの主戦場をスポーツカーに移すブリスコー。インディー500へのスポット参戦はあるか?? Photo:INDYCAR (Richard Dowdy)
チップ・ガナッシのフォードGTでIMSAシリーズにフル参戦

 2016年からアメリカのIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ、そしてル・マン24時間レースへの挑戦を予定しているフォード・ワークスのドライバー・ラインナップが発表され、その中にはインディーカーで活躍して来たライアン・ブリスコーの名が含まれていた。

2015年11月25日水曜日

2015 INDYCAR ニュース11月23日:安全に関する新ルール発表

フロント・ノーズやリヤ・ホイールガード等のテザー装備が義務付けに

 インディーカーが2016年から採用する新しい安全性向上のためのルールを発表した。
 フロント・ノーズやリヤのホイール・ガードなどがアクシデント時に飛び散らないようテザーでマシンと繋げることが来シーズンから義務づけられる。
 テザーを直訳すれば“綱”。インディーカーが採用するものは高強度と難燃性を併せ持つザイロンという素材が用いられたものだ。新ルールではリヤ・ビーム・ウィングとリヤ・ホイール・ガードは全レースでのテザー装着が義務づけられる。
 ノーズは全長が1.5マイルを越える、所謂スーパー・スピードウェイで装着しなくてはならない。ダラーラはフロント・ウィングのメイン・プレーン用テザーもこれらの3つのスーパー・スピードウェイ=インディアナポリス・モーター・スピードウェイ、テキサス・モーター・スピードウェイ、ポコノ・レースウェイで使用すべく開発した。
 新たな装備によって安全性が増すのは勿論だが、レース中のフルコース・コーションの時間短縮も実現されると見込まれる。

エアロECUに関しても新しい規定を導入
 テザーの他にも、インディーカーは下記の安全のための新ルールを採用する。
 ・ドーム型スキッド・プレート(アンダー・ボディ)とリヤ・ウィング・フラップス=マシンがスピンした際に浮上がらないよう作用する。ジェネラル・モーターズとテキサスA&M大学の風洞でテストが重ねられた新システムで、4月6日にインディアナポリス・モーター・スピードウェイで行なわれる合同テスト時までに全チームが入手できる予定。
 . ECU改善その1:マシンがピット・ストップで停まっている間、燃料補給用ホースが繋がっていたら、ギヤボックスがニュートラルに入っていなくても、マシンは前進できない。
 ・ECU改善その2:スロットル・ペダル、もしくはブレーキ・ペダルに必要以上に大きな入力があった際、エンジンをアイドリング状態にさせる。
以上

2015年11月18日水曜日

2015 INDYCAR ニュース 11月17日:カルロス・ムニョスの継続参戦決定

2015シーズン、思わぬ不振に陥ったムニョス。AAで5年目の来年、雪辱を期す Photo:INDYCAR (Bret Kelley)
ムニョス、2016年はAAで5年目のシーズンに

 アンドレッティ・オートスポートが発表した。2015年シーズンにインディーカーでのキャリア初優勝をデトロイトでのレース1で記録したコロンビア出身ドライバーのカルロス・ムニョス(23歳)は、2016年も引き続きマイケル・アンドレッティ率いるチームからフル出場を行う。マシンはこれまでと同じくカー・ナンバー26になり、チームメイトもライアン・ハンター-レイとマルコ・アンドレッティで2015年シーズンと変わらない。

2015年11月13日金曜日

2015 INDYCAR ニュース 11月12日:セント・ピーターズバーグは2020年まで契約延長  

向こう3年のセント・ピーターズバーグ戦のスケジュールも確定

 イベント・プロモーターのグリーン・セイヴォリー・レーシング・プロモーションは、今や春の恒例イベントとなっているファイアストン・グラン・プリ・オブ・セント・ピーターズバーグの開催に関し、フロリダ州セント・ピーターズバーグ市との契約を2020年まで延長した。同時に、ウォーター・フロントでの市街地レースの開催日程についても、既に発表されている2016年の3月11~13日に加えて、2017年は3月9~12日、2018年は3月8~11日になることも発表した。
以上

2015年11月6日金曜日

2015 INDYCAR ニュース 11月5日:プロモーター・テストと同じくプライヴェイト・テストも8日間

テスト・レギュレーションが発表に

 フェニックスでの開幕前テスト2日間と、イベント直前に行うプローモーター・テストx6=合計8日については既報通り。その他のテスト・レギュレーションだが、各チームが独自で行うプライヴェイト・テスト(もしくはフル・スケールの風洞実験)も2016年は最大8日間が許されることとなった。また、インディー・ライツ・プレゼンテッド・バイ・クーパー・タイヤズにフル・シーズン・エントリーを行うチームは、1日間のテスト・デイ追加が認められる(ただし、2016年シーズンの5レースに出場した後から)。そして、インディー・ライツのドライバーにテストのチャンスを与えるチームには、インディーカー・ドライバーとシート・タイムをシェアする1日のテスト・デイ追加が可能になる。



2015 INDYCAR ニュース 11月4日:2016年の開幕直前テストはフェニックスで2日間

バーバーからフェニックスへバトンタッチ
 2016年の4月にインディーカーのレースが復活開催される1マイル・オーバル=フェニックス・インターナショナル・レースウェイ(アリゾナ州フェニックス郊外)において、2月26、27日にプロモーター・テストと呼ばれる2日間の走行日が設けられることになった。

2015年10月28日水曜日

2015 INDYCAR ニュース 10月27日:来シーズンに新規開催がどうやら確実となったボストンGP、冠スポンサーを発表

会場地元のIT企業、ログミーインがメイン・スポンサーに
 2016年9月2〜4日のレイバー・デイ・ウィークエンドに初開催されるマサチューセッツ州ボストンのダウンタウンを舞台としたインディーカー・レースは、地元ボストンのインターネット・ソルーション会社=LogMeIn(ログミーイン)がメイン・スポンサーを務めることになった。これにより、ボストンでのイベントは“ザ・グラン・プリ・オブ・ボストン・パワード・バイ・ログミーイン”という呼称になる。サーキット会場となるサウス・ボストンのウォーターフロント地区は、ログミーインが本社を置くエリアだ。

2015 INDYCAR ニュース10月28日:2016年のカレンダーが発表に

インディー500第100回記念大会のシーズン
インディーカーシリーズは全16戦!初開催のラウンドは3戦

 インディーカーが2016年度スケジュールを発表した。年間レース数はダブルヘダー含めて16戦となった。
 中心となるのは勿論インディー500。しかも、来年は記念すべき第100回大会! その盛り上がりぶりはすごいものになるだろう。決勝は5月29日だ。
 2016年のスケジュールには3つの新サーキットが加わる。先日お伝えしたフェニックス(アリゾナ州)、すでに合同テストが開催されているロード・アメリカ(ウィスコンシン州)、そしてボストン(マサチューセッツ州)だ。


2015 INDYCAR ニュース 10月27日:2016年カレンダーにフェニックスの1マイル・オーバル?

フェニックスでインディーカーがテスト実施!
カレンダーに復帰するとしたら4月初旬のナイトレースか

 インディーカーの2016年用スケジュールにアリゾナ州フェニックス郊外のフェニックス・インターナショナル・レースウェイ=PIR(全長1マイル)が含まれることになるようだ。近頃、そのコースでインディーカーがテストを行ったのだ。走ったのはトニー・カナーン(チップ・ガナッシ・レーシング)とグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)だった。シボレーとホンダ、両陣営から1チームずつが選ばれた。

