2014年8月15日金曜日

2014 INDYCAR レースプレビュー レポート第16戦ミルウォーキー:ハンター-レイとパジェノー、逆転タイトル争いの正念場!昨年優勝を争った琢磨の走りにも期待!!

ハンター-レイが2連勝! AA勢がデータ的には有利か

 ザ・ミルウォーキー・マイルは全長が1マイル。左右対称。ストレート長は385.6メートル。ターンのバンクは9.25度。見た目がフラットに近いショート・オーバルは、マシン・セッティングが非常に繊細なハンドリング・コース。

 最近のウィナーは以下の通り。
 2013年 ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)
 2012年 ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)
 2011年 ダリオ・フランキッティ(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)
 2010年 レースなし
 2009年 スコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)
 2008年 ライアン・ブリスコー(チーム・ペンスキー)

 ポールポジションは?
 2013年 マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)
 2012年 ダリオ・フランキッティ(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)
 2011年 ダリオ・フランキッティ(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)
 2009年 ライアン・ブリスコー(チーム・ペンスキー)
 2008年 マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・グリーン・レーシング)

 2、3位は?
 2013年 2位 エリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)
        3位 ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)
 2012年 2位 トニー・カナーン(KVレーシング・テクノロジー)
        3位 ジェイムズ・ヒンチクリフ(ニューマン/ハース・レーシング)
 2011年 2位 グレアム・レイホール(チップ・ガナッシ・レーシング)
        3位 オリオール・セルヴィア(ニューマン/ハース・レーシング)
 2009年 2位 ブリスコー(チーム・ペンスキー)
        3位 フランキッティ(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)
 2008年 2位 ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)
        3位 カナーン(アンドレッティ・グリーン・レーシング)

 ファステスト・ラップは?
 2013年 ハンター-レイ
 2012年 ハンター-レイ
 2011年 フランキッティ
 2009年 ディクソン
 2008年 ディクソン

 佐藤琢磨は?
 2013年 予選15位/決勝7位(AJ・フォイト・エンタープライゼス)
 2012年 予選14位(*スタートは24位)/決勝20位(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)
 2011年 予選4位/決勝8位(KVレーシング・テクノロジー)
 *エンジン交換のペナルティにより10グリッド降格

逆転タイトルに向けて、ミルウォーキーが正念場
 単純に考えると、今年も優勝候補はライアン・ハンター-レイってことになりますね。ポール候補もマルコ・アンドレッティらアンドレッティ・オートスポート勢をトップに挙げるべきか、と。ルーキーのカルロス・ムニョス含め。イベント・プロモーターのマイケル・アンドレッティとすれば、是非とも去年までのトレンドが続いて欲しいと考えてることでしょう。
 ポイント3位につけてるハンター-レイとしては、3年連続優勝でポイント差をグイッと縮めたい。しかし、ペンスキーのポイント1-2コンビもミルウォーキーじゃ上位フィニッシュをする可能性がなかなかに高い。ファン・パブロ・モントーヤも侮れません。
 ハンター-レイとポイント4位のシモン・パジェノー(シュミット・ピーターソン・ハミルトン・モータースポーツ)としたら、今回がラスト・チャンスっぽいところ……がないわけでもない。ミルウォーキーを終えたら残り2戦。最終戦フォンタナはダブル・ポイントだけど、ここで差をバッチリ縮めとくのが逆転タイトルには必要でしょう。ペンスキーのふたりは最終2レース、どちらもそれなりのポジションでフィニッシュする可能性がかなり高いとも思うし。
 チップ・ガナッシ・レーシングはどうだろうか? スコット・ディクソンもトニー・カナーンもショート・オーバルでの実績は十分。ただし、去年のミルウォーキー、ターゲット勢は不発だった。近年の実績ではブリスコーも良いものを残しているが、今年はどうか。
 ミルウォーキーでの注目は琢磨。伝統あるフラットなショート・トラックが彼は大好きで、去年は優勝争いを見せた。その経験を基に、今年はもう1ステップ上がった戦いぶりが期待できる。
以上

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