レースデイ、ファンビレッジでファンとともに Photo:INDYCAR (John Cote) クリックして拡大 |
「非常に力強いレースができたと思います」
Jack Amano(以下――):6位フィニッシュ、おめでとうございます。
佐藤琢磨:ありがとうございます。
――厳しいレースでしたね。順位を何度も落としながら、上がって行ってました。
佐藤琢磨:そうですね。非常に力強く走れたと思います。残念ながら予選と同じかそれ以上の順位でゴールすることはできなかったですけれども、今言われたとおりに、何度か順位を落としながらも、トラック上で順位を巻き返すっていう非常に力強いレースができたと思います。ピット・ストップは今日も早め早めで入ったチームの方がどんどん前に行っちゃってましたね。
やっぱりニュー・タイヤのスピードがすごかった。僕らはいつも最後の方にピット・インをしてたので、そこで順位を落としてしまってました。でも、あのままイエローが入らなければ、シークエンスとしてはどんどん僕らは最後の方で有利になる展開であったと思います。しかし1回イエローが出てリセットされて、その時の順位があまり良くなかったんだけれども、結果的には全ラップを通して非常にコンペティティヴに走れたんじゃないかと思います。
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佐藤琢磨:本当にそれはギリギリでしたね。リーダーがすぐ後ろまで来ていましたから。そういう意味ではイエローでトップグループとの差が縮まったのは良かったんですけど、僕らは結局、トラフィックの中での動きがもうちょっと……。もうちょっと良くしたかったと思います。単独でのスピードは非常に好かったんですよ。だからもう少し色々と勉強したいと思いました。
「抜こうとしてボトムに行く。下のラインに行くと滑る……
そういう戦いでしたが、レース全体を通じて何とかうまくリカバーできました」
――序盤は様子見もありましたか? それともいちばんマシン的に厳しかったですか?
佐藤琢磨:いやいや、トラック・コンディションが序盤は良くなかったですね。路面は後になればなるほど良かったので走り易くなっていました。そういう意味ではちょっと、序盤はキツかったですけど、何とか走りきれました。
――レース中の調整は?
佐藤琢磨:結構忙しかった。表と裏のストレートで変えるようにしてました。やっぱり抜こうと思ってボトムの方に行く。下のラインに行くと滑る。そういう戦いで、何度かクルマを横を向かせてしまう事態がありました。そういう意味ではレース全体を通してうまくリカバーもできていました。結果は6位。それは本当によかったと思いますね。ガナッシ2台、ペンスキーとアンドレッティ1台ずつ、そしてもう1台の後ろか。欲を言えば、もう1台ぐらい抜きたかった。でも仕方ないです。これもレースでした。
――最後、ヒンチクリフを追いつめてました。
佐藤琢磨:あとちょっとでしたね。ラップ・ダウンのクルマが前に出て来ていたのでチャンスかなって思ってました。でも、必要以上のリスクは負えなかったですね。最後の方はタイヤもかなり摩耗して、レーンを換えて、シーム(レーンのレーンの継ぎ目)の上を走るのは非常に難しい状況になっていましたから。
――すべてのスティントがロング・ランというレースでした。佐藤選手はロング・ランで良かったように見えていましたが?
佐藤琢磨:はい。僕らのマシンは良いセットアップになっていたと思います。全体的に見れば。でも、スティントの最初に、どちらかと言うと瞬発力はなかったですね。それはもしかしたらちょっとしたタイヤの内圧設定によるものなのか……何なのかわかりませんけど。フレッシュ・タイヤのグリップだけに頼らず、スティントの後半でも速く走ることが自分たちは相対的に見てできていたと思いました。
「今シーズン、あっという間でした。短くも長かったシーズンです。
今年の良かったところを繋ぎ合わせて来シーズンを良いものにしたいと思います」
――8月で終了という、期間的に言うと短いシーズンでした。レースは18戦ありましたが。振り返ってどうですか?
佐藤琢磨:そうですね。アッという間でした。でも何だろう? まだ9月になるところか……って考えると短いんですけど、1戦々々を思い出すとセント・ピーターズバーグはすごい昔のように感じます。短くも長かった、というシーズンだったですね。ここから少し長い冬に入りますけど、来年のスケジュールはまだ完全確定じゃないけれど、新しいエアロ・パッケージが入って来たりで、結構チームにとっては忙しい冬になりそうです。この後少しリフレッシュしたいと思いますが、その後には来年への準備に取りかかりたいと思っています。
――最後の2戦で良いレースを戦い、好結果を残せた。ドライバー、チーム両方にとって良かったですね。
佐藤琢磨:すごく良い雰囲気でシーズンを終えることができたと思います。もちろん表彰台に上れてたらもっと良かったんですけど、非常に苦しいシーズンになっている時もありましたが、パフォーマンス面でシーズンの最後に盛り返せたのは大きいと思います。シーズンが進めば周りも経験やデータを重ねて実力を上げて来ます。その中で自分たちも大きな進歩を遂げることができたのは、チームにとって非常にポジティブなことと思います。今シーズンあった幾つかのトラブルを除けば、レースも何度かリードをしたし、ポールポジションもふたつ獲得しました。勝てる要素はあったので、たくさんの良かったところを繋ぎ合わせて来シーズンを良いものにしたいと思います。
――1シーズン、お疲れさまでした。ありがとうございました。
佐藤琢磨:みなさん、応援をありがとうございました。
以上
シーズン終わってしまったな~2015年カレンダー発表されてないけどインディジャパン無理ですね、琢磨選手がいるのに残念もったいない!ガオラでオーバル壊れてるけどロードコースなら可能・・でもオーバルを見たいんだよな!琢磨選手がインディに参戦して面白さに魅了された人多いと思う。2016年インディ500第100回のシーズンに復活してほしい。他の日本人選手もっと参戦しないかな良い結果だせばNHKも報道すると思うし琢磨優勝の時そうだった、ソノマ4位もNHKBS1データ放送出てたしさ。
返信削除天野さん、今シーズンもお疲れさまでした。新エアロの来シーズンが楽しみで待ちきれませんね。
返信削除終盤2戦では各車のピット作業が興味深かったです。
同じペンスキーでもエリオとパワーでは作業方法が違います。
(右リアをジャッキマンがサポートする、しない等)
タイヤマンの力量に合わせて各車やり方を考えているのだと思いますが、ガナッシのタイヤマンの動きは芸術できでした。
(レンチを置きながらタイヤも外す、外したタイヤを置きながら新タイヤをつかむ、など) AJチームはもう少し改善の余地がありあと0.5秒は上げられるのではないかと思います。
各車の差が小さいからこそ、来季はもう少し煮詰めてみてほしいですね。