2015年10月21日水曜日

2015 INDYCAR ニュース 10月20日:スペンサー・ピゴットはレイホールから参戦

RLLからの参戦が決まったピゴット。グレアムとのアメリカン・ペアが3戦で実現する Photo:INDYCAR (Chris Owens)
地元に近いセント・ピーターズバーグでインディカー・デビューへ
 レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングは10月20日、2015年インディー・ライツ・チャンピオンのスペンサー・ピゴット(22歳)と契約し、彼を2016年のヴェライゾン・インディーカー・シリーズでインディー500を含む3レースにグレアム・レイホールのチームメイトとしてエントリーさせることを発表した。

2015年10月6日火曜日

2015 INDYCAR ニュース 10月5日:テキサスは来年もデトロイトの後の6月半ば

現状ではストリート6戦、常設ロードコース5戦
オーバルは日程未定のアイオワを含めてもわずか3戦!


 テキサス・モーター・スピードウェイでのファイアストン600は、2016年は6月11日に決勝レースが行われることと決まった。今回は来シーズンのレースで、すでに日程などの決まっているものを見て行こうと思う。
 3月13日 フロリダ州セント・ピーターズバーグ=ストリート・コース
 4月17日 トヨタ・グラン・プリ・オヴ・ロング・ビーチ(カリフォルニア州)=ストリート・コース#2
 4月24日 ホンダ・グランプリ・オヴ・アラバマ=4月24日決勝(アラバマ州)=常設ロードコース
 5月14日 グラン・プリ・オヴ・インディアナポリス(インディアナ州)=常設ロードコース#2
 5月29日 第100回(!)インディアナポリス500(インディアナ州)=スーパー・スピードウェイ
 デトロイトは6月4日&6月5日に決勝=ダブルヘダー(ミシガン州)ストリート・コース#3 & #4
 6月11日 ファイアストン600=テキサス・モーター・スピードウェイ(テキサス州)=インターミディエイト・オーバル
 6月26日 新開催というか復活開催のロード・アメリカ=常設ロードコース#3(最近テストが続けて開催された)
 7月17日 トロント(カナダ オンタリオ州)=ストリート・コース#5(ダブルヘダーにはならないって話)
 7月30日 ホンダ・インディー200=ミッド・オハイオ・スポーツ・カー・コース(オハイオ州)=常設ロードコース#4
 9月4日 (レイバー・デイ・ウィークエンド)はボストン(マサチューセッツ州)=ストリート・コース#6
 9月18日 ソノマ(カリフォルニア州)=常設ロードコース#5

 アイオワ・スピードウェイ(ショート・オーバル)でのレースは日程未定だけど、開催の方向。ただ、アイオワが継続になってもオーバルが少な過ぎる印象だ。

 今年が初開催だったルイジアナ州ニュー・オリンズでのレースは、たった1年でカレンダー落ち。コースがインディーカーに不適格だったし、時期も最悪。プロモーターらの金銭トラブルも発生した。

 2016年の9月第1週に新規開催が予定されているマサチューセッツ州ボストンでのストリート・レースは、地方自治体からの資金供与ゼロで、コースを設営する道路の使用許諾もプロモーターはまだ取っていないなどと実現を危ぶむ声がイベント開催地で上がっている。インディーカーは「ボストン戦の実現には何の不安もない」と語っているが、果たしてその真相は??

 ロード・アメリカがやっとのことで追加になって、ボストンなんて素晴らしい開催地も現れた。しかし、ニュー・オリンズは1年こっきりで、フォンタナも今年の真夏の開催で全然お客さんが来なかったから来年はレースなし。さらに、伝統のレース=ミルウォーキー戦の開催が難しくて、ポコノもギブ・アップ……となったら来年のレース数は「14」にしかならない。

ホームステッドとフェニックス、フォンタナ開催に期待
 今も来年のレース開催地の候補に挙がってるのは、メキシコ・シティ、フェニックス、ホームステッドなどなどがあるらしい。この中からだと、ホームステッドとフェニックスのふたつがセント・ピーターズバーグとロング・ビーチの間にハマったら最高だ。それら2イベントは1ヵ月間隔が空いてるので2レースは楽々収まる。特に、フェニックス&ロング・ビーチの連戦なんて、実現したら何年ぶりだ? 90年代アタマ頃まで恒例のスケジュールだった。ホームステッドでのNASCARは毎年晩秋のみの開催だし、フェニックスでの春のNASCARは3月半ばだから、インディーカーのレースを3月末にホームステッド、4月にフェニックスでって話は十分に可能なはず(どちらもNASCARの所有コース)。
 フォンタナ(こちらもNASCAR所有)には秋の開催で復活して欲しい。またソノマの翌週にスケジュールされるといい。最終戦はロードコースより500マイラーがベストと思うから。ミルウォーキーとポコノにも是非とも残留して欲しい。そうなったらトリプル・クラウンもアリだし、オーバルのレース数は「6」になるし、開催コースのバラエティもパーフェクトに近くなる(シカゴランドかケンタッキーも入れて、1.5マイルが2つ以上になるとホントのベスト)。

2015年10月2日金曜日

2015 INDYCAR ニュース 10月1日:ジェイムズ・ヒンチクリフがロード・アメリカでテスト

Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
4ヵ月ぶりのインディーカー・ドライブでAA勢より速いタイム!
 今年の5月のインディー500でのプラクティスで負傷したジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)が先週のロード・アメリカでのインディーカー・オープン・テスト第二弾に参加し、事故後初めてのインディーカーでの走行を行った。

2015年9月26日土曜日

2015 INDYCAR ニュース 9月24日:ジェイムズ・ヒンチクリフが近々インディーカーをドライブ

先日もダン・ウェルドン・メモリアルPro-Am カーティング・チャレンジで元気な姿を見せたばかり Photo:INDYCAR (Chris Owens)
4ヵ月ぶりにコクピットに復帰!

 今年のインディー500でのプラクティス中に大腿部にサスペンション・パーツが貫通する大きな負傷をし、レースから離れていたジェイムズ・ヒンチクリフは、9月28日にシュミット・ハミルトン・モータースポーツのマシンに乗り、ウィスコンシン州のロード・アメリカでテストを行う計画だという。これはインディーカー主催による二度目のオープン・テストで、残念ながら、こちらはファンに公開される予定ではない。ヒンチクリフ以外の参加メンバーは、アンドレッティ・オートスポートのマルコ・アンドレッティとライアン・ハンター-レイ。デイル・コイン・レーシングのトゥリスタン・ヴォーティエ。そして、KVSHレーシングのセバスチャン・ブルデイだ。

2015年9月25日金曜日

2015 INDYCARニュース 9月24日:佐藤琢磨がロード・アメリカでのテストに参加! AJ・フォイトは膝の手術に成功

Photo:INDYCAR (Brian Simpson) クリックして拡大
「インディーカーにぴったりなコース!」とロード・アメリカに琢磨感激

 AJ・フォイト・レーシングはこのオフに入って初めてのテストを行った。テキサス州から一気に北上し、ウィスコンシン州エルクハート・レイクのロード・アメリカへと遠征、インディーカー主催のオープン・テストに参加したのだ(既報)。

