AJ・フォイト・エンタープライゼスのプレス・リリースより
――ポコノ・レースウェイについて、どう思いますか?
佐藤琢磨:ポコノは大好きですよ。山と森の中にあって、気持ちの良いところです。実にユニークなオーバルで、トリッキー・トライアングルというニックネームでもよく知られています。ターン1は大きなバンクがつけられていて、そこを駆け抜けるのは最高に気持ちが良い。ターン2は高速の“キンク”。そして、長く、超高速で、バンクがつけられていないのに全開で走り抜けるターン3もセンセーショナルです。最も挑戦のしがいがあるオーバルのひとつであると言えますが、実は走っているとロードコースようでもあるんです。ポコノのファンはとても情熱的です。コースに歴史があるからでしょう。私もポコノに再び行けることを楽しみにしています。
2014年7月5日土曜日
2014 INDYCAR レースプレビュー 第11戦ポコノ:去年はスコット・ディクソンが優勝!ホンダ・エンジンが燃費のアドバンテージを見せ、1-2-3フィニッシュ
今年からレースは500マイルに!
三角形で全長が2マイルのポコノ・レースウェイは、「インディアナポリス・モーター・スピードウェイや、デイトナ・インターナショナル・レースウェイとは違うものを!」と作られたコース。
インディーカーのレースは、去年が1989年以来の開催だった。路面の荒れ具合などでコースとシリーズが揉め、ポコノはストックカーのレースをメインとするオーバルに変わってしまっていたのだ。それが、ようやく路面の改修も行なわれ、インディーカーのレースを再び開催する話がまとまった。
テレビの放送枠の関係もあって、去年のレースは400マイルで争われた。それが今年は500マイルになる。フォンタナでの最終戦も500マイルで、去年復活したトリプル・クラウンが、今年からは3レース全部(インディー500含め)が500マイルとシリーズ最長レースとなった。
エンジン対決、燃費のアドバンテージは今年はどちらに軍配?
去年の優勝はストット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)だった。ホンダ・エンジン使用でだった。燃費の良さをアドヴァンテージとしての勝利。今年の彼らはシボレー陣営に移っている。
去年のレースで目立った速さを見せていたのは、ペンシルバニアを地元とするマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)だった。彼らは去年はシボレー・ユーザーだった。それが今年はホンダにスイッチしている。エンジンのパワーはほぼ互角。燃費ではホンダがツインターボになっても優位をキープしている印象だが、去年ほどの差はないようにも見えている。今週末、レース展開によっては両者の差がより明らかになる。
ライアン・ハンター・レイ(アンドレッティ・オートスポート)も昨年のポコノで速かった。今年のインディー500で優勝している彼は、トリプル・クラウン制覇という偉業をやってのける、そのための2レース目優勝を果たすかも。
佐藤琢磨、昨年好走するもハンター-レイとクラッシュ!
去年、ハンター-レイにレース中にぶつかってしまったのは佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)だった。琢磨も速く、予選は7位だったがレースでは3位、4位を走っていた。しかし、ピット・インのアプローチがホットに過ぎた。急減速したが間に合わなかった。結果は2台ともリタイア。もったいなかった。
昨年のディクソンは勝利は、彼にとってシーズン最初のものだった。そこからディクソンはタイトルを獲得した。今年もポコノ前までで勝利がないディクソンだが、歴史は繰り返されるだろうか? ディクソンのポイント・スタンディングは9位。トップのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)とは168点も差があるので、かなり難しそうだ。昨年はランキング7位で、トップだったエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)とのポイント差は92点だったから。そして、去年はポコノの後に8レースあったが、今年は1戦少ない7レースだ。もっとっも、今年は500マイル・イベントはポイントが2倍と、クイズ番組の最後の問題みたいな話になっているが……。
NASCARでポコノに慣れ親しんだモントーヤの走りも注目
昨年の2位はチャーリー・キンボール(チップ・ガナッシ・レーシング)で、3位はダリオ・フランキッティ(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)だった。ペンシルヴェニアが地元のオーナー、チップ・ガナッシにとってはとても嬉しい1-2-3フィニッシュとなっていたワケ。4位はパワー、5位はジョセフ・ニューガーデン(サラ・フィッシャー・ハートマン・レーシング)、6位はシモン・パジェノー(シュミット・ピーターソン・ハミルトン・モータースポーツ)だった。7位は最後列22番手スタートだったジャスティン・ウィルソン(デイル・コイン・レーシング)。
今年のインディー500ポール・ウィナーで、テキサスで優勝しているエド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング)は、ポコノでも優勝候補。
では、今年のインディー500とテキサスでのファイアストン600、両レースでトップ5入りしているドライヴァーが一人だけいますが、誰かわかります?
ファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)です。彼のインディーカー復帰初勝利がポコノで見られるかも。NASCARでずっと走って来たコースでもあるし。
以上
三角形で全長が2マイルのポコノ・レースウェイは、「インディアナポリス・モーター・スピードウェイや、デイトナ・インターナショナル・レースウェイとは違うものを!」と作られたコース。
インディーカーのレースは、去年が1989年以来の開催だった。路面の荒れ具合などでコースとシリーズが揉め、ポコノはストックカーのレースをメインとするオーバルに変わってしまっていたのだ。それが、ようやく路面の改修も行なわれ、インディーカーのレースを再び開催する話がまとまった。
テレビの放送枠の関係もあって、去年のレースは400マイルで争われた。それが今年は500マイルになる。フォンタナでの最終戦も500マイルで、去年復活したトリプル・クラウンが、今年からは3レース全部(インディー500含め)が500マイルとシリーズ最長レースとなった。
エンジン対決、燃費のアドバンテージは今年はどちらに軍配?
去年の優勝はストット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)だった。ホンダ・エンジン使用でだった。燃費の良さをアドヴァンテージとしての勝利。今年の彼らはシボレー陣営に移っている。
去年のレースで目立った速さを見せていたのは、ペンシルバニアを地元とするマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)だった。彼らは去年はシボレー・ユーザーだった。それが今年はホンダにスイッチしている。エンジンのパワーはほぼ互角。燃費ではホンダがツインターボになっても優位をキープしている印象だが、去年ほどの差はないようにも見えている。今週末、レース展開によっては両者の差がより明らかになる。
ライアン・ハンター・レイ(アンドレッティ・オートスポート)も昨年のポコノで速かった。今年のインディー500で優勝している彼は、トリプル・クラウン制覇という偉業をやってのける、そのための2レース目優勝を果たすかも。
佐藤琢磨、昨年好走するもハンター-レイとクラッシュ!
去年、ハンター-レイにレース中にぶつかってしまったのは佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)だった。琢磨も速く、予選は7位だったがレースでは3位、4位を走っていた。しかし、ピット・インのアプローチがホットに過ぎた。急減速したが間に合わなかった。結果は2台ともリタイア。もったいなかった。
昨年のディクソンは勝利は、彼にとってシーズン最初のものだった。そこからディクソンはタイトルを獲得した。今年もポコノ前までで勝利がないディクソンだが、歴史は繰り返されるだろうか? ディクソンのポイント・スタンディングは9位。トップのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)とは168点も差があるので、かなり難しそうだ。昨年はランキング7位で、トップだったエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)とのポイント差は92点だったから。そして、去年はポコノの後に8レースあったが、今年は1戦少ない7レースだ。もっとっも、今年は500マイル・イベントはポイントが2倍と、クイズ番組の最後の問題みたいな話になっているが……。
NASCARでポコノに慣れ親しんだモントーヤの走りも注目
昨年の2位はチャーリー・キンボール(チップ・ガナッシ・レーシング)で、3位はダリオ・フランキッティ(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)だった。ペンシルヴェニアが地元のオーナー、チップ・ガナッシにとってはとても嬉しい1-2-3フィニッシュとなっていたワケ。4位はパワー、5位はジョセフ・ニューガーデン(サラ・フィッシャー・ハートマン・レーシング)、6位はシモン・パジェノー(シュミット・ピーターソン・ハミルトン・モータースポーツ)だった。7位は最後列22番手スタートだったジャスティン・ウィルソン(デイル・コイン・レーシング)。
今年のインディー500ポール・ウィナーで、テキサスで優勝しているエド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング)は、ポコノでも優勝候補。
では、今年のインディー500とテキサスでのファイアストン600、両レースでトップ5入りしているドライヴァーが一人だけいますが、誰かわかります?
ファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)です。彼のインディーカー復帰初勝利がポコノで見られるかも。NASCARでずっと走って来たコースでもあるし。
以上
2014 INDYCAR レポート :AJ・フォイトにQ 第11戦ポコノ編 「ポコノは同じコーナーが2つないから好きだ。どのコーナーも独特でドライバーの腕が試されるんだ」
Photo:INDYCAR (Chris Jones) |
インディーカーの生きる伝説、インディー500で史上初めて4勝した男、佐藤琢磨を走らせるチームのオーナー、AJ・フォイトがポコノ・レースウェイを訪れるのは、2000年のストックカー・レース(NASCARシリーズ)以来となります。これはチーム・オーナーとしての話で、ドライバーとしてだと、ポコノではインディーカーがレースを開催した19年間(1971〜1989年)で17戦に出場しました。2シーズンでポコノを走らなかったのは、72年がイリノイ州でのレースで負ったケガによってでした。この年にフォイト・チームはサミー・セッションズを走らせました。もう1回のお休みは83年。AJの父親が5月に逝去したため、チームとしてインディーカーのレースはインディー500しか走らなかったのです。
ポコノでのAJはトップ10フィニッシュを8回記録していますが、そのうちの4回が優勝でした(73,75,79,81年)。そして、81年の優勝はフォイトにとってインディーカー・ドライバーとしての最後のものとなりました。
AJはポコノで10回、トップ10からのスタートを切っています。そのうち2回がポール・ポジションでした(77,79年)。
インディーカー・レースでAJがポコノに姿を見せたのは、89年が最後でした。ポコノ500でのこと。予選結果は12位でしたが、85周でリタイアしました。
ポコノでAJは二度、USACのストックカー・レース(どちらも500マイル・レース)に出場しています。71年はスタート/フィニッシュともに2位で、73年は予選でポールポジションを獲得しましたが、レースは7位でのゴールでした。
AJ・フォイトにQ
――ポコノ・レースウェイとは?
AJ.フォイト:ポコノにはいい思い出がいっぱいあるね、自分がドライバーとして走っていた頃のものが。
あのコースをまた訪れることを楽しみにしているよ。ポコノの好きだった点は、同じコーナーがふたつないところ。どのコーナーも独特なんだ。ドライバーの腕が試されるコースで、マシンのハンドリングを好いものに仕上げなければならない。今のマシンは当時のものと比べて断然ハンドリングが良く、そういう風に仕上げるのも簡単になっている。私たちの時代とでは、レースというもの自体が違っているんだ。
――ポコノ・レースウェイのオーナー、マッティオリ・ファミリーとの友情とは?
AJ.フォイ:ト私の母親が彼ら、ドク・マッティオリと彼の妻、ドクター・ローズのファンだった。私自身も大好きだった。いつも本当に良くしてくれた。私の父と母は、私のレースがあると、マッティオリ・ファミリーに会うあめにポコノを訪れていた。彼らはとても良い友達だった。残念ながらドクター・ローズ以外はもうみんな亡くなってしまったが、今年また彼女に会えるのを私は楽しみにしている。
――次の世代については?
