「順調にラップを重ねられたし、ソコソコ良い手応えでした」
Jack Amano(以下――):最後にいいラップが出ましたね?
佐藤琢磨:そうですね。結構順調にラップも重ねられたし、クルマのフィーリングも結構良くなって来てた。もちろん最後はニュー・タイヤを履いてのラップでした。他に何人かのドライバーたちが同じように新品を履いていたようだし、中にはレッドを使ったドライバーたちも数人いたので、そういう中ではソコソコ良い手応えだったんじゃないかと思いますね。
――路面もまた昨日と違うものになっていたと思われますが?
佐藤琢磨:はい、そうでした。それに最後の7~8周はもう毎周、ラップ・バイ・ラップでちょっとずつ、ちょっとずつ路面が良くなって行っている状況でした。
――クルマは良い状態にあるとの感触がつかめた……。
佐藤琢磨:はい。一昨日より良いフィーリングで走れていると思います。
「3スティントのスプリントというレースになることは間違いない」
――となると、どのタイミングで他陣営と作戦を違えて……というレースになりますか?
佐藤琢磨:まぁそうですね。今、何人かのドライバーを追いかけてみたけど、通常の状態では抜くのは無理ですね。だから、ストラテジーでシークエンスを変えるなり、履いているタイヤが違うなり、そういう状況じゃないと、余程のことがない限り、前のクルマがミスをしてリズムを崩さない限り、通常ではまず抜けない。まぁ、プッシュ・トゥ・パスを使えば多少は行けるかもしれないけど、なかなか厳しそうですね。
――シークエンスを変えるしか上に上がって行く方法はないですよね?
佐藤琢磨:そうなんですけど、結局みんな、9割のチームがレッド・タイヤを3セット、フレッシュな状態で持っている。数チームがちょっと使っただけでしょ? いずれにしても3ストップのスプリントになることは間違いないですね。誰も2ストップはやらないと思う、今日は。
――ますます後方スタートの状況は悪いですね。
佐藤琢磨:そう。こういう状況で自分たちが2ストップをやってもダメなので。だから、もう早めにピットに入って、そこでイエローが出るとか……。そういう状況にならないとね。
――隣りからスタートするのはスコット・ディクソンですが?
佐藤琢磨:はい。ミッド・オハイオ・マイスターのディクソンが。
――作戦の違いとか、どんなになるでしょうね?
佐藤琢磨:どうだろう? 彼らがどんな作戦で来るかは全然見えないですけど、通常の彼はみんなよりピットストップを1回少なくする作戦を採ることが多いんですけど、去年の反省点も踏まえて……どうでしょう? おそらく2ストップはやらないと思いますけど。すぐ前に去年ここで優勝しているチャーリー・キンボールもいますね。今回は周りに良いドライバーが揃っているので、序盤からクリーンなバトルができると思います。あとは前方のアクシデントですね。トロントのレース1みたいなことがなければいいと思います。まぁ、ここはまだコースがちょっと広いから大丈夫だとは思いますけど。スタート直後の数周、トラブルに遭わず、そこを潜り抜けないといけませんね。僕はブラック・タイヤでスタートするつもりなんだけど、去年だっけ? 雨上がりのブラック・タイヤのスタートは酷かったんだけど。ともあれ先にブラックを使って、残り3スティントをブランニューのレッドで行く、その作戦が良く出ることを祈りたいです。
以上
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