AJ・フォイト・エンタープライゼスのプレス・リリースより
――ミッド・オハイオのコースについて
佐藤琢磨:いつもイギリスのコースを思い出します。オウルトン・パークなどです。コース幅がとても狭く、高低差が大きく、ハイスピードで、緑豊かな森の中にある。とても伝統的なレーシング・サーキットらしく、私はとても好きです。ミッド・オハイオを走るのは楽しく、ファンからの熱い声援も嬉しく感じます。レースに対する知識が豊富で、情熱的なファンたちは時として私のF3時代(2001年イギリス)の写真を持って来るほどです。
――レースに向けたセット・アップの鍵は?
佐藤琢磨:長いストレートが数本あることから、最大のダウンフォースで必ずしも走る必要はないんですが、コースの後半セクションではとてもトリッキーなコーナーが続くので、高いグリップが必要です。そして、各チームのセッティング・フィロソフィによって、出場マシンはダウンフォースのつけ具合がチーム毎に異なります。このコースはコンディションの変化が激しいことでも知られています。アップ・ダウンの激しいコースでは、コンディションの変化を追いかけるのではなく、予めプランを練って備えておく必要があります。これは言うは易く行うは難し、というものですが、全力でトライします。
――7月24日のテストで学んだことは?
佐藤琢磨:とても収穫の多いテストができ、大きな進歩を遂げましたから、たいへん勇気づけられました。ロードコース用セッティングの向上に努めて長い旅を続けて来ましたが、正直言って、ようやく心地よいレベルに到達することができました。我々は幾つかのコースでタイヤの性能を引き出すことに苦労していましたが、最近のテストで良いグリップを獲得できたと感じています。我々は常に進歩を求めていますから、現在のセッティングは新しいセッティングに向けてのスタートでしかないのかもしれません。しかし、私としては現状をとてもポジティブに捉えていますし、事態を楽観しています。
――トロントでの好走について(22番手スタートで5位フィニッシュ)
佐藤琢磨:ようやく、でしたね。あのような結果を長いこと求め続けていました。この勢いを保ち、シーズン終盤戦で好結果をもっと挙げて行きたい。その点についても私は大変ポジティブです。
過去の戦績:ミッド・オハイオ
4戦に出場した佐藤のベスト・スタートは3位。2010年にKVレーシング・テクノロジーンからのエントリーで初めて走った時。ベスト・フィニッシュは2011年の4位で、同じくKVRTからのエントリー。
AJ・フォイト・チームは7戦に出場し、ベスト・スタートは7位、ベスト・フィニッシュは4位。いずれも2009年、負傷したヴィットール・メイラの代役として出場したライアン・ハンター-レイとともに記録。
以上
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