2月にはソノマとセブリング
3月はホームステッドとオープンテストに走行予定
2月7日、ホンダが2014年のモータースポーツ活動計画を発表した。
今年も多くの記者が詰めかけ、二輪・四輪の参戦カテゴリー及び起用するドライバーなどが明らかにされ、マシンの紹介もなされた。そして、ホンダ・ドライバー&ライダーの大半が登壇、意気込みを語った。
インディーカー・シリーズでの5シーズン目を戦う佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は、昨年末のクリスマス前にすでにオフの間の1回目のテストを行い、さらにもう1回のテストを新年になって突如行ったこと(先日の六本木でのトークショーの直前)を話した後、「2月にはソノマ、セブリング、3月にはホームステッド(フロリダ州)のロードコース、そしてオープンテスト(バーバー・モーター・スポーツ・パークで2日間開催)を走って開幕を迎えます」と充実したテストスケジュールが用意されていることを語った。かつてないほどに準備を整えてのシーズンスタートを琢磨とAJ・フォイト・エンタープライゼスは迎えることとなる。昨シーズンのロング・ビーチでインディーカー初勝利を飾ったことで、今年度の参戦体制に大きな好影響が与えられているとうことだ。
テストはすべて2014年シーズン用ツインターボエンジンに
チーム・オーナーのAJ・フォイト御大が、「今年のレースで使わないシングル・ターボ・エンジンで走る意味ナシ!」との強い意見を持っているため、彼らのテストはすべてツイン・ターボ・エンジンで行われることとなるという。今年に向けてのレギュレーション変更でホンダもツイン・ターボにエンジンを変更するが、全ユーザーチームに充分な数が回るほどホンダはツインターボのエンジンを用意していない。「シングルターボ・エンジンで賄えるテストはそちらで・・・」という考え方なのだ。しかし、それを御大は受け入れなかった。そこで彼らはHPDと調整し、ツインターボ・エンジンでのテストを重ねて行くこととなるようだ。
開幕前に走れたのはオープンテストだけ……といった年も少なくなかった琢磨だが、今年の場合は多ければ8日間以上も走ってからシーズン・インができる。ライバル勢も多くのテストをこなして来るが、セント・ピーターズバーグ、ロング・ビーチ、バーバー・モーター・スポーツ・パークと得意なコースが連続するシーズン序盤戦、琢磨が大活躍を演じてくれるとの期待をしても良さそうだ。