2015年9月24日木曜日

2015 INDYCAR ニュース 9月23日:5チーム、10人のドライバーが参加してロード・アメリカでのオープン・テスト終了

ロードアメリカでのテストに姿を見せたチャンピオン、ディクソン。ここを走るのは実に2002年以来だ Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
佐藤琢磨もロード・アメリカを初体験

 ウィスコンシン州エルクハート・レイクにあるロード・アメリカ(全長4.048マイル)でインディーカー主催による合同テストが9月22日に行なわれた。来る2016年シーズン、6月23〜26日にロード・アメリカでインディーカーのレースが開催される。2007年(チャンプカー・シリーズ)以来となるために事前テストが開催されたのだ。

2015年9月19日土曜日

2015 INDYCARニュース 9月19日:ロード・アメリカでテスト

ファンの入場料収入をウィルソン・チルドレンズ・ファンドに
 2016年のインディーカー・シリーズに組み込まれることが決まっているウィスコンシン州のロードコース=ロード・アメリカでインディーカー主催によるオープン・テストが9月22日に行われる。そして、このイベントは入場料20ドルでファンに公開されるとの発表がなされた。入場料収入の半分はジャスティン・ウィルソンの遺族向け基金=ウィルソン・チルドレンズ・ファンドに寄付されるという。

2015年9月16日水曜日

2015 INDYCAR ニュース:インディー・ライツのチャンピオンはスペンサー・ピゴットに

今シーズンのインディー・ライツを制した21歳のアメリカン、ピゴット。来シーズン、どのチームからインディーカーにステップアップするのか注目だ Photo:INDYCAR (Chris Jones)
第100回インディー500への出場権もゲット
 インディーカーへの登竜門=インディー・ライツ・プレゼンテッド・バイ・クーパー・タイヤズで2015年にチャンピオンとなったのはインディアナポリス在住の21歳、アメリカ人ドライヴァーのスペンサー・ピゴット(フンコス・レーシング)だった。カリフォルニア州モントレーのマツダ・レースウェイ・ラグナ・セカで行われたダブルヘダーで両レースを制した彼は今シーズンの勝利数を「6」へと伸ばし、シーズン最多勝利ドライバーとなってインディ・ライツのタイトルに手を届かせた。

2015年9月10日木曜日

2015 INDYCAR ニュース 9月9日:ウィルソン、9月10日に母国イギリスで葬儀

ウィルソンを悼むファンの献花でIMSの正門は埋め尽くされた Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
月末にはインディアナポリスでメモリアル・サービス

 ジャスティン・ウィルソン(享年37)の葬儀は9月10日に彼の母国イギリスで執り行れることが発表されました。ノーザンプトンシャーのポーラースバリーにあるセント・ジェイムズ・ザ・グレイト教会でのセレモニーの後、シルバーストン・サーキットでレセプションが開かれます。
 アメリカのインディアナポリスでもメモリアル・サービスが今月末に行なわれる予定です。詳細は近々に発表されます。

2015 INDYCARレポート 9月9日:マニュファクチャラー・タイトルとルーキー・オブ・ザ・イヤー

SUNOCOルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いたギャビー・チャヴェス Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
シボレー・エンジン、今シーズンを席捲!
 インディーカーは最終戦ソノマでのエンジン・ペナルティも発表しました。
 ホンダはレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの15号車、アンドレッティ・オートスポートの26号車、AJ・フォイト・エンタープライゼスの41号車が規定マイル=2,500マイル未到達でのエンジン交換となったので、20点x3=60点のマイナス(ルール10.6.4.3)。さらに、41号車に搭載したエンジンが指定されたものと違っていたために、さらに20点の減点。最終獲得ポイントは1,179点となりました。一方、最終戦スタート前にマニュファクチャラーズ・タイトル獲得を決定していたシボレーは、最終戦での減点ナシで、優勝もして1,645点に。新ポイント・システムでの初めての戦いは466点の大差によってシボレーが勝利を収めました。

2015年9月7日月曜日

2015 INDYCAR レポート ニュース R16 Go Pro グランプリ・オブ・ソノマ:レース後のペナルティ発表

いつもより早くペナルティが発表に

 9月2日、インディーカーがソノマでのレースにおけるペナルティを発表しました。1日でも早く発表し、休みに入りたい! というコトでしょうか。その気持ち、わかります。凝縮され過ぎのレース・カレンダーでしたからね、今年も。

2015年9月1日火曜日

2015 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R16 Go Pro グランプリ・オブ・ソノマ決勝:粘りましたね、今日の僕らは。ストラテジーも決してベストではなかったけれど、チームも頑張ってくれました」

「もうちょっとスピードが欲しかったけれど
良いレースが戦えていたと思います」


Jack Amano(以下――):スタートに臨んだマシンのハンドリングはどうでした?

佐藤琢磨:勝てるスピードは無かったですね。最後、ファン・パブロ・モントーヤやウィル・パワーの後ろでゴールした。シモン・パジェノーの前だった。そういう面から見ると、良いレースが戦えていたと思います。予選18位から8位でのゴールとなったし、ヨシとしなくちゃいけないですかね。もちろん、もうちょっとスピードが欲しかったけれど……。

2015年8月31日月曜日

2015 INDYCARレポート R16 Go Pro グランプリ・オブ・ソノマ:マニュファクチャラー・タイトルはシボレーのものに

シボレー、予選が行われたすべてのラウンドでPP獲得
最終戦スタート前にホンダのタイトルの可能性は消滅


 2015年のヴェライゾン・インディーカー・シリーズではマニュファクチャラーズ・チャンピオンにシボレーが輝いた。2012年のシリーズ復帰以来、4年連続のタイトル獲得となった。最終戦を迎えるにあたり、シボレーは15戦で9勝をマークしており、ヴェライゾンP1アウォード(ポール・ポジション)は獲得できる可能性のあった状況ですべてを獲得して来ていた。その結果、85周で争われる最終戦の決勝がスタートする前に、ホンダの逆転タイトルは不可能となった。

2015 INDYCARレポート R16 Go Pro グランプリ・オブ・ソノマ Race Day 決勝:スコット・ディクソンが優勝してタイトルも獲得!

奇跡的な逆転でディクソンは4度目のタイトルを獲得! Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
ディクソン、奇跡の大逆転!4度目のチャンピオンに
モントーヤ、初タイトルから16年目に立場が逆転、タイトルを逃す
 2015年のヴェライゾン・インディーカー・シリーズにはまさかの結末が待っていた。開幕戦からポイント・リードを続けて来ていたファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)は、最後のレースでチームメイトのウィル・パワーと接触し、揃って最後尾の23、24位まで後退。そこからモントーヤは6位まで挽回して見せたが、あとひとつのポジションアップが果たせなかった。ポイント4位のスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)が最多リード・ラップを記録してシーズン3勝目! 

