2014年7月3日木曜日

2014 INDYCAR ニュース 7月2日:またしても……優勝車両に違反!ヒューストン レース1ウイナーのウエルタス車がリヤ・ウイングの高さ規定違反と燃料タンク容量違反!

燃費が苦しい状況を乗り超えて初勝利したウエルタスだったが…… Photo:INDYCAR (Chris Owens)
レース終了後4日目にして重大発表

 ヒューストンでのダブルヘッダーが終了。今回のインディーカーは7月2日、レース後の火曜日ではなく水曜日と、今年の前例より1日遅れて、常識より4日遅い車両違反に関する発表を行った。
  それによれば、ヒューストンで土曜日に行なわれたレース1のゴール後の車検で、優勝したカルロス・ウエルタスの18号車にふたつの違反が見つかったため、インディーカーはデイル・コイン・レーシングに対して罰金を課したという。リヤ・ウィングの高さ違反と、燃料タンクの容量違反で、罰金はトータル10,000ドル(それぞれの違反で5,000ドル)とのこと。

 しかし、インディーカーはこれらの違反が決勝の順位に影響を与えた可能性が皆無と判断したという。つまりはお咎めナシだが、そんなコトでいいはずがない。ウィングの角度も燃料タンクの容量も、かなり重要な項目。そうした場合、例えどんなに小さなものであっても違反は厳格に取り締まらないと。
優勝マシンのレギュレーション違反発覚は今年2回目

 このままだとインディーカーというスポーツは壊れてしまう。ルールがあってなきが如きでは、スポーツとして成り立たなくなるからだ。ボー・バーフィールドとブライアン・バーンハート、彼らには毅然たる態度でのレース運営を願いたい。さもなければ、すぐさま現在のポジションを離れて欲しい。彼らの上のポジションにあるデリック・ウォーカーの責任も重大だ。
 多くの優秀な人材が集まり、空前絶後の激戦が繰り広げられているインディーカーだが、なぜだかオフィシャルにはインディーカー・コンペティションのクォリティにそぐわないスタッフが少なくない。 ウィナーの車両違反がお目こぼしを受けるのは今シーズンだけですでに2回目。1回目はシュミット・ピーターソン・ハミルトン・モータースポーツのグランプリ・オブ・インディアナポリス優勝マシンだった。シモン・ジェノーの77号車にアンダー・トレイの違反があり、罰金は1,000ドル。額から考えて、こちらは今回のウエルタス車よりかなり小さな違反だったということだろうが、違反は違反だ。

昨年のペンスキーの違反への対応が悪習の発端

 このような悪い風習の始まりは、昨年のテキサス・モーター・スピードウェイにあった。チーム・ペンスキーのエリオ・カストロネベスが優勝したが、アンダー・トレイの出口高がルール違反だった。これまたパフォーマンスに重要な影響を与える部分(特に、超高速のテキサスでは)で、罰金は35,000ドルと高額だった。そして、エントラント・ポイントだけ(この裁定も不思議だ。ドライバー・ポイントも同じにしないと)だったが、15点もが剥奪された。ペンスキー側が声高に騒がなかったのは、彼らも重大に過ぎる違反であったと認識していたからのはずだ。失格にならなかったのが不思議な違反が、驚いたことに不問となった。これが諸悪の根源となっている気がする。

1 件のコメント:

  1. Amano様
    お疲れ様です。こんな違反があったのですね!
    このレース終盤は燃費勝負のところもあったので
    かなり重要な事項の違反ですね。
    シャシーはワンメイクでもタンク容量はオリジナルにできるのか、というのも疑問ですが、裁定が軽すぎる・・・
    松田さんはじめGAORA解説陣にレースコントロールに加わってほしいくらいです!!

    返信削除