(AJ・フォイト・エンタープライゼスのプレス・リリースより)
――ザ・ミルウォーキー・マイルとは?
佐藤琢磨:僕の好きなコースのひとつ。歴史あるフラットなオーバルは大変チャレンジングで、いつも走ること、レースすることをおおいに楽しんでいます。コーナーではバンクによるアシストが得られないので、オーバルというよりも、ロードコースの超高速コーナーに入って行く感じ。マシンは大きなダウンフォースを発生させているため、そんなに高速コーナーって言う感じではないのかもしれない。しかし、コース幅いっぱいを使わなくてはならないし、コクピットではスピードが高いと感じます。
――ベストのオーバーテイク・ポイントは?
佐藤琢磨:普通は、コーナーの進入部分ですね。それは他のコースと変わらない。しかし、ストレートは前後とも非常に短いので、コーナーでのポジション取りを良くして備えなくてはなりません。一般的オーバルのように2ワイドにはそうそう簡単にはなれません。しかし、それは可能です。時としてブレーキを使うこともあります。ミルウォーキー・マイルでのオーバーテイクはなかなか難しいんです。だからこそ、うまく行った時は気分がいいですね。
――予選の重要性は?
佐藤琢磨:オーバーテイクが簡単ではないコースですから、予選の重要性は高く、上位グリッドからのスタートを誰もが望んでいます。しかし、最終的には、やっぱりオーバル・レースですから、マシンさえ良ければポジションの挽回は可能です。去年の我々のように、です。
――レースが “ABCサプライ250” であることによるプレッシャーは?
佐藤琢磨:それはポジティブにしか働きませんよ。レースに出場する限りプレッシャーからは解放されません。ミルウォーキーでは、ABCサプライから普段以上のサポートを頂けるところがファンタスティックと感じます。素晴らしいレース・デイをともに過ごしたいと考えています。
――6月に行なったミルウォーキーでのテストは?
佐藤琢磨:雨によって翌日まで走行は待たねばなりませんでしたが、2日目は好天に恵まれ、意義あるテストを行なえました。ずっと試したいと考えていた多くのテスト項目を消化することができ、大きな進歩を遂げることができたのがうれしかったですね。
私たちは去年のミルウォーキーで強かった。もちろん、それが今年も速いという保証にはなりませんが、テスト結果からはポジティブな点が多く感じられました。今年も我々は高い戦闘力を発揮できると私自身は期待をしています。
*過去の戦歴
佐藤琢磨は3戦に出場。ベスト・スタートは2011年の5位(KVレーシング・テクノロジー)。ベスト・フィニッシュは昨年の7位(AJ・フォイト・エンタープライゼス)。109ラップをリード。
2005年以来、AJ・フォイト・エンタープライゼスのベスト・スタートは15位(ダレン・マニング=2007年、佐藤=2013年)。ベスト・フィニッシュは昨年の7位(佐藤)。
*ABCサプライ
全米47州に460もの営業所を持つABCサプライ・カンパニーは、今年もミルウォーキーでのレースのタイトル・スポンサーを務める。
レース・ウィークエンドのサーキットに1,500人のゲストを招待。その多くは本社のあるウィスコンシン州ベロイトに住む従業員とその家族たちだ。
ABCサプライはAJ・フォイト・エンタープライゼスの14号車のメイン・スポンサーとなって今年が10年目。2005年のスポンサー活動開始以来、ABCサプライは55,000人以上のゲストをインディーカー・シリーズのレースへと招待して来ている。
以上
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