2015 INDYCARレポート R16 Go Pro グランプリ・オブ・ソノマ Race Day スタート・タイヤをグリッドでチェック!

1 パワー NEW オルタネート
2 ニューガーデン NEWオルタネート
3 ハンター-レイ NEW オルタネート
4 パジェノー NEW オルタネート
5 モントーヤ NEW オルタネート

6 レイホール オルタネート USED x3, NEW x1(右リヤ)
7 キンボール NEW オルタネート

8 アンドレッティ NEW プライマリー
9 ディクソン NEW オルタネート10 サーヴェドラ NEW プライマリー
11 カナーン オルタネート USED x3, NEW x1(左リヤ)
12 ムニョス NEW オルタネート
13 フィリッピ NEW オルタネート
14 アレシン NEW プライマリー
15 カストロネヴェス NEW オルタネート
16 ブルデイ NEW オルタネート
17 ブリスコー NEW オルタネート
18 佐藤琢磨 NEW オルタネート
19 セルヴィア NEW プライマリー

20 コレッティ NEW オルタネート
21 シャヴェス NEW オルタネート
22 ジェイクス NEW プライマリー

23 ヴォーティエ NEW オルタネート
24 ゴンザレス NEW オルタネート

25 ホウクスワース USED オルタネート

2015 INDYCARレポート R16 Go Pro グランプリ・オブ・ソノマ Race Day スタート・タイヤ:予選トップ7はオルタネートでスタート

1 パワー オルタネート
2 ニューガーデン オルタネート
3 ハンター-レイ オルタネート
4 パジェノー オルタネート
5 モントーヤ オルタネート
6 レイホール オルタネート
7 キンボール オルタネート

 8 アンドレッティ プライマリー
9 ディクソン オルタネート
10 サーヴェドラ プライマリー

2015INDYCAR 佐藤琢磨コメント R16 Go Pro グランプリ・オブ・ソノマ Race Day ファイナル・プラクティス:「このセッション、自分たちにとって良いものになっていたと思います」

「7~8台がレッドを投入したなかで2番手のポジションは良かったです」

Jack Amano(以下――):ブラックとレッド、両方のタイヤの評価、新しいセッティング、やることの多かったセッションだったのではないですか? どちらもユーズドでの走りでしたね?
佐藤琢磨:マシンが速くなるの、遅過ぎ(笑)。このセッション、自分たちにとって良いものになっていたと思います。ブラックでは今ひとつグリップ感がなかったんだけれど、レッドに履き替えたら、やっぱり瞬発力がすごく高かった。もちろん、このタイムはレッドのおかげで出たものだけれど、自分たちを含めて7~8台がレッドを投入していたから、その中で2番手というポジションに来れたのは良かったと思いますね。

2015 INDYCARレポート R16 Go Pro グランプリ・オブ・ソノマ Race Day ファイナル・プラクティス:ここでも最速はウィル・パワー。佐藤琢磨が2番手にジャンプアップ!

ファイナル・プラクティスでターン9シケインに新入する琢磨 Photo:INDYCAR (John Cote) クリックして拡大 
佐藤琢磨、ユーズド・レッドでトップに浮上!

 今日も快晴のカリフォルニア州ソノマ。気温21℃、路面30℃で最終戦のファイナル・プラクティスは開催された。
 30分間の短いセッションでは、いつにも増して多くのチームがレッド・タイヤの性能評価を行っていた。
 走り出してすぐにセバスチャン・ブルデイ(KVSHレーシング)がブラック・タイヤ装着でトップに立ったが、これをエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)が逆転した。
 そして、エリオを上回ってトップに立ったのは、佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)だった。ユーズド・ブラックで走り出した琢磨は、連続7ラップをこなすとピットに戻り、小さなセッティング変更の後にユーズド・レッド・タイヤでコース・インした。レッドでの3周目、琢磨は17秒9868をマーク。トップに躍り出た。

2015 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R16 Go Pro グランプリ・オブ・ソノマ Day2 予選:「明日のウォームアップでマシンをよくしたいと思ってます」

Photo:INDYCAR (Shawn Gritzmacher) クリックして拡大
「セッティングを変えてマシンのバランスは良くなっていました」

Jack Amano(以下――):予選には新セッティングで臨んだのですか?

佐藤琢磨:はい。プラクティスが順調じゃなかったので、クルマのセッティングを変えました。その結果、マシンのバランスは良くなっていました。手応えもそれなりにありました。ただ、また十分なスピードがなかった……ということだと思います。

2015年8月30日日曜日

2015 INDYCARレポート R16 Go Pro グランプリ・オブ・ソノマ Day2 予選:ウィル・パワーが今季6回目、ソノマでの2年連続、そして5回目のポール獲得!ファン・パブロ・モントーヤとグレアム・レイホールは予選5、6位

Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
レイホール、4年ぶりのファスト6進出!

 カリフォルニアらしい好天の下で開催された最終戦の予選は熱いバトルとなった。
 3段階の予選でファイナルに進んだのはウィル・パワー(チーム・ペンスキー)、ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)、シモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)、ジョセフ・ニューガーデン(CFHレーシング)、グレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)、ファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)の6人で、その中にチップ・ガナッシ勢は含まれなかった。

2015 INDYCARレポート R16 Go Pro グランプリ・オブ・ソノマ Day2 プラクティス2:最速はライアン・ハンター-レイ

Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大

2番手にはレイホールがつけ、ホンダ勢1-2!

 曇りがちの朝となっていた予選日のソノマだが、プラクティスが始まる頃に空は晴れに変わった。気温は摂氏23~24度とセッションを通して低めのままだった。
 セバスチャン・サーヴェドラ(チップ・ガナッシ・レーシング)のストップによる短い赤旗だけだった45分間のプラクティス、最速ラップはライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)が記録した1分16秒8702だった。コース・インして1周目にこれを記録したハンター-レイは、続く2周目にも1分16秒8733とほとんど変わらないスーパー・ラップをマークした。
 2番手にはグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)がつけた。彼は昨日の3時間のセッションでもトップではなく、2番手だった。
 ホンダ勢が1-2! 最終戦でホンダは今年初のポール・ポジション獲得がなるだろうか?

2015年8月29日土曜日

2015 INDYCARレポート R16 Go Pro グランプリ・オブ・ソノマ Day1 :プラクティス1:最速はウィル・パワー!2番手はグレアム・レイホールで、ファン・パブロ・モントーヤは9番手

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過去PP4回のパワー、セッション終盤のフライング・ラップ合戦を制す

 今日は3時間もの長いセッションが夕方に行われた。肌に少しの痛みを感ずるほどの暑さの下で始まったセッションだったが、時間の経過とともに気温は下がって行き、風も次第に強くなるコンディションだった。
 セッション終盤はフライング・ラップ競争といった趣きとなり、ランキング4位でタイトル防衛に望みを残すウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が1分176秒4858のベストでトップに君臨した。過去5年間で3勝を挙げ、ポールポジションを4回も獲得して来ている通り、パワーはソノマを非常に得意にしている。それはエアロ・キット装着となっても変わらない。
 「ファイアストンの新しいプライマリー・タイヤで走るのは今日が初めてだったが、ロング・ランでの摩耗が激しい。それはレースをおもしろくするだろうね。今日のプラクティスでは大きな成果が得られた。しかし、大事なのは先ずは明日。予選に向けて置かれた状況は悪くない。今晩、もう一度データを洗い直すつもりだ」と語った。

