2014年4月12日土曜日

2014 INDYCAR 佐藤琢磨コメント6 第2戦ロング・ビーチ Day1 プラクティス2 :「もうちょっとスピードが必要ですね」

Photo:INDYCAR (Chris Jones)
トヨタ・グランプリ・オフ・ロング・ビーチ
4月11日 Day1 プラクティス2 
1分09秒4524 4位 19周走行

「明日のプラクティス3でいくつかやってみたいアイテムがあります」
 

Jack Amano(以下――):暑くなったセッション、最後に4番手タイムを出しました。
 

佐藤琢磨:路面は結構クルマの乗りづらいものになっていましたが、割りと早いうちに僕らはいいタイムが出て、その後はクルマのバランスを取って行くっていう感じでした。結構まだ良くしてかないといけない部分がいっぱいありますね、予想してたよりも。今年のマシンやタイヤといった条件にセットアップを合わせ込んで行くのに少し苦労している感じですけども、幾つかやってみたいアイテムはあるので、明日のプラクティス3でまとめて行きたいですね。
オートグラフセッションでファンサービス Photo;INDYCAR (Chris Jones)
「結構燃料を積んで走ってるところもあるようなので
今日のラップタイムで一概には言えない」

 

――そういう状態でP4だったんだから、仕上がりは良いと言えますか?
 

佐藤琢磨:悪くはないですけども、ちょっと前との差もあるので……。あと、大きいチームはサンドバギングというか、三味線弾いてる感じがありますよね。セント・ピーターズバーグでもチップ・ガナッシ・レーシングはプラクティスでは全然上がって来なくて、予選で急に来た。結構燃料を積んで走ってたりってところもあるみたいなので、今日のラップタイムで一概には言えないけど、僕らとしてはもうちょっとスピードが必要ですね。
以上

2014 INDYCARレポート 第2戦 ロング・ビーチ Day1プラクティス2:最速はシモン・パジェノー 佐藤琢磨は4番手


P2でパジェノーがトップタイムをマーク Photo:INDYCAR (John Cote) クリックして拡大
パジェノー、好タイムでトップに立つが上位陣は接近

 朝からの好天が続き、暑くさえ感ずるようになった午後、プラクティス2が開催された。気温は21℃まで上がり、路面温度は44℃に達していた。
 トップタイムをマークしたのはシモン・パジェノー(シュミット・ピーターソン・ハミルトン・モータースポーツ)だった。セッション終了まで10分を切ろうというころ、2番手以下にコンマ5秒以上の差を突きつける1分9秒1486を出してトップに躍り出た。
 その後にセバスチャン・ブルデイ(KVSHレーシング)がコンマ3秒差まで迫り、さらには1分9秒1608をマーク。最終的にトップと2番手は0.0120秒という僅差になった。

2014 INDYCAR 佐藤琢磨コメント5 第2戦ロング・ビーチ Day1 プラクティス1:「最初のセッションは順調に終えられました」

Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
トヨタ・グランプリ・オフ・ロング・ビーチ
4月11日 Day1 プラクティス1 
1分10秒2518 12位 16周走行


「次のセッションから本格的にチューニングするっていう感じです」

Jack Amano (以下――):1セッション目、タイヤ1セットを使用。どんな状況でしたか?

佐藤琢磨:かなりクルマが昨年と違うので、例えばダウンフォースがエアロ・コンフィギュレーションの変更で8パーセント増えているし、タイヤのコンパウンドも違うし、重量配分もツインターボになったことで違うし……で、かなり去年とは違う動きをしているんですけど、とりあえず去年のセットアップをベースに持って来て、チェックランをして、これが確認のベースになって、次のセッションから本格的にいろいろチューニングするっていう感じです。

「他チームのクルマもレベルアップしてるので、結構接戦です」

――全体的に、事前の自分たちの読みと、実際との違いとかはありましたか?

佐藤琢磨:そんなに大きくは違っていないです。予想どおりというか。ただ、結構ラップタイムが速いですね。僕らはまだ去年のスピードに全然達してないっていうのはあるけど、他チームのクルマもかなりレベルアップをしてるから、フィールドとしては結構接戦です。

――ホンダ・エンジン、ツイン・ターボになってのロング・ビーチではどうですか?

佐藤琢磨:うん、もうツインに慣れちゃったんでね、シングルがどんなだったかは忘れちゃったぐらいだけど、ピックアップは良いし、セント・ピーターズバーグからロング・ビーチに来るまでに、多少のドライバビリティの改善ができるようにマップも随分いじって来てます。その確認がこのセッションできたのは良かったし、トラブルもなかった。最初のセッションは順調に終えられたと思います。
以上

2014 INDYCARレポート 第2戦 ロング・ビーチ Day1プラクティス1:最速は2年続けてヒンチクリフ

快走するヒンチクリフ Photo:INDYCAR (Chris Jones)
 ベストラップを出していたニューガーデンがクラッシュ

 カリフォルニア・サンシャインが降り注ぐ中でトヨタ・グランプリ・オブ・ロング・ビーチのプラクティス1が始まった。気温は17℃と涼し目。路面は30℃だった。
 45分間のセッション中には、ジョセフ・ニューガーデン(サラ・フィッシャー・ハートマン・レーシング)がタイヤ・バリアに突っ込んだアクシデントがあり、6分半ほどレッドフラッグの時間帯があった。
残り16分プラスでグリーン・フラッグが振られた後、ニューガーデンの出していたベストラップを上回る1分9秒8110を出したジェイムズ・ヒンチクリフ(アンドレッティ・オートスポート)が最速となり、2番手にはエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)が1分9秒9905でつけた。


