Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大 |
気温が20℃前後と、8月とは思えない涼しいコンディションで開催されたミルウォーキーでの250マイル・レースは、ポール・ポジションからスタートしたポイント・リーダーのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が優勝した。
スタートからトップを守り続けたパワーは、予選3位からひとつポジショを上げて来たチームメイトのファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)を突き放し、2秒7949の大差をつけてミルウォーキー初優勝のゴールへと飛び込んだ。
開幕戦セント・ピーターズバーグ、第6戦デトロイトのレース1に続く今シーズン3勝目=キャリア24勝目によってパワーは獲得ポイントを602点に伸ばし、ポイント・リードを39点に広げた。ポイント2番手でミルウォーキー戦を迎えていたエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)は、予選8位からスタートし、順位を3つ下げた11位でゴールしたのだ。残るは2戦だ。
ターゲット勢、シーズン終盤になり、ようやく本領発揮
モントーヤは今季4回目の表彰台となる2位フィニッシュを3位スタートから記録した。
逆にトニー・カナーン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)は、予選2位からひとつポジションを落とした3位でゴールした。
4位はスコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)。予選11位から今シーズン9回目のトップ5フィニッシュを果たした。
ガナッシ勢、特にターゲット軍団はシーズン終盤に来て奮闘している。カナーンは今季5回目の表彰台だったが、そのうちの4回を最近の5戦で記録している。そしてディクソンもこの6戦で5回目のトップ5入りを果たした。
ホンダ勢最上位は5位のニューガーデン
5位はジョセフ・ニューガーデン(サラ・フィッシャー・ハートマン・レーシング)。レース終盤に3位を走っていたニューガーデンだったが、ピット・タイミングとレース展開がうまく噛み合わなかったため、ゴールまで15周のところでピット・イン。周回遅れに陥った。しかし、フレッシュ・タイヤの高いグリップを武器にリードラップに復活した上、シモン・パジェノー(シュミット・ピーターソン・ハミルトン・モータースポーツ)、ライアン・ブリスコー(チップ・ガナッシ・レーシング)をゴール目前の2周でパスして5位に食い込んだ。予選でホンダ勢トップの5位だった彼は、レース結果も予選と同じ5位だったが、そちらも今日のホンダ勢のトップだった。
佐藤琢磨、スタートでポジションを落とし苦戦
佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)はスタートでマシンを滑らせて10位から18位までダウン。ピット・ストップを1回済ませた時点でラップ・ダウンに陥った。たった1回しか出なかったフルコース・コーションでラップ・バックを目指してステイ・アウトした琢磨陣営だったが、レース・リーダーのパワーもステイ・アウトしたために1ラップ・ダウンから抜け出せず、最終的に2ラップ・ダウンの15位フィニッシュとなった。
暫定のポイント・スタンディング・トップ10は以下の通り。
1 ウィル・パワー 602
2 エリオ・カストロネヴェス 563
3 シモン・パジェノー 510
4 ライアン・ハンター-レイ 494
5 ファン・パブロ・モントーヤ 488
6 スコット・ディクソン 472
7 トニー・カナーン 425
8 カルロス・ムニョス 424
9 セバスチャン・ブルデイ 418
10 マルコ・アンドレッティ 400
以上
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