2015 INDYCARレポート R16 Go Pro グランプリ・オブ・ソノマ:最終戦のエントリーは25台

ウィルソンのマシンを親しかったセルヴィアがドライブすることに Photo:INDYCAR (Shawn Gritzmacher) クリックして拡大
ウィルソン追悼の意を込め、25号車をセルヴィアがドライブ

 2015年シーズンのヴェライゾン・インディーカー・シリーズ最終戦は25台のエントリーを集めている。インディー500以外では、グランプリ・オブ・インディアナポリスと並ぶ最多タイの出走台数だ。

2015年8月28日金曜日

2015 INDYCAR 佐藤琢磨にQ R16 GO PRO グランプリ・オブ・ソノマ:去年の私たちはマシンの競争力が高く、ソノマでの自己ベスト・リザルトを記録できました。今年も上位でのフィニッシュを目指します」

Photo:INDYCAR (John Cote)
(AJ・フォイト・エンタープライゼスのプレス・リリースより)

「メカニカル・グリップと空力、双方に対する要求度が高いソノマ」

――ソノマ・レースウェイについて

佐藤琢磨:ソノマは私たちの最近のカレンダーで最もダイナミックなロードコースです。私はソノマでレースをするのが大好きなんですが、すべての要素をうまくまとめ挙げるのは非常に難しいコースでもあります。


2015年8月25日火曜日

2015 INDYCARレポート R15 ABCサプライ500 8月24日:ジャスティン・ウィルソン逝去

ジャスティン・ウイルソン 1978-2015
回復の祈り空しく、インディカーきってのジェントルマン、死す

 ポコノでのレースの翌日である8月24日の月曜日、インディーカーはポコノでの500マイル・レースの中で負傷したジャスティン・ウィルソンが搬送先のペンシルヴェニア州アレンタウンの病院で亡くなったことを発表した。妻と娘2人を残して、37歳でジャスティンは天に召された。他車の起こしたアクシデントで飛び散ったパーツが彼のヘルメットを直撃し、頭部に強い衝撃を受けたのが死亡原因と見られている。
 CARTシリーズから通算174レースを戦い、7勝を挙げたジャスティンのキャリアは素晴らしいものだ。デイル・コイン・レーシングにチーム初優勝をもたらし、2012年のテキサスでは見事なオーバル優勝も記録していた。そのテキサスが彼の最後の勝利となった。
 イギリス出身で、2003年にはF1にミナルディとジャガーから出場。2012年にはスポーツカーのビッグ・イベントであるデイトナ24時間レースでの総合優勝をマイケル・シャンク・レーシングで記録してもいる。才能だけでなく、その人柄の素晴らしさで多くのファンを持ち、パドックでも人気、信頼ともに高かった。

 ジャスティンの葬儀の場所や日程は未定だが、遺族を支援する基金はインディーカーがすでに設けている。


 Wilson Children's Fund, c/o INDYCAR, 4551 W. 16th St., Indianapolis, IN 46222.


 ジャスティンの冥福を祈る。

2015 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R15 ABCサプライ500 Race Day 決勝 その4: 「チームも今日は本当に盛り上がりました。ピット・ストップも今日の最後の方はかなり良くなっていたのでソノマは期待をしていいと思います」

最終戦に向けてピット・ワークも向上! Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
「順位を上げていくことはできたけど、前が決して強いとこだけじゃなく
シャヴェスはルーキーだし、ホンダ。そこに負けてたんじゃいけない!」


――シャヴェスのリスタート、何度かありましたけど、すごくスピードが遅かった。
佐藤琢磨:とても遅かった。加速してくところで逆にスピードを落としてっちゃうぐらいだった。でも、こっちは思い切って加速をしてった。そこで一気に抜けた。普通だったら、あのまま前に出れてるでしょ?

――完全に前に出て、シャヴェスが後ろに入ってたぐらいでしたよ。

佐藤琢磨:そうだったのに、ターン1前で抜き返された。アンビリーバブル。でも、まぁしょうがない。

2015 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R15 ABCサプライ500 Race Day 決勝 その3: 「ダウン・フォースが増えたことで、パックレーシングにはならなかったけど マシン同士が接近して結果的に一緒になってしまった」

Photo:INDYCAR (Bret Kelley) クリックして拡大
「カナーンのクラッシュは本当に怖かった
これまでレースをやってきてこれほど怖かったことはない」

――セイジ・カラム(チップ・ガナッシ・レーシング)のアクシデント、ウィルソンの救出でのイエローは長く、レース再開がされないという心配はしてましたか? 2位を走ってて、チャンスなしで終了じゃ……?
佐藤琢磨:まぁ、そうでしたね。でも、あの時点で残り16周とか19周とかあったので、再開されるだろうと考えてました。ただ、イエローは長かったですね。時間がすごくかかってた。やっぱりジャスティンの救出が大変だったから。

2015 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R15 ABCサプライ500 Race Day 決勝 その2:「最後にダウンフォースをさてることができなかったのはストラテジー的に足らなかったところ。でもその作業をしていたらもっと後方に下がって2度と浮上できなかったかもしれないです」



リスタートのたびに激しいポジh損争いが繰り返された Photo:INDYCAR (Bret Kelley) クリックして拡大
「6番手に落ちた時点で残りあと4周。パックレーシングになれば
ダウンフォースを付けた状態だったのでもっと戦えたかもしれません」


――優勝が見えた。

佐藤琢磨:細かい話をすると、シャヴェスはすごくダウンフォースが軽くされていた。ウィングレットはスーパー・スピードウェイ用のもので、なおかつメイン・プレーンはネガティブ・アングルでした。だから彼は前の方にいると走れてた。僕はリスタートで一度彼の前に出ることができて、貰った! って思ったんだけど、その後にアッという間に抜き返されちゃった。

2015 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R15 ABCサプライ500 Race Day 決勝 その1:「ミディアム・ハイぐらいのダウンフォースで出て行きましたが、バランスが悪かった。それでピット・ストップでロー・ダウンフォースに変更しました」

ロー・ダウンフォースに変更したものの、序盤はチームメイトと後方で苦戦。3セット目のタイヤでようやくマシンがよくなってきた! Photo:INDYCAR (Bret Kelley)
 「9番手から徐々に上がっていくはずが逆方向になってしまいました」

Jack Amano(以下――):本当に厳しく、大変なレースだったでしょう? 序盤に大きくポジションを下げて、なかなか上がって来ることができませんでした。

佐藤琢磨:うん。今日は9番手からのスタートだったので、そこから少しずつ上がって行くというのが理想だったんですけど、逆方向になっちゃいましたね。ダウンフォースとしては、ミディアム・ハイぐらいで出てったんだけれども、バランスが悪かった。バランスが悪い上に集団の中では結構な空気抵抗を感じていて、とにかく前に上がって行けなかった。ダウンフォースがなくて近づけないし、近づけたとしてもバランスが悪いからコクピット内のツールももう使い切っちゃってましたね。クルマをうまくターンさせて行くことができない状態でした。

2015 INDYCARレポート R15 ABCサプライ500:頑張れ、ジャスティン・ウィルソン!

ポコノのレース前セレモニーでのウィルソン。日本からも彼の一刻も早い回復を祈りたい Photo:INDYCAR (Chris Jones)
インディーカーはじめ全レース業界、ファンもウィルソン快癒を祈る

