Jack Amano(以下 ーー):みんな周回数が少なめでしたね。
佐藤琢磨:路面が良くなるのがミッドオ・ハイオでもあるし。ここはラバーが乗るまでは凄い滑り易いんですよね。今日の場合、1分10秒台ぐらいから始まって、最後は1分6秒5ぐらいまで行ったのかな? でもテストでは1分5秒7が出てた。今よりまだ1秒ぐらい速かったんですよ。1ラップで2秒以上遅いと、もうクルマの動きがまったく違うから、走ってもまったく意味がない。ただ、誰も走らないとラバーが全然乗らない。最近はクルマに慣れなきゃいけないドライヴァーとかもいないし・・・。みんな走りたがらないから、最後の10分、15分で10周とかになってしまう。
ーーその短い走行の中でセッティング変更を1回。
佐藤琢磨:はい。僕らはピットに一度戻って来て、1回セットアップを換えて出てったんですけど、タイムの更新はしなかったけど、フィーリングとしてはソコソコ良かった。午後に向けては、先週のテストの続きとして良いプログラムがこなせて、前進をできてるかなって感じています。
ーー1日のテストできたことで随分状況が変わっていますか?
佐藤琢磨:全然違いますね。ここは2010年、デビュー年にKVレーシングで走っていた時、シーズン始まってから初めてのテストを行なった場所です。そこで色んなことを学んで、それで予選がうまく行った(3位)。ここ2年間は全然うまく行ったなかったんですけど、もともと好きなコースです。ちょっとイギリスちっくなところもあってね。先週のテストでは120周ぐらいできて、非常に内容の濃い良いテストだったので、今週については何の心配もしてないです。グリップ・レヴェルが上がって来れば僕らのマシンは良い動きになって来ると思います。
ーー去年と比べると、もう乗ってて全然違う?
佐藤琢磨:はい。違いますね。もうガラッと換えたので。テストでは最初、去年と同じセッティングで始めたんですけど、物凄いスナップ・オーバーステアが出たり、どアンダーが出たり、唐突な動きをクルマがしてたんです。全然ドライブするのが難しいクルマになってた。それがテストで凄い色々なことをやって、メチャクチャ良くなりました。ラップ・タイム以上にドライバビリティの向上が大きかったので、どんなコンディションでも良いと思う。実際、今日の僕らは走り出しから結構上の方にいたでしょ? 最後は勿論逆転されちゃったんだけど、クルマの動きは良いので心配はしていないです。
以上
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