来年から導入の直4ターボエンジンにマツダの名が!
インディーカーへの登竜門であるインディー・ライツ・プレゼンテッド・バイ・クーパー・タイヤズは、2015年からシャシー、エンジンが共に一新される。シャシーはダラーラ製のまま新しいIL-15に移行。エンジンはアドヴァンスト・エンジン・リサーチ(AER)がレース専用に設計、製造した2リッター直4ターボ・エンジンとなる。そして、この新エンジンにマツダの名が冠されることになった。インディアナポリスのダウンタウンで開催されていたパフォーマンス・レーシング・インダストリー・トレード・ショーで発表された。
マツダは2010年から“マツダ・ロード・トゥ・インディー”というプログラムをスタートさせ、初級、中級フォーミュラカー・シリーズへのエンジン供給とそれらのチャンピオンシップのプロモーション、更には出場ドライヴァーたちへの奨学制度を提供して来ている。そのステップ・アップ・サポート体制を強化するのが今回の決断だ。
9年間に及ぶ自動車メーカーのサポート空白期間がようやく終了
2015年からインディー・ライツが採用することとなったAERエンジンは、元々はアメリカン・ル・マン・シリーズでマツダのファクトリー・チームが使用していたもの。それにインディー・ライツ用の改良が施され、450馬力を発しながら1シーズンを戦い抜く間にリビルトの必要がないという高い耐久性が実現されているという。
ニッサンのブランドであるインフィニティのQ45用エンジンをレース用にチューニングしてダラーラ・シャシーに搭載、2002年にインディー・レーシング・リーグのインディー・ライツ・シリーズは始まった.しかし、2005年まででインフィニティは撤退。それ以来の9年間、シリーズはインディー・プロ・シリーズ、ファイアストン・インディー・ライツ・チャンピオンシップへと名前を変えながらも同じエンジンを使い続け、自動車メーカーからのサポートなしで開催されて来ていた。それが2015年、ついにマツダのサポートが得られることとなった。
マツダはこれまで以上にインディー・ライツ、そしてその下位に位置するステップ・アップ・シリーズのプロモーションを積極的に行ってくれることと期待される。
2015年のインディー・ライツ・シリーズは全16戦(6イベントがダブルヘダー)。インディーカーのサポート・レースとして3月下旬にフロリダ州セント・ピーターズバーグで開幕する。その後もロング・ビーチ、バーバー・モーター・スポーツ・パークなどインディーカーと同じ週末に同じサーキットを使ってレースを行うが、最終戦だけはインディーカーと同じカリフォルニア州の同じサン・フランシスコ・エリアでの開催ではあるものの、インディーカーの使うソノマ・レースウェイではなく、太平洋岸のマツダ・レースウェイ・ラグナ・セカでの開催とされる(このイベントもダブルヘダー)。
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