 8月24日の午後12時50分(アメリカ東部夏時間)、インディーカーがジャスティン・ウィルソンの容態に関するリリース第2弾を配信した。
 それによると、今もウィルソンは引き続き、ペンシルヴェニア州アレンタウンのリーハイ・ヴァリー・ヘルス・ネットワーク・シーダー・クレスト病院で集中治療を受けているという。前日にポコノ・レースウェイで行われたレースで、他車のアクシデントで舞い上がったパーツが頭部にぶつかって大きな衝撃を受けたウィルソンは、意識不明の危篤状態に今もあり続けているのだ。


2015年8月24日月曜日

2015 INDYCARレポート R15 ABCサプライ500 Race Day 決勝:ポコノ優勝はライアン・ハンター-レイ!トップも走った佐藤琢磨だったが、結果は6位に

乱戦を制したハンター‐レイ。「レース中はジャスティンの状況を何も聞いておらず、今は勝利の喜びより彼に対する心配だけ」とウィルソンを気遣った Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
クラッシュ、アクシデント続発で荒れ模様のレースに

 快晴下でスタートしたポコノの500マイル・レースは、序盤から荒れ模様だった。30周目にピット・アウトをした直後のジャック・ホウクスワース(AJ・フォイト・エンタープライゼス)のリヤ・タイヤが外れ、37周目にはセバスチャン・ブルデイ(KVSHレーシング)がクラッシュ。85周目にはチャーリー・キンボール(チップ・ガナッシ・レーシング)とホウクスワースと絡んでクラッシュ……と次々にフルコース・コーションが出された。

2015 INDYCARレポート R15 ABCサプライ500 Race Day ファイナル・プラクティス: エリオ・カストロネヴェス、予選に引き続き最速!

Photo:INDYCAR (Chris Owens)
タイトルへの執念を見せるカストロネヴェス

 「1勝も挙げずには終わらない!」、「タイトルも諦めない!!」。ポコノでのエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)にはそうした強い意志が漲っている。ファイナル・プラクティスでもエリオは最速の存在として君臨した。トラフィック内と単独走行、両方でのハンドリングを確認しながら26周を走り、220.227mphの最速ラップを16周目に記録してのことだった。

2015 INDYCAR佐藤琢磨コメント R15 ABCサプライ500 Day1 予選& RaceDay ファイナル・プラクティス:レースは長丁場。ここではまだファースト・スティントを超えることがまだできてないので、明日は60~70マイルのスティントを7回ぐらい走らないと。楽しみですね。頑張ります!」

Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
「ポール・ポジション狙いで一番軽いダウンフォースで予選に臨みました」
Jack Amano:今日の予選はポール・ポジションを狙って行ったという感じだったんですか?
佐藤琢磨:もちろん! 狙って行かない予選はないので(笑)。でも、そうですね、プラクティスの感触から取り外せるものは全部取り外して行こうって考えになってました。リヤ・ウィングのレベルも、それ以上寝かせると今度はドラッグは勿論減るものの、大幅にダウンフォースが落ちてって空力効率が悪くなるので、そこまでは行かずにメイン・フラップのアングルとしては一番効率が高いところに留まっている中で最も軽いダウンフォース・レベルで挑みました。

2015年8月23日日曜日

2015 INDYCARレポート R15 ABCサプライ500 Day1 予選:ポコノのポール・ポジションはエリオ・カストロネヴェスのものに! 佐藤琢磨は予選9位

カストロネヴェス、最終アタックで逆転ポール獲得! Photo:INDYCAR (Chris Jones)  クリックして拡大
マルチカー体制の強みでペンスキーがトップ3を独占

 エリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)が今季4回目のポール・ポジション(PP)獲得をポコノで達成した。今年はまだ1勝も挙げることができていないエリオだが、PPは4回目。このヴェテランはまだまだスピードを残している。

2015 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R15 ABCサプライ500 Day1 プラクティス1:「ここポコノでは是非とも良い結果を残したいので、そういう意味でもプラクティス・セッション1はすごく良かったと思います」

Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
 「エアロ・パッケージが変わっても調子を維持できました」

Jack Amano(以下――):最初のセッションで5番手。この1セッションだけで予選を迎えますが、どんな状況ですか?

佐藤琢磨:滑り出しとしては順調だと思います。過去2年、ここはかなりコンペティティブなクルマを造れていて、予選も良かった。レースは色々なことが起きて結果に繋げられていないだけで。だから、エアロ・パッケージが変わっても、スピードというか、調子を維持できたのはプラスと捉えています。

2015 INDYCARレポート ABCサプライ500 Day1 プラクティス1:最速はチャーリー・キンボール

ポコノが地元のセイジ・カラムが2番手タイムをマーク! チップ・ガナッシがワンツー Photo:INDYCAR (Bret Kelley)
走りだしの良し悪しが問われる予選前唯一のプラクティス

 ポコノのレース・ウィークエンドが始まった。 天候は快晴だが、気温は21℃程度という涼しさだった。 ルーキーたちが先ず走り、その後に全員でのプラクティス1が行われた。ルーキーたちには30分間のセッションが与えられ、その後にさらに90分間という長いプラクティスが開催されたのだ。
 この、たった1回のプラクティスを走っただけで、次はもう予選だ。このようなスケジュールの場合、走り出しのセッティングの重要性が極めて高い。

2015 INDYCAR レポート R15 ABCサプライ500:ステーキ&シェイクのサポートが最終2戦に拡大

グレアム・レイホールのミド-オハイオの勝利で、RLLRは資金的なテコ入れにも成功! 狙うは逆転タイトルだ! Photo:INDYCAR (Chris Jones)
 逆転タイトルに向け、バックアップ態勢強化

 今年からレイホール・レターマン・ラニガン・レーシング(RLLR)を今年からサポートし始めているレストラン・チェーンのステーキ&シェイク(STEAK 'N SHAKE)は、シーズン最終2戦でもグレアム・レイホールの乗る15号車のメイン・スポンサーを務めることとなった。

2015年8月22日土曜日

2015 INDYCAR 佐藤琢磨にQ R15 ABCサプライ500:「今年は予選での良いパフォーマンスを決勝でも同じように見せてゴールまで走り切る自信があります」

(AJ・フォイト・エンタープライゼスのプレス・リリースより)
「過去2年間、ポコノでは良いセッティングを実現できています」

――ポコノ・レースウェイについて

佐藤琢磨:ポコノ・レースウェイは好きです。コースが豊かな自然の中に造られている点が素晴らしいのと、レイアウトがとてもチャレンジのしがいがあるものになっています。“トリッキー・トライアングル”が走っていてとてもおもしろいのは、すべてのコーナーがまったく異なっているからで、超高速のロード・コースのように感じます。過去2年、僕らは良いマシン・セッティングを見つけることができていることもあって、ポコノでのドライビングを楽しんで来れています。

2015年8月12日水曜日

2015 INDYCAR ニュース 8月12日:レースのない間にテストが2回

インディアナポリスでのタイヤテストに参加したマルコ・アンドレッティ。翌日はソノマでのテストに向かう予定だ Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
早くも100回目のインディー500に向けてのタイヤ・テスト

