2014年8月4日月曜日

2014 INDYCAR レポート 第15戦 ミッド・オハイオ Race Day ファイナル・プラクティス:最速はセバスチャン・ブルデイ! 佐藤琢磨は6番手

Photo:INDYCAR (Bret Kelley) クリックして拡大
ブルデイ、レッド・タイヤ使用でトップタイム
 ミッド・オハイオの朝は靄に包まれ、救急用ヘリコプターの到着を待ってスケジュールが少し遅れがちになった。インディーカーのファイナル・プラクティスも25分遅れでスタート。しかし、予定通りに30分間の走行が行なわれ、セバスチャン・ブルデイ(KVSHレーシング)が1分6秒0186の最速ラップをマークした。ただし、このラップはレッド・タイヤ装着で記録された。

 昨日の予選が全面的にウェットだったため、全員がレッド・タイヤはフルに3セットを所有している状況。レースが3ストップでゴールを迎えるとすると、トータル4スティントでブラックx1、レッドx3というのがセオリーとなると見られる。しかし、多少でもレッドのフィーリングやライフを確認しておければ、それが戦略にプラスに働くとKV陣営は考えたのだろう。
 2番手タイムをマークしたのがブルデイのチームメイトのセバスチャン・サーヴェドラ(KV/AFSレーシング)だったのも、彼が同じくレッドでの走行を行ったからだった。サーヴェドラのベストは1分6秒3270だった。レッドデ2人を走らせたことにより、彼らのレッドに関するデータという意味ではライバル勢に対して完全に有利な立場にある。ネガティブ要素は、ライバル勢よりフレッシュ・レッドのセット数がひとつ少なくなってしまっている点だ。
 3番手はライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)だった。タイムは1分6秒4616。今週のRHRはとても安定して速い。


予選グリッド後方の3人が4,5,6位に
 4、5、6番手にはスコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)、ライアン・ブリスコー(チップ・ガナッシ・レーシング)、佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)が並んだ。ディクシーは22番グリッド、ブリスコーは19番グリッド、そして琢磨は21番グリッドからのスタートだ。最後方グリッド軍団がファイナル・プラクティスで速い。彼らがどんなレースを戦うことになるのか注目だ。
 ポイント・リーダーのエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)は1分6秒9025で12番手と今週4回目のプラクティスでもトップ・グループには入れなかった。
 ポイント2位のウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は1分7秒2311のベストで19番手と更に後方だったが、このセッション最多の24周を走っており、ロング・ランでのタイヤの摩耗及びラップ・タイムの落ち込み具合のチェックをメインのテスト項目にしていたようだ。
 ポイント4位のシモン・パジェノー(シュミット・ピーターソン・ハミルトン・モータースポーツ)は1分6秒8969で11番手。
 予選2位だったジョセフ・ニューガーデン(サラ・フィッシャー・ハートマン・レーシング)は、 1分7秒1222で
 予選4位だったルーキーのカルロス・ムニョス(アンドレッティ・オートスポート)は1分6秒6396で7番手の好位置。彼は今日のレースでかなりの活躍を見せる可能性・大だ。予選3位で彼の隣りからスタートするトニー・カナーン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)が1分7秒0618で17番手と速くなかったことを考えると、ムニョスとしてはスタートでカナーンに抑え込まれるのは避けたいが、スタート直後の彼らのバトルはどうなるか?

以上

0 件のコメント:

コメントを投稿