AJ.フォイト:私のチームにラリー(・フォイト)が関わっているのと同じように、マッティオリ・ファミリーの子供、そして孫の世代もサーキット運営に携わっている。両親、そして祖父、祖母と同じ道を辿りたいと彼らが考えているというのは嬉しい。ドクの子供の世代がサーキットに注ぎ込んだ額の大きさを知ったら、ドクは子供たち、孫たちにその仕事に全力を投入して欲しいと考えると思う。私の父も同じで、レースに大金を注ぎ込んだのだから、私に一生懸命やり続けて欲しいと考えていた。ドクも私の父親も、私たち子供の世代がレースにおいてどれだけのお金をどんな目的で使ったか、そのすべてを承認してくれはしないだろう。しかし、ポコノの美しいコースだ。彼らはみんな、心の底から誇りに感じていることだと思う。
AJ・フォイト・エンタープライゼスのポコノでの過去の戦績:
昨年、佐藤琢磨は予選で7位となり、決勝では3位を走った。しかし、ピットへの進入時のアクシデントでリタイアを喫した。ピット・ロードでライアン・ハンター-レイに後方から接触してしまったのだった。どちらのドライバーにも怪我はなかった。佐藤の成績は22位となった。
以上
2014年7月4日金曜日
2014 INDYCAR :ニュース 7月3日 マルコ・アンドレッティはインディーカーの監察下に
2014 INDYCAR レポート :シーズン折り返しレビュー 10戦でウイナー7人、優勝チームは5チーム!大混戦の2014年シーズン前半戦
大激戦の2014年シーズン、ターゲット・チップ・ガナッシは未勝利
ヒューストンのダブルヘダーは今シーズンの折り返し点だった。レース1が前半戦最後、レース2は後半戦最初のレースだった。
開幕からの10戦を振り返ると、7人ものウィナーがすでに誕生している。
・ウィル・パワー(2勝:セント・ピーターズバーグ、デトロイト1)
・ライアン・ハンター-レイ(2勝:バーバー・モータースポーツ・パーク、インディー500)
・シモン・パジェノー(2勝:グラン・プリ・オヴ・インディアナポリス、ヒューストン2)
・マイク・コンウェイ(1勝:ロング・ビーチ)
・エリオ・カストロネヴェス(1勝:デトロイト2)
・エド・カーペンター(1勝:テキサス・モーター・スピードウェイ)
・カルロス・ウエルタス(1勝:ヒューストン1)
ヒューストンのダブルヘダーは今シーズンの折り返し点だった。レース1が前半戦最後、レース2は後半戦最初のレースだった。
開幕からの10戦を振り返ると、7人ものウィナーがすでに誕生している。
・ウィル・パワー(2勝:セント・ピーターズバーグ、デトロイト1)
・ライアン・ハンター-レイ(2勝:バーバー・モータースポーツ・パーク、インディー500)
・シモン・パジェノー(2勝:グラン・プリ・オヴ・インディアナポリス、ヒューストン2)
・マイク・コンウェイ(1勝:ロング・ビーチ)
・エリオ・カストロネヴェス(1勝:デトロイト2)
・エド・カーペンター(1勝:テキサス・モーター・スピードウェイ)
・カルロス・ウエルタス(1勝:ヒューストン1)
2014年7月3日木曜日
2014 INDYCAR レポート 第9・10戦ヒューストン Race2 レビュー その2 佐藤琢磨のコメントを織り交ぜつつ
Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大 |
レース2の後半戦、佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)、一度落とした順位を挽回し、上位フィニッシュを目指していた。
「エリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)のクラッシュとかがあって6番手まで上がった。そこまでは良かった。でもその後、再スタートでマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)がターン4でインに飛び込んで来て、こっちとしては2台で曲がれるよう十分にスペースを与えて行ったんだけど、この間のデトロイトと同じで、内側から当たって来て、僕は外に押しやられた。それでまた3台ぐらいにまた抜かれた。その頃からクルマの動きが少しおかしくなったから、大事を見てピットに入って、タイヤ交換をしてコースに戻った。接触があったせいで、タイヤがまたパンクしたのかと思ったのでね。そうしたら、この時には燃料がちゃんと入らなくて15秒とか20秒とかの長いストップになってしまった。おかげでもうほとんどラップダウン状態に陥ってしまった。またそこからもう一度追い上げようとして、頑張って色々とやってたんだけど、結局最後は縁石に大きく乗り過ぎちゃって、そのまま空中に飛んでおしまいになった」(琢磨)。
