AJ・フォイト・エンタープライゼスのプレス・リリースより
――ポコノ・レースウェイについて、どう思いますか?
佐藤琢磨:ポコノは大好きですよ。山と森の中にあって、気持ちの良いところです。実にユニークなオーバルで、トリッキー・トライアングルというニックネームでもよく知られています。ターン1は大きなバンクがつけられていて、そこを駆け抜けるのは最高に気持ちが良い。ターン2は高速の“キンク”。そして、長く、超高速で、バンクがつけられていないのに全開で走り抜けるターン3もセンセーショナルです。最も挑戦のしがいがあるオーバルのひとつであると言えますが、実は走っているとロードコースようでもあるんです。ポコノのファンはとても情熱的です。コースに歴史があるからでしょう。私もポコノに再び行けることを楽しみにしています。
――レースで成功する鍵は?
佐藤琢磨:ターン1とターン3、両方にフォーカスしないとなりません。それら二つのコーナーはまったく異なる性格ですから、マシンのバランスも大きく違っています。ターン3を安定して走れる安定感の強いセットアップとして、前を行くマシンの背後にピタリとつけ、ターン1でオーバーテイクを可能としなくてはなりません。ターン1はアンダーステアが大きく出るコーナーで、ターン3とは全く逆のマシン特性を求めて来ますが、ターン1で速くないマシンだと、ターン2、3を使って前を行くマシンに追いつくことができないんです。もし一番重要なコーナーはどれかと尋ねられれば、ターン3と私は答えるでしょう。長いストレートに向け、脱出スピードをできる限り高めるようフォーカスしなくてはなりません。しかし、結局は常にバランスがとても重要となります。
――今年のポコノではAJ・フォイトがピットに陣取るが?(去年は病欠)
佐藤琢磨:ポコノで素晴らしい戦績を誇るAJがピットにいてくれるのは大きい。ポコノのコース、そしてファンもAJが来るのを楽しみにしていることでしょう。
――ポコノは1列に3台が並んでのスタート(インディー500と同じ)ですが?
佐藤琢磨:ストレートは広いので、問題とは感じてません。スタート直後のターン1はとても難しいでしょうね。しかし、とても楽しいものにもなるはずです。500マイル・レースは全部3列でのスタートというのは、それらのレースは特別なものなので良いと思います。
以上
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