  インディアナポリス・モーター・スピードウェイでファイアストンのタイヤ・テストが行われる。8月12日に6人のドライバーが全長2.5マイルのオーバル・コースを走る。参加ドライバーはマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)、エリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)、トニー・カナーン(チップ・ガナッシ・レーシング)、エド・カーペンター(CFHレーシング)、シモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)、ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)の6人だ。

2015 INDYCAR ニュース 8月12日:少しずつ見えてきた2016年スケジュール

2年続いた圧縮スケジュールからいよいよ脱却

 先頃発表された新ルールで文句を言っちゃいけないことになったインディーカーのレース・カレンダーだが、来シーズンは最近2シーズン続いて来て大不評の圧縮スケジュール(3月末の開幕で8月いっぱいでシーズン終了)から脱却がなされる模様だ。

2015年8月10日月曜日

2015 INDYCAR ニュース 8月9日:最終戦ソノマにロシアン・ミサイル飛来か?

1シーズンのブランクを経て2016年インディーカー復帰へ動き始めたアレシン Photo:INDYCAR (Richard Dowdy)
ミカイル・アレシン、来季を見据えてのスポット参戦

 昨年インディーカー・シリーズにルーキーとしてフル参戦していたロシア人ドライバー、ミカイル・アレシン(28)が最終戦ソノマに出場するという。昨シーズンを共に戦ったシュミット・ピーターソン・モータースポーツ(SPM)からスポット参戦し、2016年に再びインディーカーにフル参戦するための準備を行うのだ。今シーズンから使用されているエアロ・キット装着マシンで実戦を経験しておくことは、来シーズンにエアロキットが多少のモディファイを受けるとしても、大きなプラスとなるのは間違いない。

2015年8月3日月曜日

2015 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R14 ホンダ・インディー200・アット・ミド-オハイオ Race Day 決勝:レポート メールマガジン・プレミアム:佐藤琢磨 コメント ミッド・オハイオ決勝 その2:「ポコノでは毎年調子はいいから、今年はトラブルなく最後までいいレースを戦いたいです」

Photo:INDYCAR (John Cote) クリックして拡大
「オーバーテイクが難しいので早めのピットを試みました」
Jack Amano(以下――):記念すべき100戦目でしたが、リタイアになってしまいました。
佐藤琢磨(TS):今日は話すこと……ないです。

――新品のブラック・タイヤでスタート。序盤はほぼ筋書き通りだったのでは?
佐藤琢磨:少し早目に最初のピット・ストップを行ったところまでは、そうですね、順調だったと思います。戦略が1、2、3とあったとして、今日の自分たちが採用したのは、プラン1に近かったですね。このコースではとにかくオーバーテイクが難しいので、早目に入ることによってシークエンスをずらして、タイミング良くイエローが出たら前の方のポジションに出れる。そういう狙いですよね。それがミッド・オハイオでは歴史的に多く起こって来ている。今日もそういう感じでしたよね、結果的には。それで僕らも早目のピットを試みました。

2015 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R14 ホンダ・インディー200・アット・ミド-オハイオ Race Day 決勝:「本当に残念レースになりましたが、今シーズンの残る2戦では力強く戦いたいですね」

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「交換作業で2周の遅れをとってしまいました」

「大変残念なレースになりました。このコースはオーバーテイクがとても難しいため、早めにピット・ストップを行う作戦でチャンスを作ろうと考えました。しかし、不運にもステファノ・コレッティとの接触が起こりました。私をパスしようとトライした彼がリヤ・ウィングをヒットし、その部分にダメージを与えてしまったのです。私はピットに向い、リヤ・ウィング全体を交換することになりましたが、何が原因なのか交換作業に長い時間がかかり、2周の遅れを採ってしまいました。そこからの挽回は難しく、レース終盤にはコースを飛び出してしまい、今度はリヤのホイール・ガードを破損。リタイヤを余儀なくされました。今回は本当に残念レースになりましたが、今シーズンの残る2戦では力強く戦いたいですね」

2015 INDYCARレポート R14 ホンダ・インディー200・アット・ミド-オハイオ Race Day 決勝:グレアム・レイホールがミラクル・ウィン

今季2勝目、ランキングでも首位に迫る結果に! Photo:INDYCAR(Chris Jones)
レイホール、68周目イエロー直前のピットインでトップに浮上

 第14戦ミド-オハイオでグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)が優勝した。オハイオ州に工場を持つホンダが冠スポンサーのイベントだが、昨日の予選でホンダ勢最上位はライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)による7位だった。しかし、予選13位だったレイホールがチームの作戦の巧みさ、判断力の良さで優勝を手に入れた。レイホールがトップに立ったのは、90周のレースがもう終盤に入っていた68周目。セイジ・カラム(チップ・ガナッシ・レーシング)がスピンした際、イエローが出される直前にピットロードに飛び込んだ好判断によってトップに浮上した。


2015 INDYCARレポート R14 ホンダ・インディー200・アット・ミド-オハイオ Race Day スタート・タイヤ:通常以上に上位陣に1本だけフレッシュ採用多し……の今回

スコット・ディクソン  ユーズド・オルタネート 左リヤのみフレッシュ
ウィル・パワー ユーズド・オルタネート 左リヤのみフレッシュ
セバスチャン・ブルデイ ユーズド・オルタネート
エリオ・カストロネヴェス ユーズド・オルタネート 左リヤのみフレッシュ
ジョセフ・ニューガーデン ユーズド・オルタネート 左リヤのみフレッシュ

2015 INDYCAR レポート R14 ホンダ・インディー200・アット・ミド-オハイオ Race Day ファイナル・プラクティス:ライアン・ハンター-レイがトップ・タイムを出してクラッシュ

ハンター‐レイ、トップタイムをマークしてクラッシュ!Photo:INDYCAR (John Cote) 

二つのアクシデントでセッションは終了
 昨日のプラクティス3よりさらに涼しく、風も弱いものだが吹き続けるコンディションでファイナル・プラクティスは行われた。
 いつものことながら、このセッションは30分間しかない。
 そして、その貴重な時間を無駄にするクラッシュ、そしてコース・オフが2件発生した。
 ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)は、セッションが半ばを迎える前から好タイムを連発……していたと思ったら、ターン1外側の縁石に乗った直後にスピンし、イン側のタイヤ・バリアにノーズ側からヒット。リヤのウィング&バンパーも壊してストップした。これがセッション開始から18分頃だった。


2015年8月2日日曜日

2015 INDYCARレポート R14 ホンダ・インディー200・アット・ミド-オハイオ Day2 予選:スコット・ディクソンが今シーズン2回目のPP

1分4秒5814!! ミド‐オハイオマイスターと呼ぶにふさわしい堂々たるPP!Photo:INDYCAR (Chris Jopnes) クリックして拡大
ファスト6はすべてシボレー勢に
 エアロ・キット装着でのミド‐オハイオでの予選はコースレコード樹立合戦での激しい戦いとなった。そして、昨日のプラクティス2、今朝のプラクティス3で最速だったスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)が、“ミド‐オハイオ・マイスター”らしい堂々たる戦いぶりでポール・ポジション獲得を達成した。

2015 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R14 ホンダ・インディー200・アット・ミド-オハイオ Day2 プラクティス3:「今のセッションはグリップ感がなかったです。もっと食いついていてもよかったんだけど」

100戦ということで日本からも数多くのファンがミド‐オハイオに詰めかけた Photo:INDYCAR (Chris Jones)
「予選を意識してスピードを求めたセッションでした」
Jack Amano(以下――):19人もが1分5秒台に入りました。とても良いコンディションになっていたのでしょうか?

