2014 INDYCARレポート ：シモン・パジェノーはチーム・ペンスキー入り？？

9月23日、インディアナポリスで行われたファイアストンタイヤテストに参加したパジェノー。本人はペンスキー入りを希望しているのだろうか??　Photo:INDYCAR (Chris Jones)

突如流れたカストロネベス放出説。その理由は？

　このシーズン・オフに入ってから、「タイトルを逃したエリオ・カストロネヴェスは今シーズン限りでチーム・ペンスキーをクビになる」との噂が流れた。するとロジャー・ペンスキーは、「エリオは少なくともあと２年はうちで走るだろう」とコメントし、この噂を即座に否定した。

　しかし、火の無いところに煙は立たないものである。
　「エリオがクビになる噂が出た背景には何かがあった。それは、シモン・パジェノーのチーム・ペンスキー入りだ」とアメリカでは言う者がある。「パジェノーの移籍に確信を持った人間が流した噂だ」というのだ。
　ペンスキーは、「我々には4カーに体制拡大する計画もない」とも言った。そこで、「じゃ、クビになるのはチャンピオンになったばかりのパウィル・パワーのはずがないし、去年契約したばっかりのファン・パブロ・モントーヤもまだ契約が残ってるはずなので、エリオってコトになるね」と推理を進めたということだろう。

パジェノー本人はマルチカー体制を欲してはいないようだが……
　エリオ、ウィル、JPMというトリオにパジェノーが加わったら……史上最も才能に溢れた多国籍カルテットが誕生する。
　4台を走らせるだけのスポンサー獲得に目処は立った？　パワーとパジェノーの決して良くない関係をコントロール可能？？
　この夏、ヒューストンでの会見中にパジェノーは、「１チーム内のドライバー数が多くなると自分の意見を聞いてもらうのさえ大変になる」とプジョーで戦ったル・マンでの苦い経験を話していた。彼はマルチ・カー体制の全面的信奉者ではない。それでも、「ペンスキーなら話は別」と決意を固めたってコトなんだろうか？？
　つい最近、将来性を期待されているジョセフ・ニューガーデンが、所属チームの体制変更によってシヴォレー陣営に移ったばかり。それに続いて、今や1シーズンに複数優勝を計算できるトップ・コンテンダーに成長しているパジェノーもシヴォレー・ユーザーに……。この噂が本当なら、シュミット・ピーターソン・モータースポーツ、及びホンダ陣営は参戦体制の建て直しが必要となる。
以上