2014 INDYCAR ニュース 7月2日:またしても……優勝車両に違反!ヒューストン レース1ウイナーのウエルタス車がリヤ・ウイングの高さ規定違反と燃料タンク容量違反!
燃費が苦しい状況を乗り超えて初勝利したウエルタスだったが…… Photo:INDYCAR (Chris Owens) |
ヒューストンでのダブルヘッダーが終了。今回のインディーカーは7月2日、レース後の火曜日ではなく水曜日と、今年の前例より1日遅れて、常識より4日遅い車両違反に関する発表を行った。
それによれば、ヒューストンで土曜日に行なわれたレース1のゴール後の車検で、優勝したカルロス・ウエルタスの18号車にふたつの違反が見つかったため、インディーカーはデイル・コイン・レーシングに対して罰金を課したという。リヤ・ウィングの高さ違反と、燃料タンクの容量違反で、罰金はトータル10,000ドル(それぞれの違反で5,000ドル)とのこと。
しかし、インディーカーはこれらの違反が決勝の順位に影響を与えた可能性が皆無と判断したという。つまりはお咎めナシだが、そんなコトでいいはずがない。ウィングの角度も燃料タンクの容量も、かなり重要な項目。そうした場合、例えどんなに小さなものであっても違反は厳格に取り締まらないと。
2014年7月2日水曜日
2014 INDYCAR レポート 第9・10戦ヒューストン Race2 レビュー その1 佐藤琢磨のコメントを織り交ぜつつ
Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大 |
レース2はローリング・スタート。予選グループ1で5位=10番グリッドだった佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は、ラップ1を終えると9位に上がっていた。琢磨がパスしたのは予選9位だったルーキーのカルロス・ムニョス(アンドレッティ・オートスポート)。そのムニョスはさらに予選11位だったスコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)、予選14位からジャンプ・アップしていたファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)、予選12位だったルカ・フィリッピ(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)にも抜かれ、13位まで落ちた。
琢磨はこの後カナーンもパスしたが、その後にレース・コントロールらら「ムニョスの後ろまで下がれ」との指示が出された。「スタート直後のシケインをショート・カットしたペナルティ」ということで。これが急激なポジション・ダウンに繋がった。
2014年6月30日月曜日
2014 INDYCARレポート 第9・10戦ヒューストン Day2 Race2:シモン・パジェノーが今シーズン2勝目!ミカイル・アレシン、ジャック・ホウクスワースがキャリアベストの2、3位フィニッシュ!! 佐藤琢磨はアクシデントでリタイア
Photo:INDYCAR (Chris Owens) |
6月29日
天候:晴れ気温:29~31℃
カストロネヴェス、ポール・ポジションから48周をリードするがクラッシュ!
ポールポジションからスタートしたエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)は、レース序盤をリードし続けたが、49周目に予選3位だったシモン・パジェノー(シュミット・ピーターソン・ハミルトン・モータースポーツ)に対してのブロッキングで警告を受け、その直後に彼にオーバーテイクされた。
ポールポジションからスタートしたエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)は、レース序盤をリードし続けたが、49周目に予選3位だったシモン・パジェノー(シュミット・ピーターソン・ハミルトン・モータースポーツ)に対してのブロッキングで警告を受け、その直後に彼にオーバーテイクされた。
49周目、カストロネヴェスがブルデイと接触しウォールにヒット Photo:INDYCAR (Joe Skibinsk) クリックして拡大 |
2014 INDYCAR レポート 第9・10戦ヒューストン Day2 Race2 スタート・タイヤ:キンボール1台を除いてすべてオルタネート
1 カストロネヴェス オルタネート
2 アレシン オルタネート
3 パジェノー オルタネート
4 レイホール オルタネート
5 ブルデイ プライマリー
6 ウィルソン オルタネート
7 ヒンチクリフ オルタネート
8 カナーン オルタネート
9 ムニョス オルタネート
10 佐藤琢磨 オルタネート
11 ディクソン オルタネート
12 フィリップ オルタネート
13 ウエルタス オルタネート
14 モントーヤ オルタネート
15 ブリスコー オルタネート
16 アンドレッティ オルタネート
17 コンウェイ オルタネート