佐藤琢磨:今日は確かに少し涼しかった。それも影響していたでしょう。でも、昨日言っていた通り、今日は更に路面が良くなっていました。今日の最初のころは路面があまり良くなかったけれどね。

2015 INDYCARレポート R14 ホンダ・インディー200・アット・ミド-オハイオ Day2 プラクティス3:ディクソンがコース・レコードをマーク

ディクソン、前日からの好調をキープ Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
シボレーが1-4位を独占!ホンダ最上位はハンター‐レイ
 昨日より少し涼しいコンディション下、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)がセッション半ばに1分5秒1253をマークし、CART時代に作られたコース・レコード=1分5秒347(1999年と2000年に同タイムが記録されていた)が非公式にだが破られた。予選はレッド・タイヤが投入されるし、今日は雨もなさそう。よほど暑くでもならない限り、今日の午後にコース・レコードが更新されるのは間違いなさそうだ。


2015年8月1日土曜日

2015 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R14 ホンダ・インディー200・アット・ミド-オハイオ Day1 プラクティス2:「今日の2セッションをテストと考えると、とても順調に進みました。チーム全体が今、非常にコンペティティブだと思います!」

冠イベントということでホンダ・ドライバーで記念撮影 Photo:INDYCAR (John Cote) クリックして拡大
「よくなっている感じをキープできています」
Jack Amano(以下――):2セッション目でもトップ5に入るラップ・タイムが記録されました。順調ですね?
 
佐藤琢磨:はい。いいカンジで上がって来ていると思います。上がって来てるというか、良くなっているカンジをキープできてます。プラクティス2でみんなのラップ・タイムが上がって来たのは考えていたとおりで、僕らも同じようにタイムを縮めて行けてました。

2015 INDYCARレポート R14 ホンダ・インディー200・アット・ミド-オハイオ Day1 プラクティス2:最速はスコット・ディクソン

コースレコードに迫るタイムをマークしたディクソン。ミドーオハイオ・マイスターぶりを見せ付ける Photo:INDYCAR(John Cote) クリックして拡大
セッション終了間際にディクソンが唯一1分6秒を切るタイムをマーク

 気温は28℃まで、路面は50℃まで上がったコンディションでプラクティス2はスタートした。セッション序盤に今日の最高気温となる29℃が記録され、路面はプラクティス2開始時が最高だった。セッション終了時に路面は48℃まで、少しだけだが下がっていた。午後は弱いものだが風も吹いており、暑さを和らげていた。

2015 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R14 ホンダ・インディー200・アット・ミド-オハイオ Day1 プラクティス1:「スタートとしては先ずは良いセッションにできていたと思います」

ポジション表示用のLEDインジケーターを装着 Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
「路面がある程度良くなってから走り出しました」

Jack Amano(以下――):好天下で始まりました。コースなど新しいところはありますか?

佐藤琢磨:いや、コースはいつもと変わらない。ミッド・オハイオらしく最初は全然グリップしなかった。今日もスタートした時は7秒落ちぐらいだったでしょ? それがセッションの間にどんどん良くなって行って、4秒ぐらいインプルーブした。ここのコースではいつもそうなんですよね。

2015 INDYCARレポート R14 ホンダ・インディー200・アット・ミド-オハイオ Day1 プラクティス1:トップタイムはセバスチャン・ブルデイ!佐藤琢磨は4番手と好調な滑り出し

Photo:INDYCAR (Chris Jones) 
蒸し暑さの中1時間15分のプラクティスがスタート
 久々の常設ロードコースでのイベントということで、今日は長めのプラクティスが2回行われる。シーズン中のテストを禁じているインディーカー・シリーズの、いわばオフィシャル合同テストといったものだ。
 午前10時45分過ぎから1時間15分に渡って行われた最初のセッションでは、気温25℃でスタート。「これぐらいの暑さならダイジョブか……」と感じながらのセッション開始だったが、気温は2℃、路面は6℃上昇。「ヤッパリ暑い。蒸し暑い」となった。


2015 INDYCAR  佐藤琢磨にQ R14 ホンダ・インディー200・アット・ミド-オハイオ インディーカー出場100戦目!:「タクマは勝負師で、いつだって全力で走る。本当の紳士だがコース上ではハード・チャージャーだ」AJ・フォイト

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琢磨の100戦出場に対するコメントいろいろ
「私の14号車でタクマが100戦目迎えることがとてもうれしい」
AJ・フォイト:チーム・オーナー
「彼の100戦目を見ることとなって嬉しい。それも、私の14号車でそれは達成されるんだから尚更だ。彼は勝負師で、いつだって全力で走る。彼は本当の紳士だが、コース上ではハード・チャージャーだ。彼を見ると私はケニー・ブラックを思い出す。そして、私たちは彼と一緒に良いチームを作っていると思う。彼は私たちのチームを助けてくれ、私たちの方も彼を助けることをして来たと自負している」
 フォイトはインディーカーで369レースに出場した。彼は笑いながら言った。「私に追いつくには、まだ長い道程が残されているね」。フォイトの100戦目は1965年のイリノイ州スプリングフィールドだったが、彼はそのレースで優勝を飾っている。

2015 INDYCAR  佐藤琢磨にQ R14 ホンダ・インディー200・アット・ミド-オハイオ インディーカー出場100戦目!:「インディーカーで学んだいちばん大きなことは、諦めなければ夢は実現できるということです」

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今週末のホンダ・インディー200・アット・ミド-オハイオ・スポーツ・カー・コースが佐藤琢磨にとってインディーカー・シリーズ出走100戦目! そこで琢磨選手自身へのインタビューと、関係者及びライバルたちからのコメントがAJ・フォイト・エンタープライゼスのプレス・リリースに掲載されましたので、お届けします。

「今日自分がここにいられることに、助けてくれて人々に感謝するだけです」
――100戦目の意味は?
佐藤琢磨:トシを取った……というのは冗談で、多くのことに感謝するだけです。今日、自分がここに居られる、あるいはここまで来ることができたのを助けてくれた人々に対してです。自分のやりたい事をやり続けることができている。それは素晴らしいことです。100戦目というのは大きな思い出になりますが、それはただの道標でしかないとも言えます。僕はまだ走り続けます。

2015年7月31日金曜日

2015 INDYCARニュース R14 R14 ホンダ・インディー200・アット・ミド-オハイオ:佐藤琢磨、インディ参戦100戦目にスペシャル・ヘルメットで挑戦

これがインディ参戦100戦記念スペシャル・ヘルメット クリックして4面図をチェック 
佐藤琢磨選手陣営から発表!

 2010年にインディカー・シリーズへの挑戦を開始したレーシング・ドライバーの佐藤琢磨は、今週末、8月2日に開催されるミド-オハイオでのホンダ・インディー200が参戦100戦目。それを記念し、“インディ参戦100戦記念スペシャル・ヘルメット”を着用してホンダ・インディー200に臨むことになった。