2014年9月4日木曜日

2014 INDYCARレポート 8月31日:シーズン表彰式:ヴェライゾン、シリーズサポート1年目にしてサポートチームがチャンピオンに

Photo:INDYCAR (Chris owens)
「救われたような、安堵感を感じている」と語るパワー

 最終戦の翌日、8月31日にロサンゼルスのクラブ・ノキア・アット・ザ・LAライヴ・エンターテインメント・コンプレックス(長いな)でシーズン表彰式=インディーカー・チャンピオンシップ・セレブレイションが行われた。
 初めてチャンピオンとなったウィル・パワー、そして2006年以来久しぶりにチャンピオン・チーム・オーナーとなったロジャー・ペンスキーに賞金100万ドルと、インディーカー・シリーズのチャンピオン・トロフィー=アスター・チャレンジ・カップ(のレプリカ)が贈られた。


 「まだタイトルを獲得したって実感をし切れていない。本当に長いこと欲しいと強く思い続けていた。それを手に入れて、救われたような、安堵感を感じている。15年間のハード・ワークが実った」とパワーは語った。
 年間3勝(今シーズンの最多タイ)、ポール・ポジション4回(今シーズン最多)、2位3回、3位1回、18戦中の11戦でリード・ラップ記録、年間リード・ラップ数600周以上は他を大きく引き離しての最多。これらの数字が示す通り、パワーは今年のチャンピオンとなるのに相応しい成績を残した。
 パワーの乗った12号車のチーフ・メカニック、マット・ジョンソンには、ヴェライゾン・インディーカー・シリーズ・チーフ・メカニック・オヴ・ザ・イヤー・アウォード、12号車のチーム・マネジャー、ジョン・バウスログにはチーム・マネジャー・オヴ・ザ・イヤー・アウォードが贈られた。
 ヴェライゾンがシリーズ・タイトル・スポンサーとなった、その最初のシーズンにヴェライゾンがメイン・スポンサーを務めるマシンのドライバー、そしてクルーたちがチャンピオンになった。メデタシ、メデタシだ。来年からの更なるスポンサーシップ強化、プロモーション強化をお願いしたいものです。

メーカー・チャンピオンは18戦11勝のシボレー

 マニュファクチャラーズ・タイトルはシボレー(GM)が獲得した。18戦11勝。12ポール・ポジション。新ポイント・システムが採用されていたが、2012年のシリーズ復帰と同時に王座に就いた彼らは、その後も2年続けメーカー・チャンピオンの座を守り続けることとなった。
 ただし、メーカー・バトル復活3シーズン目もドライバー・チャンピオンシップ、マニュファクチャラー・チャンピオンシップ、そしてインディー500の総取りは達成されなかった。今年はホンダ・エンジン搭載でライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)がインディー500を制覇した。去年はドライバーズ・タイトルをホンダ使用のスコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)が獲得。一昨年はインディー500でホンダ・ドライバーのダリオ・フランキッティ(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)が優勝したからだ。

ルーキー・オブ・ザ・イヤーはムニョスに
ホウクスワースにはトニー・レナ・ライジング・スター・アウォード


 スノコ・ルーキー・オヴ・ザ・イヤー・アウォードはカルロス・ムニョス(アンドレッティ・オートスポート-HVM)が受賞。賞金は5万(ちょっと少なくない?)だ。優勝こそなかったけれど、表彰台3回、シーズ・ランキングでのトップ10入りはルーキー離れした戦いぶりだった。
 そして、ジャック・ホウクスワース(BHA/BBM・ウィズ・カーブ・アガジェニアン)にはトニー・レナ・ライジング・スター・アウォードが贈られた。彼はシーズン序盤のロードコース群でセンセーショナルな走りを見せてた。終盤戦はライバル勢のスピードが上がって相対的に失速してたけど、今後が非常に楽しみは一人だ。

人気投稿1位はモントーヤ!
 ヴェライゾンが行っていたファン投票ではファン・パブロ・モントーヤが最も多くの票を集めたと発表された。組織票があったとは思えない。彼が一番人気という事実、NASCARでは驚かれるコトでしょう。
 チャーリー・キンボール(チップ・ガナッシ・レーシング)は、TAGホイヤーによる”ドーント・クラック・アンダー・プレッシャー”賞を受賞。彼は今シーズン、最も多くの順位アップを果たしたドライバーだったのだ(予選ポジションとフィニッシュ・ポジションの比較)。順位を上げたこと(完走率の高さも影響する)は素晴らしく、キンボールの成長ぶりが著しいことは確かだが、この賞は予選順位が良いと取れない。狙って取れる、あるいは取る賞ではないデスね。
 
 みなさん、おめでとうございました!

以上

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