2014年11月26日水曜日

2014 INDYCAR レポート 11月25日:2014、2015年のレース・カレンダーについて


2014年インディーカー最終戦からはや3ヶ月

 2014年のインディーカー・シリーズは8月いっぱいで全スケジュールを終了したから、9月からシーズン・オフになった。2015年シーズンの開幕は3月初旬なので、9~2月まで=半年間まるまるがオフというワケである。
 2014年シーズンが終わって3ヶ月が経過しようとしている近頃、やはりインディーカーに関するニュースは非常に少ない。NASCARもF1も最終戦をつい最近行った。彼らはそこに至るまで、チャンピオン争いなどで多くの話題を提供し続けていた。
 対するインディーカーは……というと、もう完全に世間に忘れ去られてしまっていたんじゃないだろうか。


ライバルはアメリカン・フットボールなのか?
 長過ぎるオフには、残念ながらネガティブ要素の方が多いということだ。インディーカーは、「人気絶大のアメリカン・フットボールに対抗したって何の意味もない」との観点から夏のうちにシーズンを終了させてしまうアイディアに辿り着いた。フットボールには完全にお手上げ。戦う前から完全降伏といった印象。
 で、長過ぎるオフとなったワケだが、それは結局、自分たちのシリーズ、あるいはチャンピオン争いに対する興味を世間から自ら遠ざけてしまう=それも1年の半分という長い期間に渡って=ことに繋がった。これはシリーズにとって大きなマイナスだ。やっぱり、3月に開幕して11月に最終戦を行なう従来のカレンダーが正解なんだと思う。そして、それは2014年のインディーカー・シーズンが始まる前から多くの人々が言っていたコトだ。せっかく近頃のインディーカーは十分におもしろい、人々を喜ばせることの可能なエキサイティングかつスリリングなレースを実現できているというのに、そのプロダクトを売る当人たちが製品の魅力を正しく理解していないのだから残念でならない。

もうひとつの検討課題は海外進出の是非

 ただし……だ。シリーズの海外進出に関しては、もう一度深く検討をし直すべきでしょう。サンクション・フィーが得られる=インディーカー・シリーズにとっては利益になる、というだけでアメリカ国外でのレースをホイホイ開催するっていうのはどんなもんだろう? 各チームに巨額の資金を提供しているスポンサー企業にとって、遠い外国でのレース開催にメリットはハッキリ言って少ない。シリーズに巨額の投資を行なっている企業の母国(アペックス・ブラジルの本拠地ブラジルとか、ホンダのルーツがある日本など)でのレース開催となれば納得が行くが、いきなりこれまで何の関係もなかkった中近東でレース(来年の2月にレース開催の話が進んでいた)……と言われても、ねぇ? 4人、5人と多くのドライヴァーが出場するようになっているコロンビアでの開催なら理解できるけど(取材に行きたいか、行きたくないかは別問題で……)。
以上

2 件のコメント:

  1. シーズン終了があまりにも早すぎる・・・。
    ウインター・シリーズの話もないし・・・。

    いろんな国のドライバーが参戦しているので、北米のみの開催はどうかと思います。かといって、メキシコでの開催がないのは・・・。

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  2. 天野様 オフシーズンのレポートも楽しみに拝見しています。
    最近のインディーカーのカレンダーは最終戦が早い分、中盤戦が恐ろしく密集していてチームもメディアの方々も相当大変ですよね・・・
    シーズン終了が早いのはファンにとっても辛いです(笑)
    オフシーズンもF1並に盛り上がるとよいのですが。。。

    中東開催はチーム、スポンサーさんにとっての参戦費用の面から大変ですよね。でも日本には来てほしい・・・
    もてぎのオーバル(復旧したのか…?)がもったいないです。

    F1での残念な事故が今年あって、対策案がいろいろ出ているようですが、インディーカーをお手本にする、という話は一度も目にしなかったような… インディであればあのような事故には至らなかったはずなのに。
    レースも安全面でも魅力的なインディーカーをイチファンとして今後も応援します!

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