2014年4月11日金曜日

2014 INDYCAR レースプレビュー 第2戦ロング・ビーチ 佐藤琢磨、2連勝なるか?

昨年の快走の再現を期待したい Photo:INDYCAR (John Cote)
  40年目を迎えるクラシックイベント! 今年は23台が出場
 トヨタ・グランプリ・オブ・ロング・ビーチは、歴史でも人気でもアメリカでナンバー・ワンを誇るストリート・レースだ。1975年にF5000というカテゴリーで始まり、76~83年まではF1グランプリを開催。84~08年までがCARTシリーズ&チャンプカーのレースが行われ、09年からインディーカーになった。毎年の春に行われるレースイベントはすでにこの地域に完全に定着していて、毎年本当に大勢のファンが詰めかける。レースは海沿いのストリート・コース=1.968マイルを80周して争われる。
 今シーズンの開幕戦は22台(去年より3台減)。今年は第2戦としての開催となるロング・ビーチには1台増の23台が出場する。去年マイク・コンウェイをスポット参戦させたレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングが、今年はオリオール・セルビアを起用して2台目(16号車:スポンサーは未発表)を走らせるからだ。
 シャシーは出場全員がダラーラDW12を使用。V6ターボ・エンジンはシボレーが10台、ホンダが13台。タイヤは全車がファイアストン製(プライマリーとオルタネートの二種類)を使う。

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2014 INDYCAR ニュース 4月11日:バディ・ラジアがインディー参戦を発表

昨年に引き続き、ラジア・ファミリーのチームからの参戦となる 写真は昨年のインディー500 Photo:INDYVAR (John Cote)
1996年ウィナーのバディ・ラジアが今年もインディー500に参戦
 4月10日、ラジア・パートナーズ・レーシング(LPR)が、1996年インディー500ウィナーのバディ・ラジアを今年開催される第98回インディアナポリス500マイル・レースにエントリーさせるとの発表を行った。コロラド州ヴェイル出身ドライバーは、アイオワ大学・スティーヴン・A・ウィン・インスティチュート・フォー・ヴィジョン・リサーチがスポンサーの91号車に搭乗する。エンジンはシボレーを搭載。

2014年4月9日水曜日

2014 INDYCAR レポート 佐藤琢磨 第2戦ロング・ビーチに向けて by AJ.フォイト・エンタープライゼス プレスリリース

Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
第2戦ロング・ビーチではスタンディング・スタートですが?


佐藤琢磨:スタンディング・スタートは好きです。インディーカーに来るまで、私のレースキャリアの大方はそのスタート方式でした。しかし、私としてはスタンディングスタートとローリングスタート、どちらも嫌いじゃありません。ファンの人たちに少し違うスタート方式をお見せするのは好いことだと思います。昨年、スタンディングスタートは二度だけ行われ、どちらも良いスタートになっていました。ロング・ビーチでのスタンディングスタートは壮観でしょうね。技術的に見れば、ホンダ・エンジンは去年とはスペックが異なっています。シングルターボからツインターボに変わりましたからね。当然トルクカーブも新しいものになっていますから、それに合わせて調整を行う必要があります。冬の間のテストでは十分にそれを試すチャンスがなかったので、プラクティスの間にもスタートに関するパフォーマンスでライバルに追いつき、進歩を遂げる必要があります。ロング・ビーチは過去にスタンディングスタートを行った歴史がある。そうした点からもスタートは楽しみです。

2014 INDYCAR レースアナリシス 第1戦セント・ピーターズバーグ その2:新採用のシングル・ファイル・リスタート初戦でのマルチクラッシュ、その意外な要因

83周目のリスタートでアクシデントは発生。ホウクスワースとアンドレッティがフェンスに激突。ムニョスもウォールにヒット Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大

安全なはずのシングル・ファイルなのにアクシデントは起こった
 今年からストリート&ロード・レースでのリスタートはシングル・ファイルで切られることになった。ダブル・ファイルは確かにエキサイティングだが、リスタート前までのそれぞれの順位に対して十分な敬意が払われていない。
 シングル・ファイルでだって、うまくやれば目の前を行く1台ならパスできる。しかし、ダブル・ファイルなら一気にごぼう抜き! なんてシーンも有り得る。エンターテインメント重視なら、間違いなくダブル・ファイルだ。
 問題は、“一攫千金”を夢見る中団以降で起こる。グリーンのタイミングにヤマを張って加速を始める面々が多重アクシデントを引き起こすケースは少なくないのだ。
 スポーツとしてのフェアさも考慮して、インディーカーはシングル・ファイルにスタート方式を戻した。そして皮肉なことに、シングル・ファイル復活の最初のレースで多重クラッシュは起こった。