2014 INDYCARレポート 第18戦フォンタナ Day1 予選：最後のアタッカー、エリオ・カストロネベスがポールポジション獲得！ポールポジション候補最右翼だったウィル・パワーがまさかの予選21位!! 佐藤琢磨は予選4位

堂々のポール奪取！カストロネヴェスは逆転タイトルに向け勢いづく　Photo:INDYCAR (Chris Jones)

月29日　Day1 予選
天候：快晴
気温：36℃

13番目にアタックしたウィル・パワー
1周目に大きくマシンを滑らせ、2ラップ目も全く伸びず

　朝のプラクティスで予選シミュレーションを行ったウィル・パワー（チーム・ペンスキー）は、22台のエントラント中で最速の221.389mphをマークしていた。僅差の2位にはチームメイトのエリオ・カストロネヴェスがつけていたが、昨年ここでポール・ポジションから優勝しているパワーが今日もポール・ポジションの最右翼候補となった。
　2番目にアタックしたファン・パブロ・モントーヤ（チーム・ペンスキー）が217.621mphの2ラップ平均でトップに躍り出ると、この数字を破れる者は暫く現れなかった。
　13番目にコース・インしたパワーは1ラップ目にマシンを大きく滑らせ、2ラップ目もまったく伸びなかった。平均速度は212.604mphで、彼より遅かったのはルーキーのカルロス・ウエルタス（デイル・コイン・レーシング）だけだった。

　トニー・カナーン（ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング）は216.857mphをマークして2番手に。それをジョセフ・ニューガーデン（サラ・フィッシャー・ハートマン・レーシング）が217.600mphで抜いて2番手になった。
　スコット・ディクソン（ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング）は計測1周目が218.257mphだったが、2周目が215mph台までダウン。予選結果は5位に留まった。
　最後から2人目のアタッカーだった佐藤琢磨（AJ・フォイト・レーシング）は、217.323mphの2ラップ平均で予選4位に食い込んだ。朝のプラクティスでは18番手と苦戦をしていたが、予選用セッティングを変更した結果マシンが大幅に改善され、好結果を手に入れた。

狙っていた通りのファンタスティックな結果、と語るカストロネヴェス
　そして、最後のアタッカーがカストロネベスだった。1ラップ目に219.127mphをマーク。これが今日の予選でのベスト・ラップとなった。2周目は217mph台にスピードダウンしながら彼の2周平均は218.540mphだった。218mph台に入ったのは彼一人だけ。まさに堂々たるポールポジショ
ン獲得である。
　これでボーナス・ポイント1点を獲得したカストロネベスは、パワーとのポイント差を50点に縮めた。
　「狙っていたとおりのファンタスティックな結果になった。この勢いを保って、予選と同じ結果を決勝でも掴みたい」とカストロネベスは語っていた。
　パワーはショックを隠し切れずにいた。「考え得る最悪の結果に近いものになった。ハンドリングがオーバーステア過ぎたんだ。もっとも、トラブルに巻き込まれないようにはどうすべきかを考えると、スタート位置は一番前に近いか、逆に一番後ろに近いかのどちらかが今回の自分にとってはベストだろう。明日のレースは長い。夜のファイナル・プラクティスで自分たちのマシンがどのラインで速いかを確認するつもりだ」と語った。

　予選4位だった琢磨は、「朝のプラクティスの後にセッティングを大きく変えた結果、予選でのマシンは安定感が出ていました。走行ラインは速いライバルたちの走りを見て、彼らがターン3側でボトムを走っているのを見ました。4位という予選結果は本当にうれしいですね。エンジニアたち、クルーたちのおかげです」と話していた。
以上