18 パワー オルタネート
19 キンボール プライマリー
20 サーヴェドラ オルタネート
21 ハンター-レイ オルタネート
22 ニューガーデン オルタネート
23 ホウクスワース オルタネート
2 アレシン オルタネート
3 パジェノー オルタネート
4 レイホール オルタネート
5 ブルデイ プライマリー
6 ウィルソン オルタネート
7 ヒンチクリフ オルタネート
8 カナーン オルタネート
9 ムニョス オルタネート
10 佐藤琢磨 オルタネート
11 ディクソン オルタネート
12 フィリップ オルタネート
13 ウエルタス オルタネート
14 モントーヤ オルタネート
15 ブリスコー オルタネート
16 アンドレッティ オルタネート
17 コンウェイ オルタネート
18 パワー オルタネート
19 キンボール プライマリー
20 サーヴェドラ オルタネート
21 ハンター-レイ オルタネート
22 ニューガーデン オルタネート
23 ホウクスワース オルタネート
2014 INDYCARレポート 第9・10戦ヒューストン Day2 Race2 予選:ポールポジションはエリオ・カストロネヴェス! 予選2位はルーキーのミカイル・アレシン
Photo:INDYCAR (Chris Jones) |
天候:晴れ
気温:30℃
グループ1とグループ2の間に大きな条件の差
ヒューストンでのレース2に向けたグループ・セッションでの予選が行われた。
グループ1の最速はルーキーのミカイル・アレシン(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)だった。彼のベスト・ラップは1分00秒2493だった
。
グループ2のトップはエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)だった。こちらのラップタイムは59秒1702。カストロネヴェスはアレシンより1秒以上も速かった。その差はどこにあったのかというと、一番の違いは走った時の路面コンディションだった。タイヤ・ラバーの載ったグループ2が断然タイムを出し易い。グリップが明確に高くなっていたのだ。
2014年6月29日日曜日
2014 INDYCAR レポート 第9・10戦ヒューストン Day2 Race1:カルロス・ウエルタスが初優勝し、コロンビア勢が表彰台を独占!! 佐藤琢磨はトップに立つもリタイア
Photo:INDYCAR (Chris Owens) |
天候:曇り 一時 雨
気温:28~29℃
ウェルタス、ルーキー初勝利一番乗りを果たす
カルロス・ウエルタス(デイル・コイン・レーシング)が今シーズン中に勝つとは、正直なところまったく考えていなかった。コロンビア出身のルーキーはデビュー以来、確かに淡々としぶとい走りを続けて来ていた。つい最近23歳になったばかりのドライバーだが、その割に落ち着いた戦いぶりを開幕戦のセント・ピーターズバーグから見せていた。もし今年のルーキーの中に勝利を挙げる者がいるとしたら、その第一候補はカルロス・ムニョス(アンドレッティ・オートスポート)で、次がジャック・ホウクスワース(BHA/BBM・ウィズ・カーブ・アガジェニアン)だと見ていた。まさかインディカー・デビューから僅か9戦で、ウエルタスが初勝利を手に入れるとは……失礼ながら考えもしていなかった。
「Q2ではユーズド・ブラックで1分0秒6ぐらいのスピードを出せていたのに、ファイナルではレッドでのベストがそれぐらいでした。クルマが滑っちゃってたんです」
Q3はブラックのウォームアップの時からグリップ感が違っていた
Jack Amano(以下――):Q1、Q2でトップ。レッド・タイヤでも好調でしたが、Q3でタイムが出なかった。何があったんでしょうか?
佐藤琢磨:そうでしたね。Q1、Q2までは良かったんですけどね、クルマ作りもうまく行っていたと思うし、グリップ感もあったんです。しかし、Q3もそれまでと同じようにブラック・タイヤでのウォーム・アップを走った時に、グリップ感が全然違ってたんですよね。で、そのままその傾向がレッドにも引き継がれちゃってて、レッドではタイムが全然出せなかったですね。
Jack Amano(以下――):Q1、Q2でトップ。レッド・タイヤでも好調でしたが、Q3でタイムが出なかった。何があったんでしょうか?
佐藤琢磨:そうでしたね。Q1、Q2までは良かったんですけどね、クルマ作りもうまく行っていたと思うし、グリップ感もあったんです。しかし、Q3もそれまでと同じようにブラック・タイヤでのウォーム・アップを走った時に、グリップ感が全然違ってたんですよね。で、そのままその傾向がレッドにも引き継がれちゃってて、レッドではタイムが全然出せなかったですね。
2014 INDYCAR レポート 第9・10戦ヒューストン Day2 Race1 予選:シモン・パジェノーがキャリア初ポールポジション!佐藤琢磨はファイナル進出を果たすも予選6位
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